水分のとりすぎがニキビ肌荒れやアトピーを悪化させる原因に

水分摂取する画像 「美容や健康のためには十分な水分摂取が重要!」

TV番組や女性誌の健康特集を見ていると、そんなことがいわれていたりします。

人のカラダは60~65%ほどは水分でできており、汗や尿から失った水分をこまめに補うことは大切なことです。

体から水分が不足すれば新陳代謝にも悪影響を及ぼし、美容にとってもよくありませんね。

ところが、水分摂取が良いからといって摂り過ぎるとかえって内蔵に負担をかけたり、肌代謝を悪くしてアトピー性皮膚炎やニキビ肌荒れが治りにくくなる可能性があります。

水の飲みすぎは腎臓に負担がかかる

胃腸のイラスト 水分を摂取すると、ほとんどが小腸と大腸から吸収され血管に流れ込みます。そして大量の血液を腎臓に流して老廃物や不要物を取り出したものがおしっことなり、尿となって排出されます。

この時、過剰に水分を摂取していると、その分だけ腎臓にも負担がかかることになります。腎臓には常に大量の血液が流れ込んでいるので、多量に水分が流れこんでくると内臓への負担が大きくなるのです。

腎臓の機能が悪化するとむくみを起こすようになります。むくみを引き起こすと当然肌の調子も悪くなります。美容に良いと思っていた水分摂取がかえって悪影響になることもあるのです。

むくみが肌のシミやくすみをまねく

リンパ 水分の過剰摂取は肌のむくみをまねくこともあります。肌がむくみやすい人は、肌がくすんだり、シミができやすいといえます。

肌がむくみやすい人はリンパの流れが悪化している可能性もあります。リンパは全身の張りめぐらされる身体の異物や老廃物を処理する器官です。

リンパの流れが悪くなると、老廃物の処理が滞って新陳代謝が悪化し、肌のターンオーバーも低下してしまいます。肌の生まれ変わりが滞ってしまうと、シミやくすみが濃くなったり、ニキビ跡が治りにくくなる可能性があります。

水分の摂りすぎで消化力が弱くなる

水分を過剰摂取すると胃酸や胃液が少なくなって、消化力が弱まってしまいます。消化力が弱くなると、栄養素の吸収が悪化したり、下痢を引き起こしたりします。

消化不良を起こすと、ニキビ肌荒れが治りにくくなることがあります。特に肌が弱い人やアトピー性皮膚炎などの人においては、消化器系のトラブルが湿疹などとして現れやすい傾向があるので、消化力を悪くするような行為は控えなければいけません。

下痢が免疫機能を乱し、アトピー症状を悪化させる?

アトピー体質の人は下痢しやすい傾向があるといわれています。人間の免疫機能の約7割は腸管内に集中しているとされますが、その腸管内の免疫に深く関係しているのが腸内細菌だとされます。

下痢が続いたりすると腸内細菌のバランスが悪くなったり、必要な腸内細菌が増えなかったりするようになりますが、それが腸管内の免疫機能を乱し、アトピーやアレルギー症状が悪化してしまう原因になっている可能性があります。

長く続く下痢がビタミン不足、特にビオチン不足をまねく?

アトピー性皮膚炎を予防するにはビタミン不足にならないようにしなければいけませんが、アトピー患者はビオチンというビタミンの働きが弱いケースが多いといわれています。

ビオチンは皮膚炎を予防することから発見されたビタミンB群に属するビタミンで、糖代謝、皮膚炎予防、セラミド合成などに関与します。

ビオチンが不足すれば代謝機能がうまくいかなくなり、その結果、免疫も乱れてきます。そして、肌荒れも進行していきます。

そのビオチンですが、食べ物から摂取するよりも腸内細菌が作り出すほうが重要だったりします。

食べ物に含まれるビオチンはタンパク質が結合したものであり、吸収率が悪いのです。タンパク質と結合したビオチンはビオチニターゼという酵素が必要になり、吸収が悪いのです。

一方、腸内細菌が作り出すビオチンは遊離型ビオチンで体内で利用される形なので、吸収も良いです。

「水分のとりすぎ」→「消化不良」→「下痢」→「腸内細菌の減少」→「ビオチン不足」→「肌荒れやアトピーの悪化」とつながってしまうのです。

水分摂取のポイント

一日の水分摂取の目安は1.2~2.0リットル

水分摂取する画像 一日の水分摂取の目安は1.2~1.5リットルが理想だといわれています。体重や年齢などによって適した水分摂取量には違いがありますが、冬場では1.2リットルくらいが目安で、汗をかく夏場は1.5リットルくらいが目安です。

なお、肉体労働者やスポーツをやってる人などは2.0リットル以上の水分摂取が必要になることがあります。

理想は冷たくないものを間隔をあけて飲む

水分摂取する画像 水分摂取の際は、冷たいと感じない程度の温度(できれば体温程度の温度)の水分摂取が理想です。冷たい水を一気に飲むと胃の血流が減少して胃が収縮し、胃腸に負担が大きくなります。

食事中に冷たいものを飲むと胃が収縮して消化不良を起こすことがあります。また、胃腸が弱い人は冷たい水の影響で胃炎を起こすこともあります。ピロリ菌保有者では胃潰瘍の原因になることもまれにあります。

カフェインレスのお茶は美容効果が高い

水分摂取は、ミネラルウォーターでも十分美容に良いと思いますが、お茶を飲むことでも美容効果を得られます。

特に「麦茶」「ハトムギ茶」「ルイボスティー茶」などは美容に良いとされ、それらはノンカフェインであるため気軽に飲み続けることができます。

特に麦茶には血液サラサラ効果があります。これは麦茶に含まれる香ばしい匂い成分「アルキルピラジン」に血液をサラサラにする効果があり、血行を促して肌のくすみを解消してくれます。ニキビ跡の改善効果も期待できるはずです。

タンニンが腸管を刺激して下痢になる

例えば、アトピー性皮膚炎患者は消化器系が弱い人が多い傾向がありますが、そういったヒトは健康茶に含まれるタンニンという成分によって下痢をしてしまうことがよくあります。

タンニンは消化器官を活発にする働きがありますが、下痢しやすいヒトはもともと腸管の働きが過敏なので、タンニンが合わなかったりします。

タンニンは麦茶、ハトムギ、ドクダミ茶、杜仲茶、ルイボスティー茶など、健康茶といわれるものにはほとんど含まれます。そのため、下痢体質の人は普通の水、ミネラルウォーターがいいと思います。

プロフィール 名前:ミサ

看護師として皮膚科で8年間勤務。美容関連の自由診療を行うクリニックで経験した事をいかしてブログ更新中!