手術・切除縫合や植皮(皮膚移植)によるタトゥー(入れ墨・刺青)除去治療

タトゥーの画像 タトゥー(入れ墨・刺青)を消す場合、綺麗に消すにはレーザー治療が第一選択肢です。ただし、タトゥーの面積が広範囲だったり、レーザーでのタトゥー消し治療が難しい場合には、手術による除去が有効となります。

手術によるタトゥー除去には、大きく分けて単に切除して縫い合わせる切除縫合法と、、またはすべての皮膚を採取して移植する方法があります。

切除縫合法

皮膚切除によるタトゥー治療の画像 タトゥーの範囲が狭いものは、皮膚を切除してつなぎ合わせる方法が理想的です。タトゥーの範囲が狭くてレーザー治療で思うように効果が得られない場合に適した方法です。確実にタトゥーは無くなりますが、傷跡が残ってしまうことが難点です。

体質などによっては肥厚性瘢痕、ケロイドといって、縫い合わせた部分が過剰に免疫が反応して盛り上がってしまうことがあります。肥厚性瘢痕は進行性のないコラーゲンの増殖で、ケロイドは進行性のあるコラーゲン増殖です。これを予防するにはトラニラスト(製品名ではリザベンなど)という薬が有効です。

植皮(皮膚移植)の方法

タトゥーが広範囲であるものや、レーザーでは効果が得られないタトゥーの場合は、植皮(皮膚移植)による方法が適しています。植皮とは、皮膚を損傷してしまった部位に、他の皮膚を採取して欠損した部分に移植する方法で主に重度のやけど治療に用いられる方法ですが、タトゥー除去方法として用いられることがあります。その植皮の方法には大きく分けて「分層植皮術」と「全層植皮術」の2種類があります。

分層植皮術

分層植皮術は、皮膚の一部の層を採取して新たなところに移植する方法です。タトゥー除去における植皮のほとんどに用いられるのがこの分層植皮術です。

まず、タトゥー部位の皮膚を削って色素を除去します。その後に違う部分の皮膚を浅く剥ぎ取るように採取してタトゥーを削った部分に移植します。採取した部分の皮膚は、すり傷状になっていますが、湿潤療法で改善します。

一般に、薄く採取するほど生着もよく採皮部の上皮化(表皮形成)も早期に回復しますが、移植部位は色素沈着を起こしやすく、理想よりもキレイにならないケースもあります。

施術中はもちろん麻酔をしていますが、それでも強い激痛を感じることもがあります。また、術後のダウンタイムも長くなり、皮膚が定着するために、日常生活が困難になります。仕事や生活に余裕があるときに行うべきです。また、期待通りにキレイに定着しないこともあります。

全層植皮術

皮膚全層を他の部分に移植して縫い合わせる方法です。皮膚を採取した部分も縫い合わせます。採取する部分の皮膚もなくなってしまうため、切除縫合できる小さな範囲で行われます。タトゥー消しでこの方法が用いられることは少ないです。