後天性メラノサイトーシス(ADM)原因と治療方法 レーザー治療がADMは改善する?

後天性メラノサイトーシスの画像 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは、顔面に発生する真皮性の色素性病変で、後天性の痣(あざ)の一つです。英語の「Acquired Dermal Melanocytosis」を略して「ADM」と呼ばれます。

ADMは、従来は遅発性太田母斑(成長にしたがって発現する太田母斑のこと)の一つと考えられていましたが、現在では独立した青アザの一つとして認識されています。

後天性メラノサイトーシス(ADM)の原因と特徴

原因は?

  • 加齢による肌老化。細胞の変性。
  • 紫外線による光老化。
  • ホルモンバランスの乱れ。
  • 過剰なスキンケアが原因という医師もいます。
  • 遺伝性が疑われています。

発生しやすい部位

成人になって顔の両側の頬に左右対称に発現します。主に頬(頬骨部分)、鼻、こめかみ、額。

形状・色

小斑状の色素斑が集まってできたもの。色は褐色、灰色、紫色、青色。メラニン色素が存在する深さによって、褐色→灰色→青色といったように現れる。

その他の特徴

  • 思春期から中年期の女性に多く発現する。
  • 比較的、日本人や中国人に多い傾向があります。
  • IPL(フォトフェイシャル)などの光治療では基本的に薄くなりません。
  • 肝斑や老人性色素斑(日光黒子)、そばかすなどと混在していることが多い。
  • 肝斑と併発している場合は、レーザー治療によって逆に肝斑が悪化してしまうことがある。
  • この症状を一般的なしみ・そばかすや、特に肝斑などと区別するのは医師の経験を要します。

後天性メラノサイトーシス(ADM)の治療方法

Qスイッチ・レーザー治療

後天性メラノサイトーシスの治療は、Qスイッチレーザーによる治療が有効です。Qスイッチ・レーザーとは、高い出力のレーザー光をナノ秒単位という一瞬で照射できるレーザーをいいます。ナノ秒という劇的に短い照射時間であるため、高い出力でも皮膚に対する負担が少ない利点があります。

Qスイッチ・ルビーレーザー

波長694nm(ナノメートル)のレーザー。しみ取りレーザーともいわれる。メラニン色素のような濃い色によく反応するため、様々な色素性病変に対して幅広く用いられるレーザーです。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

波長755nmのレーザー。この波長は永久脱毛でも用いられます。

Qスイッチ・YAGレーザー(ヤグレーザー)

基本波1064nm、第2高調波532nmの波長をもつレーザー。基本波1064nmは波長が長いため、レーザー光が皮膚の深部にまで到達し、真皮層のような深い層の色素性病変に有効です。また、半分の532nmでは表皮性の色素性病変に有効です。

レーザー治療のポイント

  • 治療回数の目安は1~3回程度です。薄いADMの場合は1回で十分に目立たないレベルまで消すことができます。
  • レーザー治療後は、軟膏で保湿をします。(患部を湿潤状態にすることで皮膚細胞の再生を促すことができます)。
  • レーザー照射後は薄いかさぶたができますが、無理に剥がさないようにしましょう。炎症後色素沈着の原因になります。
  • 肝斑と併発している場合は、レーザー治療が適していないこともあります。
  • 施術前も治療後も必ず紫外線対策をしましょう。