アトピー性皮膚炎・脂漏性湿疹などの皮膚の炎症がしみ・色素沈着の原因?

皮膚炎の画像 皮膚にしみ、色素沈着ができる原因の一つが「皮膚の炎症」よる影響です。

皮膚病には様々な種類がありますが、主にアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎などによるものが多く、炎症の度合いや症状の対処方法によって色素沈着の度合いも大きく異なります。

皮膚の炎症による色素沈着について

アトピー性皮膚炎による色素沈着

アトピー性皮膚炎の画像 アトピー性皮膚炎の強い痒みにより皮膚を強く掻いたりしていると色素沈着を起こすことがあります。炎症した皮膚を掻いて刺激を与えたりしていると、メラニンが真皮層に落ち込む「黒皮症」という状態になることがあり、改善には長い期間を要することがあります。

また、皮膚炎によって肌がもつバリア機能が乱れ、そこから細菌・ウイルスが侵入してアトピーとは違う皮膚病を引き起こし、病状がさらに悪化して色素沈着をまねくケースもあります。他にも、ステロイドの副作用を恐れるあまり治療が不十分になって炎症が長引き、色素沈着を起こすことがあります。

ステロイド外用薬を使用すると色素沈着を起こすと認識している人が多いですが、多くのケースではステロイドではなく炎症が長引いたことによる色素沈着によるものです。炎症が起きたら症状にあった強度のステロイドを使って素早く炎症を抑制し、バリア機能を整えることが重要です。

接触性皮膚炎によるしみ、色素沈着、黒皮症

女子顔面黒皮症の画像 アレルゲン(アレルギー原因物質)に触れて接触性皮膚炎を起こすことでシミ、色素沈着を引き起こすことがあります。「化粧品かぶれ」といわれる化粧品が肌に合わずに引き起こされるケースも多いです。

接触皮膚炎によって、通常では表皮層に存在するメラニン色素が真皮に入り込んで排出されずに溜まってしまい、改善するまで長い期間を要するケースもあります。

化粧品によるかぶれを繰り返して引き起こされる色素沈着を「女子顔面黒皮症」といったりしますが、男性でも化粧品かぶれが続けば女性と同様に生じる可能性はあります。

肌がデリケートな人はたくさんの成分が含まれているような化粧品ではなく、できるだけ安全性の高いシンプルな成分で作られた化粧品を使用し、もし化粧品でかぶれを起こしたら必ずその化粧品の使用を中止しましょう。化粧品がもったいないからといって使い続けるようなことは厳禁です。

原因物質となる化粧品成分には、パラベン、タール色素赤色219号、ズダンI、ジャスミン油、ハイドロキノンなどがあります。安全性が高いとされるような成分でも、人によっては接触性皮膚炎を起こすことがあります。

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)

脂漏性皮膚炎の画像 脂漏性皮膚炎とは、様々な要因によって皮脂分泌が多い部分(主に頭部や顔面)にフケ様の付着物を伴う軽度の湿疹です。特に乳児期や高齢者にできやすく、乳児期にできるものは「乳児脂漏性湿疹」とよばれることがあります。

この皮膚病の問題点は症状が軽度であることがほとんどであるため、脂漏性皮膚炎を起こしていることに気づかずに治療が遅れる人が多く、慢性的な皮膚の炎症によって赤みやくすみ、色素沈着を引き起こすことがあることです。

脂漏性湿疹の原因とは?

  • 皮脂中のトリグリセリドがマラセチア属真菌によって分解された遊離脂肪酸が皮膚を刺激して接触性皮膚炎を起こす。
  • ストレスやHIV感染などによる免疫低下によって通常は抑制されていた真菌(カビ)が繁殖し症状を引き起こす。
  • 紫外線、スキンケア不足などによる皮脂酸化(過酸化脂質)の影響。
  • ビタミン不足。(主にビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン)。
  • ストレス、飲酒、喫煙、糖尿病、肝疾患なども遠因となることがある。

脂漏性皮膚炎の治療方法とは?

脂漏性湿疹の治療法は、ケトコナゾール(製品名:ニゾラルローション)などの外用抗真菌剤やビタミン剤の摂取が中心です。他にも、肌を清潔にする、紫外線を浴びないなどの対策も重要です。