【画像】トレチノイン+ハイドロキノンの効果「ニキビ跡」色素沈着に効く理由

ニキビ・吹き出物の炎症が悪化すると色素沈着などのニキビ跡がひどく残ってしまうことがあります。そういったニキビ跡の皮膚のシミ、黒ずみを解消する方法に「ハイドロキノン」という美白剤と「トレチノイン(レチノイン酸)」というビタミンA誘導体を組み合わせた治療がとても有効です。

ハイドロキノンとは?

ハイドロキノン ハイドロキノンとは、強力な美白作用がある成分で、「肌の漂白剤」ともいわれます。ハイドロキノンは、外用剤としてシミ治療に用いられる成分で、特にニキビ跡のような炎症後色素沈着には非常に高い効果があります。

ハイドロキノンの作用「効果・効能」

  • メラニン色素を合成するチロシナーゼ酵素を強力に阻害することでメラニン色素の生成を抑える。
  • 強力な還元作用をもち、表皮層に存在するメラニン色素そのものを還元して薄くする。
  • メラニン色素を作り出すメラノサイト(色素細胞)そのものの働きを抑制して肌を白くする。
  • 短期間で美白効果が得られ、即効性がある。

ハイドロキノンの注意点

  • ハイドロキノンは酸化して劣化しやすい性質があり、品質が悪化すると皮膚に対して刺激性が高くなる欠点がります。それによって、かぶれ、アレルギーなどを引き起こすことがあります。また、元々肌に合わない人もいます。
  • ハイドロキノンは酸化されやすいため、できるだけ新鮮なものを使用しましょう。開封から1ヶ月くらいまでに使い切りるのが理想的です。
  • ハイドロキノンはメラニン色素を作り出すメラノサイト(色素細胞)そのものの働きを抑えるため、使用濃度や長期使用によって肌の色が抜けてしまう白斑という現象が起こることがあります。ただし、濃度が5%未満であれば白斑のリスクはないとされます。

トレチノイン(レチノイン酸)とは?

トレチノインの画像 トレチノイン(レチノイン酸)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性がビタミンAの数十倍もあるといわれる成分です。主にニキビ治療やシミ治療に用いられます。シミの種類によっては非常に効果があります。

トレチノインの作用「効果・効能」

  • 角質を剥離する。角質を剥がして毛穴つまりを予防する作用を利用してニキビ治療に使用されます。
  • 表皮細胞の分化・分裂を促して角化(ターンオーバー)を促進する。メラニンの排出を促す。
  • 真皮層の線維芽細胞に作用してコラーゲンやヒアルロン酸などの増加を促す。(この作用により、しわ・小じわなどに対するエイジングケア治療にも用いられることがあります)。

トレチノインの注意点

  • 使用によって皮膚が赤みを帯び、角質が剥がれて乾燥するようになります。これは正常な反応で、薬が効いている証拠です。
  • 濃度が高くなるほど皮膚への反応が強くなり、ヒリヒリ感や痒み(かゆみ)を感じる場合があります。

ハイドロキノンとトレチノインの組み合わせによる相乗効果

ハイドロキノンとトレチノインの治療効果の画像 ハイドロキノンには強力な美白作用があります。そしてトレチノインは、ターンオーバーを促進させてメラニン色素の排出を促す働きがあります。この2種類の成分を組み合わせることで、ニキビ跡のシミ、黒ずみといった色素沈着の劇的な改善が期待できます。

ハイドロキノンやトレチノインは、共に特徴的な性質があり、容易に使いづらい欠点がありますが、性質を十分に理解して上手に使用すればとても優れた薬剤であることには変わりありません。

ハイドロキノンとトレチノインの理想的な濃度

ハイドロキノンの濃度は5%未満が目安

ニキビ跡治療に理想的なハイドロキノンの濃度は5%未満が目安です。 ハイドロキノンは濃度が高くなると、皮膚への刺激性が高くなったり、皮膚の色が抜けてしまうといったリスクが高くなりますが、5%未満では肌トラブルが起きにくく、白斑などが発生した報告がないことから、ハイドロキノンというと5%未満が理想的だという認識が一般的になっています。
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トレチノインの濃度は0.025~0.05%が理想的

トレチノインの濃度は、段階的に「0.01%」「0.025%」「0.05%」「0.1%」といったように0.01~0.1%までの濃度で区分けされています。顔のニキビ跡の色素沈着治療の場合、理想的なトレチノインの濃度は0.025~0.05%程度が目安です。0.01%では作用が弱いことが多く、0.1%では作用が強すぎることがあります。使い始めは非常に反応が良いため、0.025%あたりから使ってみると良いかもしれません。

トレチノインは個人輸入サイトなどで通販購入できます。また、一部の美容皮膚科で処方されています。保険適応外(自由診療)です。

トレチノインを塗ってはいけない身体の部分

トレチノインが強く反応する身体の部位の画像 トレチノインの作用は、場所によって大きく違いがあります。特に反応が現れるのは、ワキ、乳輪、おへそ、陰部、肛門周辺などです。その中でも、陰部やおへそなどは特に強い反応が現れるため、使用してはいけません。また、眼球に付着しないようにするため、目元も避けて塗りましょう。

治療方法

「ハイドロキノン+トレチノイン」の使い方と塗り方

Step1洗顔によって肌の汚れを落とします。
Step2化粧水で肌を整える。
Step3肌が落ち着いたら、トレチノインを色素沈着からできるだけはみ出さないように塗ります。(綿棒を使って塗る方法が理想的です)。また、絶対にトレチノインがついた手で目をこすったりしてはいけません。
Step410分ほど経過してトレチノインが肌に馴染んできたら、次はハイドロキノンを色素沈着から広くはみ出して薄く塗るようにします。(はみ出して塗る理由は、強力な美白作用による局所的な色抜けをまばらにするためです)。
Step5使用後は紫外線対策をしましょう。

ハイドロキノンは1日2回朝と夜の使用、トレチノインは夜のみの使用が理想的とされます。ただし、紫外線の影響を考慮するとハイドロキノンもトレチノインも共に夜のみの使用でも良いと思います。

アフターケア

  • 治療期間中は必ず紫外線対策をしましょう。そもそも紫外線を浴びないような工夫が必要です。
  • トレチノインの正常な作用によって、肌がむけて赤みを帯び、乾燥するようになります。これはトレチノインが効いている証拠で正常な反応です。その角質を無理に剥がしたり刺激を与えないようにしましょう。
  • トレチノインを使用した部分の角質が剥がれると、乾燥するようになります。必ず保湿作用の高い化粧水で潤いを補って下さい。

治療期間の目安

治療期間は1~2ヶ月間が目安です。トレチノインは使い始めは効き目が良いですが、使い続けるほど効かなくなっていきます。再び効きを良くする場合は半年以上期間をあける必要があります。

注意点

トレチノインは角質を剥がしてターンオーバーを通常の2倍にする作用があるため、頻繁に使用すると皮膚が薄くなって肌老化をまねいてしまうことがあります。ニキビ跡の色素沈着などに対して短期間で限定的に行うべきです。