ダイズエキス・大豆イソフラボン抑毛ローションに効果はない?

大豆 毛の成長を抑制する成分としてダイズエキスを有効成分としたローションが販売されていたりします。

ダイズエキスに含まれる大豆イソフラボンによって毛の発育が抑制されるというもので、「豆乳ローション」、「大豆イソフラボン配合化粧水」、「ダイズエキス配合化粧水」などとして販売されていますが、実際にダイズイソフラボンに抑毛効果はあるのでしょうか。

大豆イソフラボンに抑毛効果があるといわれている理由

まず、体毛は男性ホルモンによって太く濃くなることで知られています。思春期から男女ともに体毛が濃くなるのは男性ホルモンが増加するためで、女性においても男性の10%ほどの男性ホルモンが分泌されています。

その男性ホルモンを抑制するのが大豆に含まれる大豆イソフラボンというわけです。

大豆イソフラボンは女性ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)に似た構造をしていることからエストロゲンと似た働きをします。

そのエストロゲンに似た大豆イソフラボンが男性ホルモンを抑制し、体毛の成長を遅らせることができるのではないかとされているのです。また、美肌効果も期待されていたりします。そういった効能を目的にダイズエキスを配合したローションが販売されていたりするのです。

ところが、大豆イソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)と似た働きをするといっても、それが毛根に作用してはっきりとした抑毛・減毛効果が得らることはないと考えられています。しかも、大豆イソフラボンのエストロゲン様作用は個人差が大きく、食べた場合においても効果がすぐ現れる人もいれば、ほとんど影響ない人もいるようです。

毛が生える仕組みと大豆イソフラボンの作用

皮膚の構造と毛の仕組みのイメージ画像 毛は毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込み、それをもとに毛母細胞が分裂して成長していきます。(イラスト画像を参考にして下さい)。そして、男性ホルモンが作用するのは毛細血管とつながっている毛乳頭だとされています。

大豆イソフラボンのエストロゲン様作用が発毛阻害をもたらすのなら、そのイソフラボンが毛乳頭と毛細血管がつながる部分に届かなければいけません。

ところが、塗った成分がそう簡単に奥まで浸透するものではないのです。ですので、いくらダイズエキスが女性ホルモンと似た作用があるといっても、それを肌に塗ってもほとんど効果はないのです。

豆乳を塗っても意味がない

毛を薄くする効果や美肌効果があるとして、豆乳を化粧水と同じように直接肌に塗るといいと思っている人がいるようですが、豆乳においても毛を薄くするような効果は認められていません。

それでムダ毛が薄くなるのなら、美容皮膚科やエステサロンなどは商売あがったりです。

豆乳はとても多くの大豆イソフラボンが含まれるのですが、やはり発毛機能に作用することは難しいようです。

大豆イソフラボンの抑毛・減毛効果まとめ

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンに似た大豆イソフラボンによって美肌効果や、体毛を太く濃くする男性ホルモンの作用を抑制して抑毛・減毛効果があるとされるが、それを塗っても男性ホルモンが作用する部分には届かない。
  • ところが、中には効果があったという意見もあるようです。(口コミなどで調べた結果ですが本当の話しでしょうか?)

副作用や使用上の注意点

大豆イソフラボンは大豆、納豆、豆腐、豆乳などの日本人が古くから食べている食品中にも含まれます。それを皮膚に塗布してもたいていの場合はトラブルは起きないと思います。

イソフラボンの抑毛ローションはたいていは脚や腕のムダ毛に使うと思われますが、そういった部分は皮膚のバリア機能が強いのでトラブルは起こりにくいはずです。よっぽど肌が弱い人でなければ深刻な副作用の心配はないと思います。

ただし、人によってはイソフラボンを使用したスキンケア製品が肌に合わないかもしれません。特に、アトピーなどがある人、アレルギーがある人は注意しなければいけません。

塗って減毛できるのはパパインなどのたんぱく分解酵素だけ?

皮膚に直接塗って毛の発育を抑えるといった効能がある成分は、毛を成長させる酵素を阻害する成分だけです。

例えば、タンパク質分解酵素のパパイン酵素などがあげられます。パパインはパパイヤなどに多く含まれる成分で、角質を剥がすピーリング洗顔料(パウダー酵素)としてもよく販売されていたりしますが、抑毛ローションの主要成分としても販売されていたりします。

最近はそういった商品もずいぶんと減りましたが、一昔前はパパインを含んだ抑毛ローションが通販などでよく見かけることができました。

そのパパインの抑毛効果は、毛はほとんどがケラチンというタンパク質でできていますので、そのタンパク質を分解するパパイン酵素を塗れば、毛が薄くなってくるというものです。

実際にパパインローションを塗り続けると毛が極端に薄くなってきます。(ただし、効果は成分濃度にも違いがあります)。

パパインの欠点は、毛だけではなく角質層も剥がしてしまうので、肌が荒れたりすることです。毛の成長を抑えるには塗り続けないといけないので、肌が弱い人はブツブツした湿疹ができたりします。

また、エフロルニチンという毛を成長させる酵素を阻害する成分も抑毛効果があるとされます。製品名ではヴァニカという商品がありますが、メジャーなものではないです。

いずれにしても、肌への負担がほとんどなく簡単にムダ毛が少なくなるといった魔法のような成分はありません。

ダイズエキスローション、イソフラボンローション、豆乳などを直接肌に塗っても、減毛や抑毛効果はないので、意味のないことはしないようにしましょう。

プロフィール 名前:ミサ

看護師として皮膚科で8年間働いていました。勤めていた皮膚科は美容関連の自由診療を積極的に行っていたクリニックだったので、そこで経験したことをいかしてブログを更新しています。詳細