L-システインはしみ・そばかす・肝斑などの色素沈着に効果がある?

女性の写真 L-システインとは、たんぱく質を構成するアミノ酸の一つで、主に皮膚の角質層、髪、爪などのたんぱく質ケラチンに多く含まれます。システインは体内ではメチオニンという必須アミノ酸から作り出されます。

L-システインには、「皮膚の健康を保つ働き」、「メラニン色素の抑制」、「皮膚の代謝を促してメラニンの沈着を排出する働き」、「強い還元力により黒色メラニンを薄く淡色化する働き」などがあり、美白やシミ改善目的の医薬品やサプリメントに多用されています。

L-システインの美白効果

皮膚の健康に重要なアミノ酸

L-システインは、皮膚、爪、毛髪などにも多く存在し、それらの健康を保持する役割を担います。例えば、システインが不足すると肌荒れしたり、爪が割れやすくなったりします。

メラニン色素の生成を抑制する

L-システインには抗酸化作用があり、メラニン色素の生成を促す活性酸素の発生を抑制してシミ、色素沈着を予防します。システインはシミの予防や美白効果が非常に高く、紫外線ダメージを受けてもメラニン色素が作られにくい状態を維持できるため、シミになりにくく明るい肌を維持することができます。

黒色メラニンを淡色化する還元作用をもつ

システインには強い還元力があり、シミの原因となる黒色メラニンを薄く淡色化する働きがあります。このような作用をもつ美白成分には他にもビタミンCがあり、ビタミンCと共に働くことで相乗的な美白効果を示します。

L-システインはターンオーバーを正常化する働きがある

表皮は深部から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4層で構成されており、基底層で作られた表皮細胞は分裂を起こして、角質層まで押し上げられ、最後は垢(あか)となって剥がれていきます。

これを肌のターンオーバーといいますが、L-システインは肌の代謝に関与する酵素を活性化する働きがあり、このターンオーバー(角化)を促す働きがあります。肌の生まれ変わりを促進させることで、メラニン色素の排出を促す作用やメラニン色素の沈着を予防してくれます。

グルタチオンの構成成分

グルタチオンとは、細胞内の重要な抗酸化物質の一つとして働くトリペプチドで、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸から構成され、グルタチオンが作られるためにはシステインは不可欠です。グルタチオンは、システインよりも強い抗酸化作用があるとされ、メラニン色素の合成を抑制する優れた美白作用があります。他にも、様々な毒物、薬物などの有害物質を解毒して細胞外に排出する働きをもちます。

肝機能をサポートする

お酒(アルコール)を飲むと、肝臓内で「アセトアルデヒド」という物質が作られます。このアセトアルデヒドは毒性が強く、二日酔いの原因となる物質として知られていますが、L-システインはアセトアルデヒドを酢酸に分解する酵素である「アセトアルデヒド脱水素酵素」を活性化する作用があります。そのため、L-システインは、二日酔いの改善薬としても用いられることがあります。

L-システイン製剤は、美白目的ではなく二日酔い対策として販売しているメーカーもあります。

システイン摂取のポイント

メチオニンという必須アミノ酸から合成される

非必須アミノ酸であるシステインは、必須アミノ酸のメチオニンから産生されます。そのため、タンパク質(アミノ酸)を十分に摂取することでシステインの合成力を高めることができると考えられます。極端な偏食やダイエットをしているとたんぱく質が不足し、美容にも悪影響が現れることがあります。

システインを多く含む食品・食べ物

システインは、主に豚肉、魚類、卵、米胚芽、小麦胚芽、オート麦、大豆、にんにく、たまねき、ブロッコリー、芽キャベツ、赤唐辛子、柿、栗などに多く含まれます。

L-システイン製剤で摂取すると美白効果が高くなる

Lシステイン製剤・ハイチオールC・システィナCなどの画像 L-システインは、シミ治療や美白目的で「L-システイン製剤」として販売されています。有名な商品名では「ハイチオールC」「システィナC」「ハイシーホワイト」などがあり、多くの商品では一日あたり160~240mgのL-システイン量が含まれています。また、相性が良いビタミンCなども一緒に配合されていることがほとんどです。

L-システインは必須アミノ酸ではありませんが、不足しやすい傾向があるといわれています。特に、喫煙やお酒などを飲む人ほど不足しやすい傾向があります。そのような人は、L-システイン製剤は特に有効かもしれません。

L-システインはビタミンCとの相性が良い

L-システインには強い還元力がある一方で酸化されやすい性質があります。そのため、ビタミンCのような抗酸化ビタミンと一緒に摂取することでL-システインの酸化を防止し、システインの働きをサポートします。

過剰症の問題は?

L-システインは、不安定で酸化されやすい性質があります。そのため、サプリメントなどで極端に過剰摂取するとかえって悪影響になる可能性が考えられます。

L-システインはメチオニン(必須アミノ酸の一つ)から合成されるため、たんぱく質を十分に摂取すれば基本的に不足することはありません。医薬品や健康食品から摂取する場合は、必ず用法、用量を守って服用しましょう。

アメリカのサプリメントなどでは一日あたりの摂取目安量が500mgといった商品があり、日本の医薬品や健康食品などのおよそ2倍以上の量が含まれていたりします。アメリカのサプリメントのような量を一度に大量に飲んだりすると、かえって毒となる可能性があるかもしれません。