頬ニキビ・吹き出物の原因と治し方一覧

頬ニキビ 頬はニキビ・吹き出物ができやすい部分の一つです。頬ニキビは赤みや色素沈着(しみ)といったニキビ跡が残りやすく、また、最もニキビ痕のクレーターが発生しやすい部分です。正しいスキンケアをこころがけて頬にニキビやクレーターのない状態を維持したいところです。

頬ニキビの原因と特徴

多い皮脂量が頬ニキビの原因

頬ニキビ・ほっぺのにきびの画像 頬ニキビの原因の一つが皮脂の増加です。顔の中でも額や眉間、鼻などのTゾーンと同じように皮脂量が多い部分です。

皮脂は男性ホルモンの影響で活発に分泌されるようになります。思春期に頬ニキビが増加するのも男性ホルモンの分泌が高くなることが原因です。男性だけではなく女性も男性ホルモンの分泌が高くなります。

生理前ニキビの原因はプロゲステロンが影響

女性の肌の悩み 女性の場合、生理前にニキビができやすくなることがあります。これはプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの分泌が高くなるためだと考えられています。プロゲステロンは男性ホルモンと部分的に似た働きをもち、皮脂分泌を促す働きがあるとされます。

皮脂増加によって頬ニキビが発生する仕組み

頬ニキビのメカニズム 頬ニキビの原因は皮脂増加が大きく影響しますが、皮脂増加によるニキビは以下のような仕組みで発生します。

1皮脂量が増加し、皮脂を好むアクネ菌などの常在菌が増加する。
2増加したアクネ菌などの常在菌が細菌性リパーゼ(脂肪分解酵素)を分泌して皮脂中の中性脂肪を分解し、遊離脂肪酸を産生する。
3遊離脂肪酸は皮膚に対して刺激性があり、炎症を誘発してターンオーバーの亢進を引き起こす。
4ターンオーバーの乱れによって角質が過剰生成されて皮膚が厚くなり、毛穴がふさがれるようになる。
5塞がった毛穴の内部で古い角質や皮脂が溜まってニキビの芯(角栓)を形成する。
6ふさがれた毛穴内部で酸素がない環境を好むアクネ菌が増加し、免疫反応を起こしてニキビが発生する。

大人の頬ニキビは乾燥が原因?

乾燥ニキビ 肌の乾燥が頬ニキビの原因になることがあります。ほっぺたは若い時期は皮脂量が多いのですが、加齢によってしだい皮脂や潤い成分が減少して乾燥するようになります。頬の乾燥によってターンオーバーが乱れることで毛穴がつまり、頬ニキビが発生しやすくなります。そのため、大人の頬ニキビを治すには皮脂量が多い時期とは違うスキンケアが必要になります。

角質層はバリア機能や水分保持機能を担う役割がありますが、頬のような角質が薄い部分では水分を維持することが難しく、乾燥が進行しやすい傾向があります。

頬ニキビはクレーターになりやすい?

ニキビ跡のクレーター 頬ニキビは跡がクレーター(皮膚の凹み)になりやすい傾向があります。その理由の一つは、頬の皮膚が厚いことがあげられます。

ニキビ跡クレーターは、皮膚の真皮層(コラーゲンなどが存在する層)がニキビの炎症によってダメージを受けて瘢痕化し、萎縮してしまうことで皮膚が凹んで見えるようになりますが、頬は真皮層が厚いためコラーゲンなどが萎縮すると皮膚の凹み(クレーター)がとても目立ちやすくなるのです。

手術による傷跡などにおいても真皮層が厚い部分ほど傷跡が目立ちやすく、反対に真皮層が薄い部分ほど傷跡が目立ちにくい傾向があります。

頬にきびの治し方

頬ニキビを治して予防していくには、「ターンオーバーを整える」、「皮脂分泌を抑える」、「乾燥させない」などが重要になります。

肌に負担をかけない洗顔が基本

洗顔・クレンジングの画像 頬ニキビを予防・改善するには、皮脂が多い少ないに関わらず肌に負担をかけないスキンケアが基本です。洗顔は無添加石鹸が理想です。(無添加石鹸は肌に負担が大きい合成界面活性剤が含まれていません)。無添加石鹸をたくさん泡立てて肌に刺激を与えないように優しく洗いましょう。泡立てネットを使用することで簡単に豊富な泡を作れます。

ゴシゴシ洗いはかえって皮脂分泌を促したり、炎症を誘発してターンオーバーを乱し、毛穴を塞がりやすくする原因になります。また、色素沈着を起こして毛穴黒ずみをまねく原因にもなります。特に頬は色素沈着を起こしやすいので優しく洗うのが基本です。

ローションパックで頬ニキビを治す

ローションパック 炎症が深くて腫れが悪化しそうな頬ニキビにはローションパックでニキビを冷やすと治りやすくなります。ニキビが炎症を起こすと、ヒスタミン、プロスタグランジン、サブスタンスPなどの様々な生理活性物質・情報伝達物質が発生し、それらが毛細血管拡張や血管透過性を亢進させてにきびの腫れを悪化させますが、ニキビを冷やすことで様々な炎症反応を抑制して腫れをしずめ、ニキビ跡の赤みや色素沈着の悪化も予防できます。

これは、打撲やヤケドした後に皮膚を冷やすのと同じ理論です。冷蔵庫などで冷やした化粧水をたっぷりコットンに含ませてニキビにローションパックすることで皮膚温度を下げ、ニキビの腫れも抑制できます。ローションパックしたまま就寝すると、翌朝はニキビの腫れが治っていると思います。

市販ニキビ治療薬で治す

クレアラシルニキビ治療薬クリームの画像 頬ニキビは市販にきび治療薬で劇的な改善が期待できます。市販にきび治療薬には、オロナイン、ピンプリット、クレアラシル、ペアアクネクリーム、ビフナイトなどがあります。それらは殺菌成分と角質柔軟効果によって素早くアクネ菌をしずめる働きがあります。ローションパックでニキビを冷やす方法と組み合わせて使用するとより腫れが治りやすくなります。

頬ニキビは潰してOK?

コメドプッシャーでニキビの芯を押し出す画像 頬ニキビは、潰してニキビの芯を出してあげることで早くキレイに治すケースがあります。一般にニキビは潰すことなく治していくのが理想だとされますが、炎症が長く続くほど皮膚へのダメージが強くなり、色素沈着やクレーターになってしまうリスクが高くなるため、早めに潰してニキビの芯を出してあげたほうが良いケースがあります。

潰して良いニキビはニキビの芯・膿が表面に現れている「白にきび」の場合です。一方で、ニキビ表面が白くなってない「赤二キビ」「化膿にきび」の場合は絶対に潰してはいけません。頬の白ニキビを潰す場合、針やピンセットなどを使ってニキビ表面に穴を開け、「コメドプッシャー」という器具を使って押し出す方法が最も理想です。(皮膚科でも一般にその方法が行われます)。
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ただし、白ニキビの場合でも小さなニキビや、上手にニキビの芯が出てきそうにないニキビには無理に扱わないほうが無難です。

オイリー肌の頬ニキビにはピーリングで角質ケア

頬ニキビの原因は、肌のターンオーバーが乱れて皮膚が厚くなり、毛穴がふさがれることで発生します。そのため、ピーリング化粧品を利用して穏やかに角質ケアを行うことで頬ニキビ予防につながります。ただし、脂性肌で肌質的に強く、若い時期のニキビ肌に有効です。

ピーリング化粧品には洗顔料、固形石けん、ふきとり化粧水など様々なタイプがあり、成分としては主にグリコール酸、乳酸、りんご酸、シトラス酸などのフルーツ酸(AHA)や、サリチル酸(BHA)などが使用されることが多いです。他にも、たんぱく質分解酵素であるパパイン酵素やプロテアーゼ酵素なども角質ケア成分として使用されます。酵素活性を保つためパウダー洗顔料として販売されていることがほとんどです。

ピーリングは積極的に角質を剥がす行為なので、年齢や肌質によっては肌荒れを起こしてしまいます。頬の角質層は薄いため、ニキビが改善したらピーリングの頻度を落としていくようにしましょう。頬ニキビが治っているのに、予防のためにピーリングを続けるのはやめましょう。
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脂性肌の頬ニキビにはビタミンC誘導体が効果的

ビタミンC誘導体ローション 過剰な皮脂が原因で発生する頬ニキビを治すには、リン酸型ビタミンC誘導体の化粧水が有効です。リン酸型ビタミンC誘導体とは、ビタミンC(アスコルビン酸)をリン酸と結合させて安定性と浸透性を高めた成分です。リン酸型ビタミンC誘導体を皮膚に塗布すると、ホスファターゼという酵素によってビタミンCとリン酸の結合がとれて皮膚内でビタミンCが有効に働きます。
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ビタミンC誘導体の効果・効能
  • 皮脂分泌を抑制する。それによって頬ニキビや毛穴開きを起こす皮脂中の遊離脂肪酸を抑制できる。
  • ビタミンCには抗酸化作用があり、皮脂の酸化(不飽和脂肪酸の酸化)を抑制する。また、老化防止効果もある。
  • ビタミンCはメラニン色素を合成するチロシナーゼ酵素を阻害し、ニキビ跡の色素沈着・シミを予防する。(美白作用)
  • 毛穴を引き締める効果がある。

皮膚科で治療

病院の画像 炎症が進行した頬ニキビは皮膚科で治療を受けたほうが良いケースがあります。頬にきびはクレーターになりやすいので吹き出物が多発したり化膿した場合は病院での治療が理想的です。

皮膚科では、赤ニキビの場合はダラシンTゲルやアクアチムクリームなどの塗り薬が処方されます。軽度から中程度の場合はディフェリンゲルやベピオゲルなども有効です。頬にきびが悪化している場合は、抗生物質の内服治療がすすめられることがあります。