青あざ・持続性蒙古斑・異所性蒙古斑の原因とレーザー治療

蒙古斑の画像 蒙古斑(もうこはん)とは、出生時に赤ちゃんのお尻に先天的に発生する青あざ(母斑)をいいます。生後2歳ごろまで色素が強くなりますが、その後は成長と共に薄くなり、10歳前後までにはほとんど自然消失します。ただし、蒙古斑が自然に消えずにそのまま残ってしまうことがあり、その場合は「持続性蒙古斑」といわれます。

また、お尻以外のところ(例えば、腕、脚、腹部など)にできるものは、「異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)」といわれ、通常の蒙古斑よりも消えにくい傾向があります。

蒙古斑・異所性蒙古斑の原因と特徴

原因は?

胎生期(母親の胎内にいる時)に、メラニンを生成する色素細胞(メラノサイト)が真皮に残ってしまうことが原因とされています。通常、色素細胞(メラノサイト)は表皮に存在しますが、色素細胞が真皮に残ってできるのが蒙古斑です。お尻以外に発生するものが異所性蒙古斑です。蒙古斑は皮膚の深いところにメラニンが存在するため青く見えます。

発生しやすい部位

蒙古斑はお尻にできます。異所性蒙古斑はそれ以外(腕、腹部、背中、脚など)です。

形状・色

蒙古斑は青みがかった均一性のある色調です。盛り上がりはなく平らです。

その他の特徴

  • 日本人を含む東洋人・黄色人種の90%の赤ちゃんに発生するといわれる。
  • 男女差はなく、同じ割合で発生する。
  • 蒙古斑は約3%の割合で成人になっても残ることがあります。それは持続性蒙古斑と呼ばれます。
  • 異所性蒙古斑は通常の蒙古斑よりも自然に消えにくい。成長しても残りやすい。
  • 蒙古斑は本人が気にしなければ積極的に治療する必要はありません。

持続性蒙古斑・異所性蒙古斑の治療

Qスイッチ・レーザー

成人になっても消失しなかった持続性蒙古斑や、異所性蒙古斑はQスイッチ・レーザーで治療することができます。Qスイッチ・レーザーは、高いエネルギーをナノ秒単位という極端に短い時間で照射できるレーザーです。照射時間が劇的に短いため、高い出力でも皮膚に対するダメージを抑制することができます。

Qスイッチ・ルビーレーザー

波長694nm(ナノメートル)のレーザーです。濃い色によく反応する性質があり、様々な色素性病変に対して用いられます。レーザー光が真皮層メラノサイトを破壊し、青アザを改善します。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

波長755nmのレーザーです。ルビーレーザーよりも波長が長く、深い層にまで作用します。ただし、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーを導入している病院は多くありません。

Qスイッチ・YAGレーザー(ヤグレーザー)

基本波1064nmのレーザーです。波長が長いため皮膚の深い層にある色素性病変に対して効果を発揮します。

レーザーの種類によって経過に若干の違いがあります。また、異所性蒙古斑の場合のレーザー治療は保険適応です。