砂糖や果物がニキビ肌荒れの原因になることも

砂糖(ショ糖)が多く含まれた甘い食べ物や果物ばかりを食べていると、ニキビや肌荒れが悪化することがあります。今回は糖分の過剰摂取とニキビ肌荒れについてです。

砂糖・果物の過剰摂取とニキビ肌荒れの関係

甘い食べ物は免疫を乱す

ニキビ画像 砂糖が多く含まれた甘い食べ物を慢性的に多く摂取していると、免疫バランスが乱れてニキビ・吹き出物が悪化することがあります。

ニキビはアクネ菌という皮膚常在菌が増加することで引き起こされますが、免疫が乱れるとそれまでコントロールされていた皮膚上の微生物が増加してニキビがよりひどく悪化してしまうことがあります。

また、糖分の過剰摂取は、ニキビだけではなく脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの様々な皮膚病が悪化する要因になることがあります。アトピー性皮膚炎のようなデリケートな肌では、身体の少しの変化によって症状が悪化することがあり、砂糖などの糖分の過剰摂取によって腸内環境や免疫バランスが乱れることで、湿疹がひどくなってしまうことがあります。

慢性的な湿疹は砂糖の多量摂取によるカンジダが原因?

腸内細菌 砂糖や果物などの甘い物をたくさん摂取すると、腸管内にカンジダという真菌が(カビ)増加しやすくなることがわかっています。このカンジダが極端に増加してしまうことで慢性的な皮膚炎、アトピー性皮膚炎などを引き起こすことがあるとされます。これを「イーストコネクション」といいます。生まれつきの体質や抗生物質などの様々な要因によって腸内細菌バランスが悪化することも影響していると考えられています。

糖分の過剰摂取は血液をドロドロにする

血管収縮 甘い食べ物を食べ過ぎると血液中に糖があふれて血液がドロドロになり、血流が悪化するようになります。砂糖や果糖などが含まれる甘い食べ物は吸収が良いため、多く摂取することにより一気に血糖値が上がって血液がドロドロになってしまいやすいとされます。ドロドロ血が慢性的になると、それがニキビや肌荒れにも影響してくる可能性があります。

一方、糖質の中でも、米、パン、麺類などの炭水化物は消化吸収が緩やかで、血糖値の上昇も穏やかです。

糖分の過剰摂取は皮脂分泌を増やす?

皮脂 糖分を過剰摂取すると皮脂分泌が増加するといわれることがありますが、糖分摂取が直接皮脂分泌を促すかどうかは見解が分かれるところです。

一般に皮脂は皮脂腺で合成され、皮脂腺は男性ホルモンなどの性ホルモンの影響を受けて活動が変化しますが、糖分の過剰摂取が直接性ホルモンの分泌を促すものではないため、糖質の過剰摂取と皮脂増加は関係ないかもしれません。

チョコレートはニキビの原因になる?

チョコレート 一般にチョコレートを食べ過ぎるとニキビができやすくなるといわれています。お菓子として販売されるチョコレートのほとんどは砂糖が豊富に含まれ、砂糖の取りすぎによって免疫バランスを乱してニキビの炎症を悪化させてしまう可能性があります。

また、チョコレートには脂質も多く含まれ、その脂質には性ホルモンの分泌を促す飽和脂肪酸が多く含まれるため、皮脂が増加してニキビができやすくなる可能性があります。「チョコレートがニキビの原因では?」といわれるのは糖分が多いことと飽和脂肪酸が多いことの2つが主な要因と考えられます。

糖分コントロールのポイント

お菓子はノンカロリーの食品や飲み物にする

水分補給 近年の一部の清涼飲料水やお菓子などの商品には、砂糖、果糖、ブドウ糖などの代わりに人工甘味料を使って甘さを出しているものがあります。その商品であれば砂糖の摂取量を抑えることができます。

ただし、人工甘味料の取りすぎも身体に良くないことがあるとされます。人工甘味料は腸内細菌バランスを乱して腹痛、下痢を引き起こしたりすることがあります。肌が不安定な時期の飲み物は、ミネラルウォーターや麦茶などが理想です。

甘い食べ物は肌が安定しているときに食べる

スイーツ 排卵期が終わってから生理までの約2週間は黄体期といわれる期間で、一般に生理前といわれます。この時期は黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で肌が不安定になることがあり、肌が脂っぽくなってニキビができやすくなったり、肌のキメが荒くなったりします。そのため、黄体期(生理前)は食生活においても砂糖(糖分)や脂肪分が多い食生活はできるだけ控えたほうが良いかもしれません。

一方、生理(月経)が終わってから排卵期までの約7~10日間は卵胞期といわれる時期で、この卵胞期は卵胞ホルモン(エストロゲン)といわれる女性ホルモンの分泌が活発になることで肌が安定し、ニキビ肌荒れなどの肌トラブルが少なくなります。お菓子やスイーツを口にするときには、この卵胞期にしてみるなどの工夫をしてみましょう。

砂糖や甘い食べ物はニキビには良くないとはわかっていても、完全に食べないとなるとかえってストレスとなってしまいます。あまり神経質になる必要はなく、食べすぎなければ問題はないと思います。