【画像】毛孔性苔癬の原因と治療法一覧。最も効果的な治し方とは?

二の腕の毛孔性苔癬の画像 二の腕や背中、お尻などにニキビのような小さいブツブツが多発した場合、それはニキビではなく毛孔性苔癬という症状である可能性があります。

今回は毛孔性苔癬の原因やニキビとの見分け方、治療法などを画像と共にご紹介します。

毛孔性苔癬とは?

上腕の毛孔性苔癬 毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは、皮膚の毛穴の内部(毛包)に角質が溜まって若干盛り上がった状態になる角化症をいいます。毛包性角化症(もうほうせいかくかしょう)などとも呼ばれます。

症状は画像のように一つ一つが独立したブツブツが多く発生し、それが左右対称に現れます。皮膚は乾燥していて、触るとザラザラしたような感触があります。

軽い炎症を起こすこともある

炎症した上腕の毛孔性苔癬 毛孔性苔癬の症状が進行すると軽い炎症を起こしたりすることがあります。その場合は見た目ではニキビに見えることもあります。

炎症によって色素沈着をまねくこともあります。また、まれにかゆみが現れることがあります。

発生しやすい時期や性別

毛孔性苔癬は特に小児期から思春期に多く発生する傾向があります。性別では男性よりも女性に多く、特に思春期の女性に発生しやすいです。

そして、20代以降は症状が自然に消失していく傾向があります。肌が乾燥するようになる秋から冬にかけて悪化しやすいです。

毛孔性苔癬の原因とは?

現在まで毛孔性苔癬の原因は詳しくはわかっていませんが、家族性の事例が多くみられるため遺伝的な要因が影響しているといわれます。

遺伝的な要因と共に、ホルモン代謝の異常、ビタミン不足、脂質代謝の異常などが影響している可能性が指摘されています。

毛孔性苔癬が現れやすい部分

毛孔性苔癬は、二の腕、肩、背中、首、ふともも、お尻などに現れやすい傾向があります。特に二の腕の外側は多発しやすい部位です。

ニキビとの見分け方

炎症した上腕の毛孔性苔癬 毛孔性苔癬は、角栓がつまった小さなニキビのように見えますがニキビではありません。ニキビとの大きな違いは、毛孔性苔癬の場合は左右対称性があり、主に腕などにブツブツが多発します。

角質がたまるため進行すると炎症を起こすこともあり、その場合はニキビに見えることがありますがブツブツの数が多くてザラザラしていればニキビではなく毛孔性苔癬だとわかるはずです。

毛孔性苔癬はありふれた症状

医師によるカウンセリングの画像 毛孔性苔癬は、極めてありふれた皮膚疾患の一つです。例えば、日本では小学4~6年生の23%に見られたとの報告がある他、海外では14歳女児の80%に毛孔性苔癬が確認できたという報告もあります。

毛孔性苔癬は、乾燥肌、アトピー性皮膚炎、尋常性魚鱗癬、肥満体などと同時に引き起こされることが多いとされますが、人種の違いに関わらず世界的に広く見られるものです。他人に感染したり自分に害を及ぼすものでもありません。

毛孔性苔癬の治療は必要?

医師のカウンセリングの写真 毛孔性苔癬は、基本的に健康に害を及ぼすようなものではなく、多くのケースでは治療の必要がない軽度のものです。

そして、基本的に20~30代以降からしだいに軽快していき、30歳以降にはほとんどなくなっていきます。

そのため、積極的な治療は必要ないとされていますが、見た目を気にして改善したいと希望する人は少なくありません。女性は見た目を気にして治療を受けることが多いです。

毛孔性苔癬の治療法一覧

ビタミンAを摂取

ビタミンA ビタミンAが不足することで毛孔性苔癬が悪化するようになります。そのため、レバーなどを定期的に摂取しましょう。脂溶性ビタミンで蓄積性があるため過剰摂取にも注意して下さい。

また、ベータカロテンとして摂取すれば体内でビタミンAに変換されて補うことができます。ベータカロテンは、ニンジンやトマト、カボチャ、ほうれんそうなどの緑黄色野菜に多く含まれます。

ビタミンA誘導体の内服治療

毛孔性苔癬の内服治療にエトレチナートというビタミンA誘導体を使った治療もあります。ところが、ビタミンA誘導体は副作用が強いため、一般的な治療として行われていません。身体が成長する過程で、毛孔性苔癬の改善のためにリスクがある薬を使う必要はないと思います。

ピーリング

化粧品 毛孔性苔癬は、毛穴に角質が溜まってしまう症状であるため、ピーリングによる角質ケアが効果的です。市販のピーリング化粧品や皮膚科におけるケミカルピーリングなどの方法があります。

グリコール酸(AHA)やサリチル酸(BHA)などの薬剤を使用して角質を除去し、それを何度も繰り返すことで、しだいにブツブツが解消されていきます。

自分でピーリングを行う場合はゴシゴシこすったりしては逆効果になります。肌に負担をかけると色素沈着を引き起こして余計に肌が黒ずんでくることがあります。

そして、やりすぎると肌が薄くなって敏感肌になってしまうことがあるため注意して下さい。

サリチル酸軟膏

毛孔性苔癬の治療に対してサリチル酸を主成分とする軟膏が処方されることがあります。サリチル酸は角質を剥がす作用や殺菌作用があり、基剤と組み合わせて軟膏にすることで穏やかに角質ケアができます。保険適応です。

尿素配合の軟膏

尿素には保湿作用のほかに角質を柔軟にする作用があります。その尿素が高配合された軟膏が毛孔性苔癬に効果があります。量が多くなるほど角質柔軟作用が高くなります。尿素はヒジやヒザの角質ケアを目的とした化粧品にもよく配合されます。

毛孔性苔癬に対して、様々な角質除去治療が行われていますが、症状が進行している場合はイマイチ効果が実感できないことも多いです。

ダーマローラー

ダーマローラーの画像 ダーマローラーとは、マイクロスパイクという極細の針が付いたローラーを使用し、それを皮膚の上で転がして意図的に穴(傷)をつくり、それを治すために放出される成長因子によって皮膚の入れ替えを促す美容法です。

主に、ニキビ跡のクレーター治療や、シワなどのエイジングケアなどに対して使用されることが多いですが、毛孔性苔癬にも非常に高い効果が得られます。

しっかり効果を実感するには複数回治療を行う必要があります。効果はありますが、出血したり赤みが出たりするのが難点です。

フラクショナルレーザー

アファーム フラクショナルレーザーとは、レーザーのエネルギーによって皮膚に微細なダメージを与え、そのダメージを修復させるために放出される成長因子(細胞増殖因子)によって皮膚の若返りを促す美容法です。

皮膚を活性化させて肌の生まれ変わりを促すことで進行した毛孔性苔癬に対して高い効果が得られます。しかも持続性があります。

フラクショナルレーザーには、エルビウムヤグレーザー、CO2フラクショナルレーザー、フラクセル、アファーム、スターラックス1540などがあります。

フラクショナルレーザーは毛孔性苔癬に対して持続的で高い効果が期待できるといわれています。単に角質を剥がすのではなく、皮膚を入れ替える治療が毛孔性苔癬には効果的なようです。