デュタステリド(ザガーロ)で抜け毛増加。初期脱毛は3か月~4か月続くこともある

デュタステリド(ザガーロ)の画像 デュタステリドは薄毛や抜け毛の進行を抑える効果がある飲み薬です。

男性型脱毛症を起こすのはジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンだと考えられていますが、デュタステリドはそれを作り出す5αリダクターゼという酵素を阻害することで髪の毛が細くなる、抜け毛が多くなるといった現象をブロックします。

日本でもザガーロという商品で医師の処方箋のもとで購入できるようになっています。成分名がデュタステリドで製品名がザガーロです。

この薬は保険が効かない自由診療ですので、目安として1か月の治療では9000円~1万円くらいの費用がかかります。

長く続けると経済的にも高額になっていく欠点があるのですが、デュタステリドを服用し続けることでほとんどの人がはっきりとした増毛効果が実感できます。効果がいまいちわからない人でも、薄毛の進行を抑えることができます。

ところが、効果を求めて服用を始めると、1か月~2か月にかけて急激に抜け毛が増加してしまうことがあります。デュタステリド飲み始めの脱毛を初期脱毛といったりしますが、人によっては飲み始めてからかえって薄毛が悪化したように感じることも多いです。

では、デュタステリドは薄毛に効果があるのに、なぜ逆に抜け毛が増えてしまうことがあるのでしょうか?

デュタステリドによる初期脱毛

デュタステリドによる初期脱毛が起こる原因は、ヘアサイクルが早まってしまうことで発生します。ヘアサイクルが正常化されたといってもいいと思います。

ジヒドロテストステロン(DHT)が皮脂を増加させる仕組み 薄毛が進行する原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)が毛母細胞の働きを強く阻害することで発生します。

毛母細胞とは、その名の通り毛髪を作り出す細胞のことで、その細胞が細胞分裂を急激に繰り返すことで毛が作られて伸びていくのですが、DHTは毛乳頭において毛母細胞の働きを悪化させ、発毛を妨げるよう働きます。

デュタステリドは、発毛を妨げるDHTを作り出す5αリダクターゼという酵素をブロックしてDHT濃度を下げ、毛母細胞の働きを正常化させます。

これによって髪の毛の成長期間が長くなり、最終的には薄毛の進行が抑えられるのですが、もともと薄毛が進行していた人がデュタステリド(ザガーロ)の服用を始めると、弱っていた毛母細胞が急に活発になってしまいます。

それによって不健康な細い髪の毛が押し出されるように抜け落ち、新たなヘアサイクルがすぐに始まるのです。この現象が頭髪において全体的に多発してしまうことで、一時的に薄毛が進行したように感じることがあるのです。

なお、ヘアサイクルとは毛が作られて成長し、自然に抜け落ちていくサイクルのことです。以下の画像をイメージして下さい。
ヘアサイクルの画像

通常、成長期は男性の場合は3~5年くらい続きますが、薄毛が進行している人は成長期の期間がそれよりも短く、1年以内くらいになっていたりします。DHTが抑制されると短くなった成長期を正常化させることができるのです。

初期脱毛が起こる人はわりと多い

全体的にみれば、初期脱毛が起こる人は珍しくないです。AGA(男性型脱毛症)の専門医によれば、全体の約2~3割くらいに見られるという人もいます。これはフィナステリド(プロペシア)などにおいても言えることです。

初期脱毛が起こる人ほど効果がある

医師が説明する画像 「デュタステリドを服用してから抜け毛が増えた」、「かえって薄毛になった」、「河童頭になった」など、初期段階においてこの成分に対する様々なマイナスの評価も多くみられます。

ところが、デュタステリドで抜け毛が増えた、つまり初期脱毛が強く起こったということは、それは薬が効いている証拠でもあります。

実は、初期脱毛が起こる人ほど劇的な効果を得られやすいのです。これはフィナステリド(商品名:プロペシアなど)においても同様のことがいえます。

初期脱毛が起こってデュタステリドを中止してしまう人もいるといいますが、それは薬による効果が効いているために起こるものなので、マイナスに考えずにプラスに考えて、とにかく続けてみて下さい。続けなければ効果は全く得られません。

初期脱毛が起こりやすい脱毛タイプ

デュタステリドによる初期脱毛が起こりやすい(感じやすい)人というのは、簡単に言えば広範囲にわたって髪の毛が細くなっている人に現われやすいです。

前頭部から頭頂部にかけて髪の毛が細くなり、まばらに薄毛をまねいているタイプが初期脱毛を感じやすいようです。初期脱毛は不健康な髪の毛を中心に抜けるためです。

反対に、M型脱毛や頭頂部だけがハゲているような局所的な脱毛が起こっている場合は、あまり初期脱毛は起こりにくいようです。

抜けた髪の毛をチェックして下さい

抜け毛の画像 急激に増えた抜け毛がデュタステリドによる初期脱毛によるものなのかどうかを調べるには、抜けた髪の毛をチェックしてみて下さい。

もし髪の毛が細い場合はヘアサイクルが正常化したことによる初期脱毛の可能性が高いです。初期脱毛は細くて不健康な髪の毛を中心として抜けていきますので、例えば太い毛ばかりが抜けてしまう場合は、残念ながら初期脱毛とはいえないと思います。

通常は、1日あたり50本くらいは自然に髪の毛が抜けているといわれていますが、太い毛が1日に何十本も抜けている場合、脱毛原因は違う要因が関係している可能性があります。

ストレスやアレルギーなどでも抜け毛は増えますので、生活習慣を見直してみて下さい。

初期脱毛は一般に1か月から2か月間起こる

一般に、デュタステリドによる初期脱毛は1~2か月くらいで終わるといわれています。おおむね2か月くらい経てば、細い髪の毛を中心とした抜け毛の量が少なくなっていきます。

初期脱毛は3か月~4か月間続くこともある

女性看護師のアドバイス画像 デュタステリドによる初期脱毛は、長い人では3か月から4か月くらい続くこともあります。初期脱毛はどこからどこまでかは厳密に区別することはできませんが、通常よりも細い毛がよく抜けていれば初期脱毛がまだ続いていることだといえます。(そもそも細い毛は早く抜けやすいです)。

初期脱毛が長期になると不安になるかもしれませんが、しだいに頭皮のスカスカ感もなくなり、ボリュームが実感できるようになっていきます。

効果を実感したいならば、必ず半年間は続けてみてください。デュタステリドは3~4か月くらい飲み続けたくらいでは効果はわからないことが多いです。

初期脱毛が全く起こらない人もいる

デュタステリドによって初期脱毛が起こらないまま薄毛が改善に向かう人は多いです。初期脱毛が起こらないのか、それとも初期脱毛を感じなかっただけなのかはわかりませんが、いずれにしても初期脱毛には個人差がとても大きいです。

副作用はあまり心配しないで

デュタステリドを飲んでから薄毛が進行した場合、それを副作用によるものだと考える人がいまが、副作用による脱毛は気にしないほうがいいと思います。薬が合わない場合は、脱毛よりも皮膚のかゆみや薬疹などの形で現れることが多いです。

この薄毛治療を行っている人は、人一倍神経質な人が多い傾向があるといわれていますが、副作用を気にしていろいろと悩んでいると効果が十分に得られなくなってしまう可能性もあります。

デュタステリドは基本的にほぼすべての人に効果があるので、希望をもって使い続けて下さい。

夏の終わりにデュタステリドを飲みだすと抜け毛がとても増える

薄毛の画像 人間の身体は温かくなる春から夏にかけて特に成長力が高くなることで知られています。例えば、思春期では特に夏場に身長がよく伸びる傾向があることがわかっていますが、それと同じように髪の毛においても春から夏にかけて成長力が高くなります。

その時期に毛母細胞が通常よりも活発になり、発毛力が高くなってより毛が太く長く伸びるようになります。

そして、夏が終わる頃から秋にかけて髪の毛の成長力も落ち着いていき、それと比例して秋ごろは通常よりも抜け毛が増えるようになります。

通常は1日あたり50本くらいの自然な抜け毛があるとされますが、秋(9月から10月くらい)には1日100本くらい髪の毛が抜けることも珍しくないといわれています。

問題はこの抜け毛が増える秋頃と同じタイミングでデュタステリドを開始した場合です。自然に抜け毛が増える時期とデュタステリドによる初期脱毛が重なってしまうと、極端に薄毛が進行してしまうことがあるのです。

普通なら1日に100本くらい抜けていたところが、1日150本、200本というように抜け毛が増加し、一気に髪のボリュームがなくなってしまうこともあります。

極端な初期脱毛をまねかないためには、デュタステリドは秋に服用するよりも、髪の毛が成長する春あたりから使ったほうがいいかもしれません。

初期脱毛が終わったらどれくらいで髪は生えてくる?

デュタステリドによる初期脱毛で髪の毛が抜けた場合、その毛根からは通常よりも早いペースで髪が生えてくるといわれています。
ヘアサイクルの画像

通常は髪の毛が抜けたら休止期間が約2~3か月間続き、その後に成長期に入ってじょじょに髪の毛が伸びるようになります。

一方で、初期脱毛の場合はデュタステリドの効果によって一気に毛母細胞が活発になり、不健康な毛が押し出されるように抜ける現象なので、抜けた後は2~3か月の休止期間よりも早く髪が生えてくるのです。

いずれにしても、飲み続ければ最終的には従来よりも髪の毛は増えるので、心配しないで服用を続けて下さい。