青アザ・太田母斑・伊藤母斑の原因とレーザー治療法

太田母斑の画像 太田母斑(おおたぼはん)とは、濃い青色の小さな斑点が集まったものが、主に顔面の目の周囲を中心として現れる青アザをいいます。出生時から目立つ太田母斑と、思春期ごろから目立ってくる遅発性太田母斑があります。

日本人を含む東洋人に多いアザで、特に女性に発生しやすい傾向があります。また、同じような青アザが肩や腕に発生することがあり、それは「伊藤母斑(伊東母斑)」と呼ばれます。

太田母斑・伊藤母斑の原因と特徴

原因は?

太田母斑の画像 通常はメラノサイトは表皮層に存在するのですが、太田母斑や伊東母斑のような青アザの場合は、メラノサイト(色素細胞)が真皮層という皮膚の深いところに存在し、それによって皮膚が青みをおびた状態に見えてしまいます。詳しい発生原因は明らかになっていません。遺伝的な要因も確認されていません。

発生しやすい部位

顔面の目を中心に、額、こめかみ、頬にかけて発生することがほとんどです。片側だけにできることが多いですが、まれに両側にもできます。また、眼球にも発現することがあります。肩や上腕にもできることがありますが、それは伊東母斑(いとうぼはん)と呼ばれます。

形状・色

色は淡い青色~濃い青色です。小さな青色の斑点がたくさん集まった状態です。

その他の特徴

  • 男性よりも女性に多く、特に思春期の女性に多い。女性は男性の4~5倍も発現しやすい。
  • 日本人を含む東洋人に現れやすい傾向がある。
  • 生まれながらに目立つ場合と、成長にともなって目立つ場合があります。特に思春期ごろに目立つようになります。
  • 基本的に自然に消えることはありません。
  • 本人が特に気にしない場合は治療する必要はありません。
  • 太田母斑に対するレーザー治療は保険適用です。
  • 眼球に対する治療はありません。(眼球にはレーザー治療ができません)。
  • 太田母斑の治療に対して、従来は皮膚移植やドライアイス療法などの治療法がありましたが、皮膚への負担が大きいため、レーザー治療が確立された現在では行われていません。

太田母斑・伊東母斑の治療[レーザー治療]

Qスイッチ・レーザー

太田母斑の治療にはQスイッチ・レーザーが有効です。Qスイッチレーザーとは、高い出力のエネルギーをナノ秒単位という劇的に短い時間で照射できるレーザーをいいます。照射時間が短いため、高いエネルギーでも皮膚へのダメージを最小限に抑制することができるメリットがあります。

Qスイッチ・ルビーレーザー

694nmのレーザー。濃い色によく反応する波長で、太田母斑のような色素性病変に対して反応しやすいレーザーです。一般的なシミ治療を含むあらゆる色素性病変に用いられます。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

波長755nmのレーザー。ルビーレーザーよりもやや波長が長く、皮膚の深い層にまで作用します。ただし、あまり導入している病院は多くありません。

Qスイッチ・YAGレーザー(ヤグレーザー)

基本波1064nmの波長をもつレーザー。波長が長いため、皮膚の深い層にまで作用する特徴があります。太田母斑の治療に対してQスイッチ・ルビーレーザーと共に多用されるレーザーです。

レーザー治療は5~10回のレーザー照射が治療回数の目安です。出生時からあるものは早期に治療することによって、照射面積も少なくて済み、より早く改善できる可能性があります。