除毛クリームの成分と肌荒れを起こさない使用方法のポイント

除毛クリーム ムダ毛を処理する方法の一つに「除毛クリーム」を使った方法があります。これは毛を溶かす働きがある薬剤を使ってムダ毛を取り除く方法です。現在では一般的なムダ毛処理方法の一つとなっていますが、薬剤によって肌トラブルを起こす可能性もあります。今回は除毛クリームの成分の特徴と肌トラブルを起こさない使い方をご紹介します。

除毛クリーム(ジェル)の原理

女性看護師の写真 除毛クリーム(ジェル)は、アルカリ性の薬剤を使って毛を溶かすムダ毛処理法です。体毛がアルカリ性に対して弱くて分解が進む性質を利用し、チオグリコール酸カルシウムや水酸化カルシウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ性の成分を使用して毛を溶かし、ムダ毛を除去します。

除毛クリームやジェルを皮膚に塗布し、しばらくしてからふき取って、洗い流して除去します。毛穴の内部の毛も溶かすことができるため、上手に行えばカミソリなどで処理した時よりもキレイに仕上がります。

除毛クリームはpH10~13ほどの強いアルカリ性を示します。

除毛クリームで使用される薬剤有効成分

チオグリコール酸カルシウム

チオグリコール酸とは、別名メルカプト酢酸とも呼ばれている酸の一種で、きつい悪臭と刺激臭がある無色の液体です。そのチオグリコール酸のカルシウム塩が「チオグリコール酸カルシウム」です。毛髪を構成する成分であるケラチンタンパク質を変性させて溶かす作用があります。除毛クリームには5~10%程度配合されています。

水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム

水酸化カルシウムや水酸化ナトリウムは、強いアルカリ剤として除毛クリームに配合されています。これは毛が強いアルカリ性成分によって分解・溶解が進むためです。水酸化Caや水酸化Naは除毛クリームに2~6%ほど配合されています。

除毛クリームの長所と短所

メリット

  • 比較的短時間で広範囲の無駄毛処理を行うことができる。
  • 除毛クリームは毛を溶かす方法であるため、表面から見えないところまで毛を処理できる。上手に行えばカミソリで処理したときのようなザラザラ感がなくなる。
  • 毛抜き、脱毛テープ、ワックス脱毛などの「抜く脱毛法」と比べて除毛クリームでは痛みや出血がない。
  • カミソリを使用した体毛処理のように毛先が平らになってしまうことがないため、毛が伸びてきた時のチクチク感も少ない。

欠点

  • 健康な皮膚は表面が弱酸性で維持されてバリア機能を保持していますが、強いアルカリ性の薬剤が皮膚のバリア機能を乱して肌荒れを起こしてしまう可能性があります。
  • アレルギー性接触皮膚炎を起こす可能性がある。
  • アルカリ性の薬剤が皮膚の表面を若干溶かしてしまうため、肌が弱い人やデリケートな部分には不向きです。

除毛クリームの使い方

  • 除毛クリームの使用前に必ずパッチテストを行いましょう。
  • 施術前に保湿をしっかりして皮膚のバリア機能を高めておきましょう。
  • 毛が長いままでは効果が薄れてしまう傾向があるので、ある程度毛が短い状態で行いましょう。
Step1除毛クリームを肌に塗布します。無駄毛が覆われるくらいの厚さで塗り、説明書に記載されている時間まで待ちます。(絶対に長時間塗ったままにしてはいけません)。
Step2規定の時間がきたら、除毛ができているか確認しながらふき取ります。
Step3除毛クリームを水で洗い流します。お湯を使用すると炎症が起こりやすくなるため、水で洗い流すのが理想です。しっかりとクールダウンさせましょう。
Step4化粧水をたっぷり使用して肌を整えます。化粧水は弱酸性でできており、除毛クリームによってアルカリ性に傾いた肌を弱酸性に整えてくれます。
Step5さらに保湿クリームなどで皮膚を保護すると傷ついた皮膚表面の回復を促すことができます。

除毛クリームの副作用・危険性・注意点

  • 除毛クリームは皮膚に対して負担が大きいため、湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、吹き出物などがある場合は不向きです。
  • いつもと同じように除毛クリームを使っていても、ある時に体調や肌のコンディションによってヒリヒリ感、赤み、湿疹、かゆみなどの肌トラブルが引き起こってしまう可能性があります。その場合は、当分は使用しないようにし、肌を休ませてあげましょう。
  • 陰部などの色素が濃い部分などのデリケートなところには慎重に行いましょう。陰部に炎症が起こると色素沈着が起きやすいです。
  • 使用前の乾燥や、使用後の保湿は欠かさないようにしましょう。
  • 説明書の記載されている規定時間を越えて使用してはいけません。家事などをしていて除毛クリームを塗ったことを忘れてしまい、皮膚が赤く腫れてしまったなどの事例が報告されています。時間に余裕があるときに行いましょう。