トレチノインを使ってはいけない部位と反応が強く現れる部分

トレチノインの画像 トレチノイン(レチノイン酸)とは、ビタミンAの誘導体の一つで生理活性が一般的なビタミンA(レチノール)の数十倍ある成分です。角質を剥がして毛穴つまりを予防する作用や、表皮細胞の増殖を促してターンオーバーを促進する作用などの効果により、ニキビ治療やシミ治療目的で使用されることが多い薬剤です。

トレチノインを使ったニキビ治療やシミ治療というと、主に顔に対して使用することが多いですが、それ以外の部分にも基本的に用いることができます。ただし、トレチノインには副反応(副作用)として皮膚の赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、痛みなどが現れることがあります。

これは薬が効いているために発生する正常な反応で、濃度が高くなるほど反応が強く現れますが、身体の部分によってはトレチノインが非常に強く反応して、かえって肌トラブルをまねいてしまうこともあります。今回は、トレチノインの使用を慎重に行ったほうが良い部分をご紹介します。

トレチノインが強く反応する身体の部位(箇所・場所)

乳輪、乳首

トレチノインが強く反応する身体の部位の画像 乳輪部分はトレチノインの作用が強く現れます。この部分に使用すると、他の部位よりも反応が現れて赤みやかゆみなどがより強く発生することがあります。そして、洋服で乳首がすれてしまうことで赤みやかゆみがひどくなってしまうことがあります。

乳輪・乳首の色素を薄くする方法の一つに、ハイドロキノンという美白剤とトレチノインを組み合わせた方法が用いられることがありますが、その場合は作用が強く現れるため、トレチノインの濃度を若干落としたものが理想的です。継続することで効果が現れますが、使用を中止するとしだいに元の乳輪の色に戻っていくことがほとんどです。効果は1~2年くらいが目安です。

脇・脇下

脇周辺もトレチノインの反応が強く現れます。この部分は皮膚と皮膚がこすれやすい部分で、赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などもひどくなりやすいです。

おへそ周辺

トレチノインは、おへその周辺も反応が若干強い傾向があります。おへそから遠い部分になるほど反応が弱くなります。姿勢が悪くてお腹にシワができやすい人では、トレチノインの強い反応によって腹部の皮膚がガサガサになり、かえってお腹のシワが目立つようになってしまうことがあります。

トレチノインを使用してはいけない身体の部分・場所

目元、口元、粘膜部分などのデリケートな箇所

トレチノインは目元や口元などのデリケートな部分への使用は控えましょう。特に目元は皮膚が非常に薄く、大事な部分であるため、その部分を避けて使用しましょう。また、もし目に入った場合は素早く水で洗い流しましょう。トレチノインは塗布するとすぐに反応を起こすようなものではないため、流水でしっかりと洗い流せば問題ありません。

陰部・性器周辺

陰部の画像 陰部や性器周辺は身体の中で最もトレチノインの反応が現れやすい部分の一つです。この部分にトレチノインを使用すると、強烈な赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、炎症が現れることがあります。これは0.01%のような低い濃度でも強い反応が現れます。

陰部の色素沈着を薄くしたいとしてトレチノインを使用する人がいるようですが、炎症がひどくなってかえって黒ずみが悪化してしまうことが多いです。陰部にトレチノインを使用することは絶対に止めて下さい。また、トレチノインが付いた手で身体に触れたりしないようにしましょう。

お尻、肛門周辺

肛門周辺もトレチノインの作用が強烈に現れる部分です。肛門部分に近いほど反応がひどくなります。お尻のニキビやシミ・色素沈着・黒ずみなどを改善したい場合でもトレチノインの使用は厳禁です。