ハイドロキノンとトレチノインの併用治療とは?

ハイドロキノンの使い方・塗り方 ハイドロキノンはメラニンの生成を強力に抑える働きがありますが、同時に肌の生まれ変わりを促進させることができればさらに高い効果を得ることができます。トレチノインはターンオーバーを促す働きがあり、ハイドロキノンと併用することでより高いシミ改善効果が期待できます。

トレチノイン(レチノイン酸)とは?

トレチノインクリーム トレチノイン(レチノイン酸)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で生理活性がビタミンAの100~300倍もあるといわれている成分です。トレチノインは表皮細胞の増殖を促してターンオーバーを促進させる働きがあり、ニキビ治療を中心にシミ治療などにも用いられています。

また、皮膚内ヒアルロン酸の生成を高め、長期的にはコラーゲン増加などの効果も期待できます。トレチノインは血液中にも存在する成分であるためアレルギー反応を起こすことはありません。

ハイドロキノンとトレチノインの併用効果

ハイドロキノンは、メラニン色素をつくるチロシナーゼという酵素の働きを強力に抑える働きがあります。また、メラニンを作るメラノサイト(色素細胞)の働きを抑制する作用もあります。

トレチノインは表皮細胞の増殖を促してターンオーバーを促進させ、表皮内に沈着したメラニンの排出を促す働きがあります。トレチノインのメラニン排出作用と、ハイドロキノンのメラニン生成抑制効果の相乗効果でシミを改善していきます。

シミによってはレーザー治療よりも効果がある

トレチノインはシミの種類によってはレーザーや光治療よりも適している場合があります。一般にトレチノインは浅い層での色素沈着には有効で、深くてはっきりとしたシミには不向きと言われています。

医師にシミの状態を診断してもらい、症状に合った適切な治療を受けることが重要です。

シミ治療に適したトレチノイン濃度

ハイドロキノンとトレチノインを併用する際、トレチノインの濃度は0.05~0.1%の濃度が理想的です。トレチノインは、濃度が低すぎると効果が低く、濃度が高いと反応が強すぎてかえって色素沈着を起こす可能性があります。

トレチノインの反応は個人差や部位によって異なります。一般に顔や胸元、背中は反応がでやすく、下半身などは反応がでにくい部分です。反応がでにくい部分においては濃度が高いトレチノインを使用する必要があります。

トレチノインによる主な副反応

トレチノインを使用すると、副反応として皮膚が赤くなる症状が2週間前後続きます。2週間ほど経過したらしだいに赤みも落ち着きます。

2週間ほど経過すると皮膚がトレチノインによる耐性をもつようになるため、反応が弱くなって赤みがしだいにおちついてきます。

トレチノインによる皮膚の乾燥

トレチノインを使用するとターンオーバーが劇的に促進されて角質層の剥離が起こり、極端に皮膚が乾燥します。そのため、保湿効果の高い化粧水などで十分に保湿します。

トレチノイン使用の注意点

  • 使用期間中は必ず化粧水などで十分に保湿します。(乾燥状態が続くとダウンタイムが長くなって色素沈着を起こす可能性があります)。
  • 使用中は必ず紫外線対策をします。(トレチノイン使用により、皮膚が剥けて紫外線ダメージを受けやすい状態になっています)。
  • トレチノインは分解が早く、時間の経過により効果がなくなるため、1~2ヶ月以内に使いましょう。
  • トレチノインは暗冷所(できれば冷蔵庫)に保管します。
  • 目元などの皮膚の薄い部分には塗布しないようにします。

トレチノインを使用すると、正常な副反応として皮膚の赤み、角質の剥離、人によってはかゆみなどを引き起こします。また、ハイドロキノンが肌に合わない場合でも皮膚が赤みやかゆみを引き起こすことがあります。そのため、まずはハイドロキノンのみを使用して、トラブルが起こらないことを確認した上でトレチノインと併用しましょう。