ロキソニンゲルはニキビや毛嚢炎にも効く!使い方や副作用について

ロキソニンSゲル1%の画像 ロキソニンゲル1%は、外用の鎮痛消炎薬です。病院における処方薬の他に、市販薬でロキソニンSゲル1%という商品も販売されています。市販品には名称に「S」が付いていて、医療用と同量配合されます。

ロキソニンゲルは、主に肩や腰の痛み、筋肉痛などに使用し、それらの炎症や痛みを素早くとる働きがあります。有効成分が皮膚から直接患部に浸透しますので即効性が期待できます。

そして、ロキソニンゲルは炎症を抑える効果があることからニキビや毛嚢炎などの皮膚の炎症にも効果があります。皮膚炎としての治療薬ではないのですが、もし適切な薬がない場合はこの塗り薬を使ってもいいかもしれません。

ここではロキソニンゲル1%のニキビへの効果や使い方、副作用などを詳しく解説していきます。

ロキソニンゲル1%とは?

ロキソニンゲル1%とは、ロキソプロフェンナトリウム水和物を主成分とした塗り薬で、分類的には非ステロイド抗炎症薬(NSAID)となります。(ステロイドではない消炎薬のことです)。

ステロイドとは違う働きによって消炎効果をもたらすので、ステロイド外用薬で起こりがちな副作用(例えば皮膚が薄くなる、血管がもろくなる、感染症を起こしやすくなるなど)を意識することなく使うことができます。

わりと気軽に使うことができるメリットがあるのが特長です。

ロキソニンゲルの効果

ロキソニンゲルの主成分であるロキソプロフェンは、炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質を抑える効果があります。

具体的にはプロスタグランジンを合成する「シクロオキシゲナーゼ(COX)」という酵素を阻害することによるものです。

生理活性物質による炎症反応の画像 プロスタグランジンとは、皮膚や筋肉などの各器官の炎症や痛みを引き起こす生理活性物質の一つで、どんな炎症反応においても必ず関与している物質です。

そのプロスタグランジンがたくさん発生するとより炎症反応が増大し、腫れや痛みが強くなってしまいます。そして、炎症反応が大きくなると、さらに炎症や痛みを大きくするブラジキニンや、かゆみを強くするヒスタミンなどの他の生理活性物質もたくさん発生するようになり、それらが炎症反応の悪循環をまねいてしまいます。

ロキソニンゲルの主成分であるロキソプロフェンは、炎症反応の主役であるプロスタグランジンを抑えることで炎症や痛みを治していきます。

どんな症状に効くの?

背中の画像 ロキソニンゲルの販売メーカーの第一三共によると、筋肉痛、腰痛、肩こり、肩の痛み、関節痛、手・手首の痛み(腱鞘炎)、ヒジの痛み(テニスヒジ)、打撲、捻挫に効果があるとされます。

大まかにいえば、湿布薬と同じように痛みをとる目的で使用されるのが一般です。ただし、ヒザなどの関節の強い痛みや炎症にはあまり効果は期待できないです。患部が深いところにあるためです。

そして、ロキソニンゲルには消炎作用があるので、ニキビなどの炎症性の皮膚症状にも効果が期待できます。

ロキソニンがニキビに効く仕組み

血管透過性亢進の画像 ニキビは、ふさがった毛穴でアクネ菌や黄色ブドウ球菌という細菌が増加することで免疫反応を起こすことで引き起こされます。

細菌の増加により炎症性サイトカインが発生。そしてプロスタグランジンなどの生理活性物質が発生し、それが毛細血管拡張を引き起こし、さらに白血球が患部に到達するために血管の透過性を亢進させます。それによってニキビが赤くなってポコっと腫れるようになります。

ロキソニンはプロスタグランジンを抑制することで、炎症の過程で起こる毛細血管拡張などの反応を抑え、ニキビが赤く腫れる現象を抑えます。ニキビの悪化を予防につながり、さらにニキビによるメラニン色素の生成を抑制することができます。

薬が効くニキビの種類

赤ニキビの画像 ロキソニンゲルは軽めの赤ニキビくらいまでなら効果が期待できます。化膿性が強いニキビには効果は薄いと思います。

顔のニキビだけではなく、背中や胸、腕、お尻などのニキビにも使うことができますが、いずれにしても症状が強い場合は適していません。

この塗り薬は単なる消炎薬であってニキビ菌を死滅させるような殺菌効果がないので、基本的には専門のニキビ治療薬よりは効果は劣ると考えてください。

また、この薬は炎症が起こっている症状に効くため炎症が起こっていない黒ニキビなどには効果はないです。

様々な皮膚病に使える?

ロキソニンゲルは、皮膚の炎症であればどんな症状にも効果があると思います。例えば、軽い毛嚢炎やおでき、マラセチア毛包炎、カンジダ皮膚病、脂漏性皮膚炎、水虫などの様々な皮膚病を落ち着かせることができると思います。

ただし、このお薬は単なる対症療法薬なので、原因をピンポイントで解消するような専門のお薬を処方してもらうべきです。

飲み薬とどっちが効く?

ロキソニンSの画像 ロキソニンには内服薬があります。医療用と市販薬があり、ともに頭痛や生理痛、筋肉痛などの「痛みの症状」に使用されますが、ニキビや毛嚢炎などの炎症性の皮膚病を緩和させる働きもあります。

なお、効果といえば病巣が深い部分であるほど塗り薬よりも飲み薬のほうが効果が高いです。塗り薬は表面的な症状に効きます。

ニキビ跡を治す効果はある?

ニキビ跡の炎症性色素沈着の画像 ロキソニンゲルはニキビ跡の赤みや色素沈着そのものを治す効果は期待できません。クレーターやケロイドなどにも効果はないです。

ただし、ニキビ跡の赤みや色素沈着を予防する効果はあると思います。プロスタグランジンはメラニン色素の生成を促す働きがあるのですが、それをブロックするロキソニンゲルで跡の予防ができるはずです。

悪化することがある?

女性が肌に悩む画像 ロキソニンゲルをニキビに使ってかえって悪化したりニキビが増えたりすることがあるかもしれません。基本的にこの薬はニキビを増やすような作用はないのですが、他の要因が重なって悪化したように感じることがあるかもしれません。また、副作用の影響も考えられます。

ニキビを根本から治すには、ストレス、食生活、睡眠不足、スキンケアなどを見直す必要があります。

添加物

ロキソニンゲル1%の添加物は以下の通りです。医療用も市販薬もどちらも添加物は同じです。

エタノール、1.3‐ブチレングリコール、ヒプロメロース、カルボキシビニルポリマー、トリエタノールアミン

ニキビの原因となる成分は含まれていません。アクネ菌を増加させるような成分も含んでいないです。

ロキソニンゲルの使い方と注意点

薬を塗る画像 ロキソニンゲルをニキビへ塗る時の使い方は、洗顔後に化粧水などで肌を整えた後に適量塗ります。使用回数は1日3~4回、1回あたり8cm(約2g)以内で使って下さい。

ゲルタイプで塗るとスーッとする使い心地なので脂性肌(オイリー肌)にも使いやすいと思います。わずかなアルコール臭がありますが、そこまで気にならないと思います。

効果が現れるまでの期間

ロキソニンゲルは、皮膚に塗ると微量ですが皮膚から薬効成分が吸収されます。塗ってから4~6時間くらいをピークにして、その後はじょじょに効果が低下します。

1日3回ペースで使えば、2~3日ほどで何もしないときよりも赤みや腫れの減少が期待できると思います。

使用上の注意点

  • 15歳以上から使って下さい。
  • 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
  • 目に入らないよう注意してください。目元の皮膚炎には使用しないほうがいいです。もし目に入った場合はすぐに水で洗ってください。

保管方法

ロキソニンゲルの保管方法は、直射日光が当たらない冷暗所に保管します。高い温度や湿度にも注意してください。特に冷蔵庫などに保管する必要はないです。

購入するには?

ロキソニンゲル1%の画像 ロキソニンゲル1%は、病院で処方してもらえるほかに市販薬としても購入できます。市販薬はロキソニンSゲルという名称です。ドラッグストアなどで購入してください。

なお、ニキビ治療に対して皮膚科医がこの塗り薬を積極的に処方することはほとんどないと思います。

皮膚科における基本的なニキビ治療は?

皮膚科で処方される主なニキビ治療薬の画像 炎症性の強い赤ニキビが多数発生した場合、皮膚科の塗り薬ではディフェリンゲル、ベピオゲル、エピデュオゲル、デュアック配合ゲル、ゼビアックスローションなどがよく処方されます。そのうち、ディフェリンゲルとベピオゲルは第一選択肢として処方する皮膚科医は多いです。

また、ニキビが悪化している時は抗生物質の内服治療がすすめられることもあります。ミノマイシン(ミノサイクリン)、ルリッド錠(ロキシスロマイシン)、ファロム錠(ファロペネム)、ビブラマイシン(ドキシサイクリン)などがよくにきび治療に処方されます。

ロキソニンゲルの副作用

女性看護師のアドバイス画像 ロキソニンゲルは外用の消炎薬なので副作用はほとんどありません。ロキソニンの内服薬(飲み薬)の場合は、胃腸障害を起こすことで知られていますが、塗り薬では体内(血液中)にほとんど吸収されませんので、全身性の副作用は心配しなくていいです。

ただし、局所的な使用だからといって全く副作用がないかというとそうではありません。肌が弱い敏感肌の人ではヒリヒリした刺激感や、赤くなったりすることもあるかもしれません。

なお、使用後に湿疹ができたり、強いかゆみや赤みなどが現れた場合は必ず中止してください。ロキソニンによってかぶれた可能性があります。(アレルギー性接触皮膚炎)。

ニキビと薬剤かぶれを同時に起こすとひどいニキビ跡になることがありますので、その場合は早めに医師に診てもらって下さい。「ニキビ+かぶれ」の治療は、刺激性の低い抗生物質の塗り薬と一緒にステロイドの塗り薬が処方されることがあります。