思春期と妊娠期に体毛が濃くなる原因とは?

妊娠の画像 処理しても繰り返し生えてくるムダ毛。面倒だと思いながらムダ毛処理を行っている女性も多いことでしょう。その体毛は、一般に思春期ごろに増加するようになります。

これは成長期に性ホルモンの分泌が活発になり、その影響で体毛が濃くなるためです。そして、女性には思春期以外にも毛が濃くなる時期があります。それが妊娠期です。今回は、思春期と妊娠期に体毛が濃くなる理由を解説します。

思春期には性ホルモンの分泌が活発になる

女性はおよそ11~14歳ごろから思春期といわれる第二次性徴期が始まります。このときに、生理が始まり、女性ホルモンの分泌が活発になって、女性らしい丸みのある体つきになっていきます。

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、この2種類の女性ホルモンが女性の身体の変化をもたらし、出産に向けた身体へと導いていきます。

年代別、男性ホルモンの量 そして、思春期には女性ホルモンと同時に男性ホルモンの分泌も活発になります。男性ホルモンとはいいますが女性の身体にも分泌されており、女性では副腎や卵巣で男性ホルモン(主にテストステロン)が作られています。

女性における男性ホルモンの分泌量は男性の5~10%程度だとされ、男性と比較するととても少ない量ですが、女性にとっても重要な働きを担っています。

この男性ホルモンには、いくつかの種類がありますが、最も生理活性が高いテストステロンという男性ホルモンには体毛を太くて濃いものにする働きがあります。

思春期になると男女ともに脇毛や腕毛、スネ毛、アンダーヘア(陰毛)などが濃くなるのは、テストステロンの影響が大きな要因です。

テストステロンの分泌量が少なかったり、その感受性が低い女性は、一般に体毛が薄くなり、アンダーヘアやワキ毛などにおいても濃くならず、成人になっても薄いままである人もいます。

思春期にニキビが増加するのも男性ホルモンの影響

わき毛や陰毛などの体毛だけではなく、肌が脂っぽくなってニキビができやすくなるのも男性ホルモンの影響が大きいとされます。

男性ホルモンには、皮脂腺に作用して皮脂の分泌を活発にする作用や、角化異常(ターンオーバー異常)を起こして毛穴が塞がりやすい状態にしてしまう作用があります。

なお、ニキビや吹き出物は男性ホルモンの影響のほかにも、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響も大きいといわれています。

黄体ホルモンも男性ホルモンと同様にコレステロールを原料として合成されるステロイドホルモンで、構造的に男性ホルモンと似ているところがあるため、男性ホルモンと似たような作用を部分的にもっています。

生理前に肌が脂っぽくて荒れやすいのは黄体ホルモンの作用が影響していると考えられています。

妊娠期にも体毛が濃くなる?

脱毛とムダ毛処理 妊娠期にも体毛が濃くなることがあります。

通常は、月経後から排卵期までに増加するエストロゲン(卵胞ホルモン)と排卵期後から生理前までに増加するプロゲステロンの2種類の女性ホルモンが交互にバランスを保って女性の身体をコントロールしていますが、妊娠期になるとそういった女性ホルモンのバランスが崩れるため、一時的に毛が濃くなることがあるのです。

特に妊娠初期には「プロゲステロン」という女性ホルモンの作用を大きく受けるようになることでムダ毛が濃くなるとされます。

妊娠期にはお腹や乳輪の体毛が濃くなる?

妊娠している時は、お腹や背中などの体毛が濃くなることがあります。また、乳輪に太くて濃い毛がヒョロっと生えてきたりします。

こういった体の変化を感じて医師に相談したり、レーザー脱毛を希望したり、脱毛サロンなどで処理したりする女性もいるといいます。ただし、これは妊娠期の一時的な現象であるため、あまり心配する必要はありません。

出産後、時間の経過と共に通常の女性ホルモンバランスに戻ってくることで体毛も薄くなっていきます。

妊娠期は、女性ホルモンの一つ(プロゲステロン)の影響によって、シミや色素沈着などを起こしやすくなり、肌がデリケートな状態になっています。

そのため、妊娠期には医療レーザー脱毛、またはエステサロンの肌への負担が大きい脱毛などは適していません。カミソリなどを用いたムダ毛処理もいつもよりも肌に負担をかけないように行うようにするのが理想です。

妊娠期には頭髪の抜け毛が増加する?

妊娠期には女性ホルモンのバランスが乱れることで抜け毛が増加することがあります。抜け毛が増加して薄毛になったと悩む女性も少なくありませんが、これは一時的なものですので、あまり気にしないようにしましょう。

出産後には抜け毛も少なくなり、しだいに元に戻っていきます。髪が薄くなったことをクヨクヨ悩むことが一番よくありません。

ホルモンバランスが崩れると体毛が濃くなる?

女性医師の写真 思春期や妊娠期ではなくても体毛が濃くなってくることがあります。それはストレス、イライラ、過労、食生活の乱れなどによってホルモンバランスが乱れた時です。

ストレスは女性ホルモンのバランスを乱したり、男性ホルモンの分泌を活発にしたりすることがあります。女性ホルモンと男性ホルモンは微妙なバランスでコントロールされていますので、そういった性ホルモンの分泌を乱すような外的な要因は避けるようにしましょう。