皮膚をこすると肌のしみ、くすみ、黒ずみの原因になる? 摩擦による色素沈着

肌のしみ、くすみ、黒ずみは洗顔、クレンジング、お化粧の際に肌をこすったりして摩擦を与えていることが原因かもしれません。

肌に刺激を与えるとメラニン色素の生成を促し、黒ずみやくすみを引き起こすことがあります。

肌のくすみと摩擦

肌をこするとメラニンが作られ色素沈着をおこす

洗顔やクレンジング、メイクなどで繰り返し肌をこすったりしていると皮膚が傷ついたり、場合によっては炎症を起こしたりします。皮膚が物理的な刺激を受けると、防御反応としてメラニン色素が大量に作られて、しみ、くすみ、黒ずみなどの色素沈着をまねくことがあります。少しくらいなら大丈夫だと思いがちですが、それが毎日のように繰り返されると肌への負担が蓄積されて、気がついたら部分的に肌が黒ずんでいたということもあるかもしれません。

落ちにくいメイクをこするようにクレンジングするのはNG

ウォータープルーフタイプなどの落ちにくいメイクをしたからといって、ゴシゴシ洗ったりこすったりするようなクレンジングをしていると、メラニンの生成を促してしまいます。皮膚に摩擦刺激を与えていると、メラニン色素が表皮の下の真皮内に落ちて改善しにくい状態になってしまうこともあります。また、必要な角質まで剥がれてしまって、それが日常的になると肌はしだいに疲弊して肌老化を加速させている可能性があります。

瞼(まぶた)や唇のくすみ、色素沈着には要注意

毎日のようにお化粧をする女性の場合、特に肌の負担になりやすいのがまぶたと唇です。特にまぶたはアイメイクをすることで非常に負担になる部分で、まぶたの皮膚は薄くメラノサイトの活動が活発なところなので、お化粧やクレンジングの際はできるだけ刺激を与えないようにするべきです。また、唇は皮脂分泌がないため乾燥しやすく、刺激を与えることで荒れやすいといえます。

頬のくすみ

頬は頬骨によって隆起しているため、洗顔やクレンジングの際に無意識に力が入りやすく、他の部位よりも強い負担になっていることがあります。また、頬は紫外線の影響が出やすく、毛穴の開きも目立って年齢がでやすいところなので、普段から可能な限りダメージを抑えるようにしましょう。

アトピー性皮膚炎による肌のくすみ、色素沈着

アトピー性皮膚炎の画像 アトピー性皮膚炎や、そのほかのアレルギー性の皮膚炎などによって皮膚が炎症を起こし続けると、メラニン色素が作られ、色素沈着を起こして肌が黒ずんだりします。

特に皮膚が炎症している部分を掻いたりしてしまうと、色素沈着が治りにくい状態へと悪化してしまうこともあります。皮膚が炎症を起こしたら、医師の判断のもとで素早く適したレベルのステロイド外用薬を使用して炎症をしずめ、皮膚の角質層を整えてバリア機能を正常化させる必要があります。

アトピー性皮膚炎の治療では主にステロイド外用薬(塗り薬)が使われますが、「ステロイドによって色素沈着を起こす」という認識をもっている人がいるようです。ただし、実際には皮膚の炎症が続いたことによってメラニンが過剰生成されて色素沈着を起こすケースがほとんどです。

目をこする癖、肌を触る癖をやめる

花粉症やアレルギー性結膜炎などの痒みによって頻繁に目をこすっていると、色素沈着を起こすことがあります。目元は皮膚が薄くて皮脂分泌も少なく、バリア機能も低いため、肌が弱い人では傷を作ってしまって炎症を引き起こしてしまうことだってあります。目がかゆくなってもこすったりせずに抗炎症作用、抗ヒスタミン作用がある目薬をさすようにしましょう。

摩擦、刺激による色素沈着、くすみを抑えるには?

洗顔はゴシゴシ洗いをしない。たくさんの泡で優しく洗う

洗顔をする画像 洗顔はゴシゴシ洗わないと、汚れが落ちた気分にならないという人がいますが、ゴシゴシ洗いはメラニンの生成を促したり、必要な皮脂や角質まで奪ってしまっていることがあります。肌に刺激を与えると表には現れなくても実際は小さな炎症を引き起こしていることもあります。そのため、洗顔時にはたくさんの泡を作って優しく肌に負担をかけないように洗いましょう。

肌をゴシゴシ洗った後は角質層のキメが乱れ、ところどころに細かな傷ができることがあり、反対にキメの細かいたくさんの泡で優しく洗うほど汚れが落ちやすくなり、肌のキメが整った状態を維持していることがわかっています。

ナイロンタオルによる皮膚の黒ずみ

入浴の際にナイロンタオルやボディブラシなどで皮膚をこすっていると色素沈着を起こすことがあります。透明感のある美肌を維持するためには、肌にダメージを与えず優しく洗うのが基本です。ナイロンタオルやボディタオルはやめて、手洗いにすると刺激が抑えられます。

慢性的な摩擦刺激による色素沈着は「摩擦黒皮症」といわれます。ナイロンタオルによって引き起こされることが多いことから「ナイロンタオル色素沈着症」とも呼ばれます。

ノーメイクの日を増やす。メイクを軽めにする

近年の化粧品は、透明感のある美しい仕上がりにするために肌への密着性を高める成分が含まれています。そのため、クレンジング剤でしっかりと落とさないとメイクが毛穴につまったままになることがあります。ただし、クレンジングそのものが肌に負担をかけることも事実です。そのため、できるだけノーメイクの日を増やしたり、軽いメイクの日を増やして肌の休息日をつくりましょう。

ふき取りタイプのメイク落としは肌への負担が大きい

メイクを落とすクレンジング料には、ジェルタイプ、クリームタイプ、乳液タイプ、オイルタイプ、ふき取りタイプ、など様々なものがありますが、クレンジングオイルは、落ちにくいメイクでも簡単に落とすことができますが、肌の必要な角質や皮脂、潤いを極端に奪ってしまうため、あまりおすすめできません。また、ふき取りタイプのメイク落としは、ふき取るだけで落ちにくいメイクも落とせるようにするために、肌への刺激が強い成分が含まれていることがあります。

肌の負担が少ない水溶性ジェルタイプや乳液タイプ、クリームタイプの低刺激性のメイク落としで優しくクレンジングするのが理想的です。