赤アザ・イチゴ状血管腫の原因と治療方法

いちご状血管腫の画像 イチゴ状血管腫(いちごしょうけっかんしゅ)とは、血管を構成する細胞の増殖によって引き起こされる血管腫で、イチゴのような形状をすることからこの名で呼ばれています。イチゴ状血管腫は、生まれてすぐに進行し、多くの場合は6~7歳ごろにまでは自然消失しますが、まれに残ってしまう場合もあります。

イチゴ状血管腫の症状・原因・特徴

症状

出生後から1週間ほど経過した赤ちゃんの皮膚に細かな紅斑が発現し、その後はしだいに盛り上がって表面がイチゴのような状態になります。生後半年から1年ほどまでが増殖期ですが、その後は色は薄くなり、盛り上がりも平らになって6~7歳ごろまでは自然に縮小していきます。ただし、6~7歳以降にも残ってしまったり、皮膚が伸びてしわ、たるみができることがあります。

原因は?

局所的な血管の増殖によって引き起こされます。遺伝性はないとされます。

形状・色

色は赤ワイン色。表面はイチゴ状の形状をしています。

その他の特徴

  • イチゴ状血管腫は、通常は小学校に入学するころ(5~7歳頃)くらいまでには自然に消失していきます。
  • 自然に消えていくことが期待できますが、大きくなったものはキレイに治ることはまれです。
  • 7歳以降になっても血管腫が残ってしまう場合があり、その場合は自然に消失していくことはありません。
  • 特に大きくなったものは、色素が残ったり、しわが残ったりすることがあります。これは、血管腫による隆起により皮膚が引っ張られたことが要因です。
  • 美容的な観点を優先する場合は、早期に治療開始する必要があります。早期に治療することによって跡が残りにくくなります。
  • いちご状血管腫は、放置しておくと出血やただれを起こすことがあります。血管腫からの出血は止まりにくいため、出血を抑えるような処置(ガーゼで覆うなど)が必要です。
  • 血管腫に潰瘍ができることがあります。
  • 唇、耳、鼻などに発生したいちご状血管腫は潰瘍となったり、皮膚欠損となることがあります。

主な治療方法

イチゴ状血管腫は放っておいても5歳くらいまでは自然に消えていくため、治療をせずに様子をみていても問題ありません。ただし、よりキレイに治したい場合、血管腫の隆起が大きいもの、または血管腫が目をふさいでしまうような場合には早期の治療が必要です。特に顔に発生しているものは、子供の将来を考えて積極的に治療を行ったほうが良いかもしれません。いちご状血管腫は以下のような治療方法があります。

  • レーザー治療。
  • ステロイド注射、ステロイド内服。
  • 液体窒素による凍結療法。
  • 手術による切除。

イチゴ状血管腫の治療方法

色素レーザー(ダイレーザー)

色素レーザー(ダイレーザー)とは、赤い色に吸収されやすい波長をもつレーザーで、レーザー光がヘモグロビンに反応して血管の異常増殖を破壊します。それにより、しだいに血管腫の色調を薄くさせていくことが可能です。レーザー治療は保険適応です。

治療時間の目安

赤アザの大きさや状態によりますが、レーザー照射は数分で終わります。

治療回数の目安

一度ですべて消えることはなく、治療を数回繰り返す必要があります。

ステロイド治療、内服・注射

血管腫が増殖期に巨大化している場合は、ステロイドの局所注射とステロイド内服が非常に即効性があります。イチゴ状血管腫は出生後から半年~1年後が増殖期ですが、この期間の血管の増殖を阻止する場合は、ステロイドがとても有効です。ただし、ステロイドの長期内服は副作用があり、成長段階のお子さんに長い期間にわたってステロイドを投与することは避けなければいけません。

液体窒素による凍結療法

液体窒素を使用して患部を凍結させる方法です。液体窒素によって病変部を凍結させて細胞を壊死させます。この方法はダウンタイムがあることや痛みが強く、乳幼児への治療は難しいかもしれません。

手術による切除

レーザー治療の効果が困難な場合や、6~7歳ごろになっても消失せずに残ってしまった場合は、手術による切除が適していることもあります。病変部を切除して縫合する方法や、範囲によっては植皮(皮膚移植)などの方法があります。血管腫が非常に大きくなった場合は、消失してもシワやたるみが残ってしまうことがあるため、レーザーよりも形成手術が良いという場合も多いのです。