光線性花弁状色素斑の原因と治療方法とは? レーザー治療の効果

光線性花弁状色素斑の画像 光線性花弁状色素斑(こうせんせいかべんじょうしきそはん)とは、強い紫外線を一気に浴びた後にできやすい淡い褐色から黒褐色の色素沈着で、花びらが散ったような形をしていることからこの名が付けられています。

光線性花弁状色素斑の原因と特徴

原因とは?

夏場の海水浴などで強い紫外線を受け、日焼けによって皮膚が水ぶくれをともなうようなサンバーンを起こすと、この色素沈着を起こすリスクが高くなります。

日焼けといっても、影響が強くなると火傷(やけど)と同じであり、火傷後と同様の色素沈着が発生します。

発生しやすい部位

両肩から上背部にできやすい傾向があります。顔は普段から紫外線を浴びているため、紫外線に対して慣れていますが、肩や背中は普段は衣類によって紫外線に当たることはないため、海水浴などで一気に強い紫外線を浴び続けると極端な皮膚の炎症を起こしてしまいます。

形状・色

数ミリ~1cmほどのシミが、花びらのような形で発生する。色は薄い褐色~褐色。

そのほかの特徴

  • ソバカスができる人に発生しやすい。
  • 普段から紫外線を浴びる機会がない人にできやすい。色白の人にできやすい傾向があります。
  • メラニンが少ない色白の人がサンバーンを起こした後にできやすい。

予防するには?

  • 強い紫外線を浴びる時は、日焼け止めクリームを塗る。
  • 強い日焼けをした後に皮膚を冷やすなどの適切な処置をすることで、症状を抑制することができます。冷水で10分ほど冷やすと炎症を抑制できます。
  • あまりにもサンバーンがひどい場合は病院に行くべきです。全身の強い日焼けは免疫が大きく低下することがあり、皮膚の回復力が極端に低下することがあります。

主な治療方法

Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーなど。

光線性花弁状色素斑の治療法

光線性花弁状色素斑は美白化粧品で改善する?

光線性花弁状色素班は美白化粧品でも薄くなる可能性があります。美白成分には、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ビタミンC誘導体、ルシノール、ハイドロキノン、リノール酸などがあり、それらを使用することで色素沈着が緩和されるかもしれません。

ただし、美白剤が有効なのは表皮に存在するメラニンの沈着であり、深いところに入り込んだシミには効果は得られません。光線性花弁状色素斑は、肌の深い層にまで非常に強いダメージを受けており、強い皮膚の炎症を起こした時の色素沈着は皮膚の深い層にまでメラニンが入り込んでいるため、美白成分では効果を発揮することは難しいです。

光線性花弁状色素斑にはQスイッチ・レーザー

光線性花弁状色素斑を改善するには、一般的にQスイッチ・レーザーによる治療が有効です。Qスイッチ・レーザーとは、高いレーザーエネルギーをナノ秒という瞬間的に照射できるレーザー機器をいいます。照射時間が劇的に短縮されているため、高い出力でも正常な皮膚に対してのダメージを抑制することができます。

Qスイッチ・ルビーレーザー

694nm(ナノメートル)のレーザー。黒い物によく吸収され赤い物に吸収されにくい波長で、血管などへのダメージを抑制しながらメラニンによる色素性病変に対してしっかりと作用します。一般にシミ治療というとQスイッチ・ルビーレーザーが使用されることが多いです。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

755nmのレーザー。ルビーレーザーよりも皮膚の深いところにまで作用しますが、ややメラニンへの吸収率は低いです。

Qスイッチ・YAGレーザー(ヤグレーザー)

基本波1064nmと半波長532nmの2つの波長をもつレーザーです。基本波1064nmの場合は、ルビーレーザーやアレキサンドライトレーザーよりも波長が長いため、皮膚の深い層にまで作用します。半波長の532nmは皮膚の浅いところに存在する色素性病変に効果を発揮します。