シミに効く美白成分 リノール酸S(リノレックS)の美白効果とは?

bihaku_hydrokao_001 リノール酸とは、サフラワー油(紅花油)やヒマワリ油などの植物油から抽出される不飽和脂肪酸の一つです。リノール酸は、体内で合成することができず、必ず食物から摂取しなければいけない必須脂肪酸です。

そのリノール酸にはメラニン色素を合成するチロシナーゼを分解する働きがあることから、美白成分として研究開発されたものがリノール酸S(リノレックS)です。

リノール酸には美白効果がありますが、皮膚への浸透性が非常に高いため、真皮層にまで届く性質があります。

そのリノール酸を、メラニン色素が作られる表皮内の基底層に存在するメラノサイトにとどまるように開発されたものが、リノール酸S(リノレックS)です。メラニン色素が作られる層にとどまって働くため、しっかりとした美白効果が期待できます。

リノール酸S(リノレックS)は、日用品メーカーのサンスターが開発し、2001年に医薬部外品の美白有効成分として厚生労働省から認可されています。サンスターでは、リノレックSという名称で使用されています。

リノール酸の美白効果とは?

メラニン色素が作られるメカニズム

シミやくすみなどの色素沈着の正体はメラニン色素によるものです。そのメラニン色素は、皮膚が紫外線や物理的な刺激を受けると、メラノサイト内のチロシナーゼという酸化酵素が活性化し、アミノ酸のチロシンをメラニンに作り変えて合成されます。

リノール酸S(リノレックS)は、メラニン色素を合成するチロシナーゼを分解する働きがあり、チロシナーゼ自体を減らす効果があるため、メラニン色素の生成を抑制して、シミ、そばかす、くすみなどの色素沈着を予防、改善します。

リノール酸は肝斑にも効果がある

肝斑とは、主に顔の両側の頬にできる女性特有のシミで、妊娠中やピル(経口避妊薬)を服用中に発生しやすいことから、女性ホルモンの影響が関与しているのではないかといわれています。リノール酸は肝斑にも効果があるとわれています。

リノール酸は肌のターンオーバーをサポートする

通常はメラニン色素が作られてもターンオーバーによって排出されていきますが、角化異常や新陳代謝が乱れている肌においては、シミやくすみとなって肌に残ってしまうことがあります。

リノール酸は、ターンオーバーを活性化する働きがあり、メラニン色素の排出を促してメラニン沈着を予防します。

リノール酸は保湿効果も高い

リノール酸は肌への親和性、浸透性が非常に高く、角質層を保護して水分蒸発を防ぐ保湿効果と皮膚柔軟効果があります。リノール酸は、細胞間脂質の主成分であるセラミドの構成成分でもあり、皮膚のバリア機能を高める働きがあります。

リノール酸Sの副作用や注意点は?

リノール酸は安全な成分

リノール酸は、生体内にも存在する脂肪酸で、安全性は確認されています。皮膚においても細胞間脂質の主成分であるセラミドの構成成分でもあり、リノール酸そのものに危険性はないと考えられます。

ただし、リノール酸の成分上、美容液やクリーム、乳液などに配合されるため、それによってニキビ、肌荒れを引き起こしたりすることがあるかもしれません。

酸化すると皮膚に刺激を与える

リノール酸Sは不飽和脂肪酸の一つですが、飽和脂肪酸と比較すると酸化しやすい欠点があります。炭素が水素で満たされていない(不飽和)の部分から酸化が進行し、刺激性の強い物質へと変化します。

そのため、リノール酸を塗ったままにしておけば、肌への刺激性が増してしまう可能性があります。それがニキビや脂漏性皮膚炎の原因になることも考えられます。