ハイドロキノンの副作用と使用上の注意点とは?

クリームを塗る女性の画像 ハイドロキノンは美白剤として高い効果がありますが、非常に不安定な物質であるため、適切な使用法を守らなければかえって肌トラブルにつながる可能性があります。そのため、性質をきちんと理解した上で安全に使用する必要があります。

ハイドロキノンの副作用

使用後に炎症・赤み・ヒリヒリ感を起こすことがある

ハイドロキノンは非常に不安定で酸化されやすい性質があります。酸化の影響を受けたハイドロキノンの使用は、皮膚に負担をかけて使用後に赤みやヒリヒリ感などの症状を起こすことがあります。

また、高濃度のハイドロキノンを使用することでもトラブルのリスクが高くなります。安定化されたハイドロキノンでは肌への負担が軽減されていますが、それでも上手に使用しなければトラブルを起こす可能性があります。

使用中に肌が赤く炎症を起こした場合は必ず治療を中止し、皮膚科医に診察してもらいましょう。

長期的な使用や高濃度による白斑になる可能性

高濃度のハイドロキノンでは、継続により皮膚が白く抜けてしまう白斑という状態になってしまう可能性があります。また、低濃度のハイドロキノンでも長期的な使用によって白斑を起こす可能性があります。

ハイドロキノンにはチロシナーゼという酵素をブロックしてメラニンを作らせなくする働きだけではなく、メラニン色素が作られるメラノサイト(色素細胞)そのものの働きを抑制する働きもあります。そのため、メラニンを作る機能を失って皮膚の色が抜けてしまう可能性があるのです。

ただし、濃度が4%未満で一般的な使用状況下では白斑化は起こりにくいとされています。

ハイドロキノンの性質と使用上の注意点

使用中は必ず紫外線対策をする

ハイドロキノンは非常に不安定で酸化されやすく、紫外線や熱、空気(酸素)などによって酸化スピードが早くなります。そのため、ハイドロキノンを皮膚に塗布したまま紫外線を浴びると、刺激性の強い物質に変化して肌が炎症を起こし、かえってシミを悪化させる原因になることもあります。

市販されているハイドロキノンには、多くの場合「使用後サンスクリーンなどで紫外線対策を行うように」という注意書きがありますが、ハイドロキノンの性質上、日焼け止めだけでも不十分であるため、出来るだけ紫外線を浴びないようにします。

日中にも使用したほうがシミの改善が早くなりますが、紫外線の影響がない夜のみの使用にすることをおすすめします。また、安定化されたハイドロキノンでは酸化リスクが抑制されています。

高濃度のハイドロキノンには注意が必要

ハイドロキノンは濃度が高くなると肌への負担が大きくなる問題があります。一般に4%程度の濃度が安全にシミ治療が行える濃度といわれており、それ以上の濃度になるとトラブルが増えるリスクが高くなるといわれています。

ハイドロキノンの反応には個人差はありますが、安全に使用するためには負担をかけない濃度に抑えて治療していくようにします。市販されているハイドロキノン配合化粧品は2%から4%の濃度が一つの目安となっています。

ハイドロキノンは冷蔵庫で保存し早めに使い切る

ハイドロキノンは光や熱、空気に弱いため、できるたけ暗冷所(可能であれば冷蔵庫)で保管します。また、長期的に使用することが出来ず、冷蔵庫保管でも1~2ヶ月程度で成分が劣化して刺激性が増す可能性があります。

そのため、古くなったハイドロキノンは処分して、常に新しいハイドロキノンで治療を行う必要があります。ただし、安定化されたハイドロキノンでは数ヶ月の使用ができる場合もあります。

安定化ハイドロキノンでも早期に使用するほうが無難です。