にきび治療の飲み薬「抗生物質(抗菌薬)」一覧

抗生物質 炎症や腫れが進行したニキビに対して抗生物質(抗菌薬)の飲み薬を使用した治療が理想的なケースがあります。

抗生物質はにきびや吹き出物の原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌などを減少させて、早期に炎症をしずめる効果があります。

ニキビの炎症や腫れを早い段階で抑えることでニキビ跡の赤みや色素沈着(しみ)、またはクレーターやケロイド(しこり)なども予防することができます。

ニキビ治療における抗生物質は特に、強く炎症したニキビが多発した状態に対して有効な治療法です。

皮膚科医も赤にきびが多発したり、化膿して硬腫ニキビになったり、おできが発生した場合は、抗生物質の飲み薬を積極的にすすめることが多いです。

今回はニキビ治療に使用される抗生物質(抗菌薬)の内服薬をご紹介します。

テトラサイクリン系抗生物質

ミノマイシン(成分名:ミノサイクリン)

抗生物質ミノマイシン(ミノサイクリン)の画像 ミノマイシンは、ミノサイクリンというテトラサイクリン系抗生物質を主成分とした飲み薬です。

ミノマイシンは、病気の原因となる細菌のたんぱく質合成を阻害して、細菌の増殖を抑える働きがあります。

このミノマイシンはニキビの原因菌であるアクネ菌に対して非常に高い抗菌性を示し、ニキビ治療によく処方されている抗生物質です。

ミノマイシンは、カルシウムが多く含まれる牛乳やヨーグルトなど乳製品や鉄剤などと同時に摂取すると吸収が悪くなる欠点があります。

そのため、乳製品やサプリなどで鉄分を摂取する場合は2~3時間ほど時間をずらして摂取しなければいけません。ミノマイシンは、通常は1日1~2回服用します。

ミノマイシンはジェネリック医薬品があります。「ミノサイクリン錠50mg、100mg」などがあります。

ビブラマイシン(成分名:ドキシサイクリン)

抗生物質ビブラマイシンの画像 ビブラマイシンは、ドキシサイクリンというテトラサイクリン系抗生物質を主成分とした飲み薬です。ミノサイクリンと同様に、細菌のタンパク質の合成を阻害することで細菌の増殖を抑えます。

ニキビ治療に使用されることが多いです。ミノサイクリンと同様に、牛乳やヨーグルトなどと一緒に摂取すると吸収が悪くなってしまう欠点があります。ビブラマイシンは、通常は1日1~2回服用します。

マクロライド系抗生物質

ルリッド(成分名:ロキシスロマイシン)

抗生物質ルリッド(ロキシスロマイシン)の画像 ルリッド錠は、ロキシスロマイシンというマクロライド系抗生物質を主成分とした飲み薬です。細菌が生育するのに必要なたんぱく質の合成を阻害し、細菌の増加を抑制します。

また、ロキシスロマイシンは炎症をもたらすT細胞や好中球の働きを抑制して皮膚や組織へのダメージを軽減する働きがあります。つまり、ニキビ跡の赤みや色素沈着、クレーターやケロイドなどになりにくいように導く働きがルリッド錠にあるということです。

そのため、ルリッド錠はニキビ治療に使用されることもとても多いです。ニキビ治療というとミノマイシン(ミノサイクリン)が良く使用されてきましたが、ルリッド錠などのマクロライド系抗生物質の使用の増えています。副作用も少ないです。ルリッド錠は、通常は1日1~2回服用します。

ルリッド錠(ロキシスロマイシン)は、ジェネリック医薬品があります。「ロキシスロマイシン錠150mg」などがいくつかのメーカーから販売されています。

クラリス(成分名:クラリスロマイシン)

抗生物質クラリス(クラリスロマイシン)の画像 クラリスは、クラリスロマイシンというマクロライド系抗生物質を主成分とした飲み薬です。細菌のたんぱく質合成を阻害して病原菌の増殖を防ぎます。

ニキビ治療にも使用されることがあります。クラリスは胃酸の影響を受けにくいことからピロリ菌の除菌治療にも使用される抗生物質です。

クラリスにおいてもルリッドと同様に炎症に関与するT細胞や好中球の働きを抑えて細胞や組織へのダメージを抑制する作用があります。つまり、ニキビ跡を防ぐ効能があります。クラリスは、通常は1日1~2回服用します。

クラリスロマイシンは、ジェネリック医薬品があります。「クラリスロマイシン錠」などがいくつかの製薬会社から販売されています。

セフェム系抗生物質

フロモックス(成分名:セフカペン・ピボキシル)

抗生物質フロモックスの画像 フロモックスは、セフカペンというセフェム系抗生物質を主成分とした内服薬です。細菌の細胞壁の合成を阻害することで殺菌的に作用します。 ニキビ治療に使用されることがあります。フロモックスは通常、1日3回毎食後に飲みます。

フロモックスはジェネリック医薬品があります。「セフカペンピボキシル錠」という商品で様々な製薬会社から登場しています。

セフゾン(成分名:セフジニル)

抗生物質セフゾンの画像 セフゾンは、セフジニルというセフェム系抗生物質を主成分とした飲み薬です。細菌の細胞壁の合成を抑えることで、殺菌的に作用します。 細菌が原因となる様々な病気に使用され、にきび治療にも用いられることがあります。セフゾンは、一般的に1日3回毎食後に服用します。

セフゾンはジェネリック医薬品があります。「セフジニル錠(カプセル)」という名称で販売されています。

バナン(成分名:セフポドキシム・プロキセチル)

抗生物質バナンの画像 バナンは、セフポドキシムというセフェム系抗生物質を主成分とした飲み薬です。細菌の細胞壁の合成を阻害することで殺菌的に作用します。

ニキビにおいては、ニキビの原因となるアクネ菌を死滅させて免疫反応を抑制し、ニキビの炎症を抑えます。副作用が少ないお薬です。バナンは、通常は1日2回、症状が重い場合や効きが悪い場合は1日3回服用することもあります。

バナンにはジェネリック医薬品があります。「セフポドキシムプロキセチル錠」などがあります。

ペネム系抗生物質

ファロム(成分名:ファロペネム)

抗生物質ファロム(ファロペネム)の画像 ファロム錠は、ファロペネムというペネム系抗生物質を主成分とした飲み薬です。細菌の細胞壁の合成を阻害することで殺菌的に作用します。

この系統の抗生物質は、使用されてきた歴史が浅いので、薬が効かないという耐性菌の問題が極めて低い利点があります。そのため、ニキビ治療に対しても使用されることがあります。日本皮膚科学会でも推奨されているお薬です。

ファロムは通常、1日3回、毎食後に服用します。

ニューキノロン系抗菌薬

クラビット(成分名:レボフロキサシン)

抗菌薬クラビットの画像 クラビットは、レボフロキサシンというニューキノロン系抗菌薬を主成分とした飲み薬です。細菌の遺伝情報物質(DNA)の複製を阻害することで殺菌的に作用します。

抗菌作用が強く、幅広い細菌に有効です。ニキビ治療においては、アクネ菌を抑制してニキビの腫れ・炎症をしずめます。副作用も少ないです。クラビットは、通常は1日1回服用します。

クラビットはジェネリック医薬品もあります。「レボフロキサシン錠」などの名称で各医薬品メーカーから販売されています。