コウジ酸の色素沈着・しみに効く美白効果と副作用

化粧品の画像 コウジ酸とは、麹菌がグルコースなどの糖を発酵させることによって生成される麹菌由来成分で、麹を扱う酒蔵で働く人の手が白くなることから注目されるようになった美白成分です。

コウジ酸は、メラノサイト(色素細胞)に作用してメラニン色素を作り出すチロシナーゼの活性や合成を阻害し、メラニン色素の生成を抑制します。高い美白効果があることから、医薬部外品の有効成分として1988年から厚生労働省に認可されている美白成分です。

コウジ酸の美白効果 [シミ・色素沈着予防効果]

コウジ酸はチロシナーゼの活性を抑制してメラニン合成を阻害する

シミや色素沈着の正体であるメラニン色素は、紫外線や物理的な刺激などによってメラノサイト(色素沈着)内のチロシナーゼという酸化酵素が活性化し、そのチロシナーゼがアミノ酸のチロシンを黒色メラニンに変換することで作られます。

コウジ酸は、メラノサイト(色素細胞)に作用してチロシナーゼの活性や合成を阻害し、メラニン色素の生成を抑えます。チロシナーゼは銅イオンを持つことによって活性化しますが、コウジ酸は「キレート作用」によってチロシナーゼから銅イオンを奪い取り、黒色メラニンの産生を抑制して美白作用を示すのです。

チロシナーゼの働きを阻害する美白作用を有する成分にはコウジ酸のほかに「アルブチン」「エラグ酸」「ルシノール」「ビタミンC誘導体」「プラセンタエキス」「油溶性甘草エキス」などがあります。

コウジ酸の注意点 副作用・危険性は?

コウジ酸には発がん性がある?

化粧品美白成分としてのコウジ酸には以下のような歴史があります。

1988年に厚生労働省に美白有効成分として認可される

早くから美白成分として注目されていたコウジ酸は、1998年に美白有効成分として厚生労働省に認可されました。そして、多くの化粧品メーカーからコウジ酸配合の化粧品が販売されていました。

2003年に発がん性が指摘され、いったん使用禁止になる

動物実験において発がん性、肝がんを引き起こす可能性があることが指摘され、コウジ酸の化粧品への使用がいったん禁止される。

2005年に化粧品メーカーによって安全性が確認される

化粧品メーカーによってコウジ酸に対する安全性が証明されてコウジ酸配合化粧品(医薬部外品)の製造販売の再開が認められ、現在では再び様々な化粧品に美白成分として配合されるようになっています。

発がん性が指摘されたこともあって、コウジ酸に対するイメージが悪化しましたが、発がん性が指摘されていた動物実験における事例においては、高い用量(1~3%混餌投与)においての結果であり、医薬部外品の濃度で、さらに人の皮膚への作用においてはコウジ酸に対する危険性はないと結論づけられています。


肌に合わないと思ったら使用を中止する

一時的に危険性が指摘されたコウジ酸ですが、安全性が証明されて再び化粧品に配合されるようになりました。ただし、それでも人によっては成分との相性により肌に合わないこともよくあります。肌に合わない場合は必ず使用を中止し、化粧品がもったいないからといって使い続けるようなことはしないようにしましょう。