脂漏性角化症(老人性疣贅・老人性イボ)の原因と治療方法とは?

脂漏性角化症の画像 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)とは、イボのように盛り上がりをともなった色素斑で、皮膚の老化現象による良性腫瘍の一つです。

40代以降から発生することが多いですが、早い場合は20代からでも発生する人がいます。他にも、「老人性疣贅(ろじんせいゆうぜい)」や、「老人性イボ」などの名称があります。

脂漏性角化症(老人性ゆうぜい)の原因と特徴

原因は?

皮膚の老化によって引き起こされるといわれています。特に紫外線によって肌老化が進行し、皮膚細胞が変性することで発生しやすいとされます。

発生しやすい部位

顔の頬、こめかみにできやすい。紫外線が当たるところは特に発生する。

形状・色

色は肌色、淡褐色、褐色、黒褐色と様々です。また、形状は円形状で、数ミリのものから1センチを超えるものまで様々です。表面はザラザラしたものが多い。

その他の特徴

  • 紫外線を浴びるほど発生リスクが高くなり、症状もより進行する。
  • 美白化粧品などでは効果がない。
  • 特に気にしない場合は治療する必要はない。
  • 老人性色素斑(日光黒子)の一部が盛り上がってできることもある。
  • 脂漏性角化症が短期間で急に発生したり、かゆみを伴う場合は内臓疾患を引き起こしていることがあります。
  • 悪性腫瘍の可能性がある場合は、切除して病理組織検査が必要です。

主な治療方法

  • 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)。
  • 液体窒素による凍結療法。
  • 電気焼灼。
  • 手術による切除縫合。

脂漏性角化症(老人性いぼ)の治療法

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)によるレーザー治療

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)とは、炭酸ガス(二酸化炭素)を媒質とした10,600nmという赤外線領域の波長をもつレーザーです。この波長は水に吸収されやすい性質をもつことから、皮膚内の水分に作用して皮膚を削ることが可能で、盛り上がったイボを削り取ります。液体窒素による凍結療法よりもキレイに仕上がるため、キレイに治したい部分(例えば顔面など)に用いられます。

液体窒素による凍結療法

液体窒素で盛り上がったイボを凍結させて取り除く方法です。麻酔が不要で簡単に行うことができるため、一般的に行われる治療です。1回の治療では完全にとれないことがあり複数回の治療が必要になることがありますが、繰り返し治療を行うことで確実にイボは平らになっていきます。凍結後はかさぶたになり1~2週間で自然に取れます。

液体窒素では施術後に炎症が起きて色素沈着を起こしたり、体質によってはまれに肥厚性瘢痕を起こすこともあります。そのため、顔面への液体窒素による治療は不向きで、目立たない部分のみに対して行うのが一般的です。

電気焼灼(でんきしょうしゃく)

盛り上がったイボを電気メスで焼灼して取り除く方法です。高周波電流の熱を使用して脂漏性角化症の表面を少しずつ削って平らにします。深い層にまで及ぶと色素沈着や傷跡になることがあるため、慎重に浅く削っていきます。麻酔が必要です。

手術(切除縫合法)

イボの場所や大きさによっては手術による切除のほうが、他の方法よりもキレイに治ることがあります。また、細胞の悪性化が疑われる場合も切除して組織の検査(病理組織検査)をする必要があります。ただし、手術による切除縫合法は、瘢痕体質の人では傷跡が目立ってしまうことがあります。