美容皮膚科とエステサロンの脱毛施術の違いとは?

レーザー脱毛 肌の露出が多くなる季節になるとムダ毛が気になるところです。

そういった時期になると美容クリニックやエステサロンなどで脱毛を希望する人も多くなります。

「エステとクリニックでは、どっちで脱毛したほうがいいの?」

「どっちのほうが効果がある?」

「コスパがいいのは?」

そういった疑問をもつ人も多いのですが、実は美容クリニックのような医療機関と、エステサロンでは脱毛の施術方法や、効果大きな違いがあります。

エステサロンと医療機関の脱毛機器の違い

医療機関では医療レーザーが中心

ワキレーザー脱毛の画像 皮膚科、美容クリニックなどの病院で行われる脱毛は、基本的に医療レーザー脱毛機器を使って行われます。

日本では主に、アレキサンドライトレーザー(755nm)、ダイオードレーザー(800nm)、ヤグレーザー(1064nm)の3つが使用されます。

それらの医療レーザーは、毛に含まれるメラニンに吸収されて熱を発生させ、しっかりと毛根にダメージを与えることができます。

他にも、一部の医療機関ではIPL(光)と高周波を組み合わせた「フォトRF」などのレーザーとは違う治療器も使用されたりします。

エステサロンでは光脱毛が中心

レーザー脱毛 病院ではレーザー脱毛が中心ですが、エステサロンの脱毛器は特殊な光を発する機器を使ったものが多いです。

IPL(インテンス・パルス・ライト)や、キセノンフラッシュを使用した機器がほとんどです。

それらは「IPL脱毛」「光脱毛」「フラッシュ脱毛」「プラズマ脱毛」などの名称で行われています。

他にも、高周波脱毛器という光脱毛とは違う脱毛治療を行っているところもあるようです。

エステサロンではレーザーを使用することはできない?

エステサロンでは、医療機関で行われるような医療レーザー脱毛は禁止されています。

医療レーザーは医師免許をもった者のみが行える医療行為であり、エステサロンが医療レーザー脱毛を行えば「医師法違反」として処分されることがあります。

ただし、一部のエステサロンでは医療行為に当たらない出力レベルの脱毛機器で脱毛サービスを行っているところもあります。

ただし、低い出力であれば効果はとても低くなります。

一部のエステサロンなどでは「光脱毛」や「フラッシュ脱毛」などの名称で脱毛治療を提供していることがありますが、それらは医療機関で受けれるレーザー脱毛治療のような効果・即効性はほとんどありません。

なお、レーザーや光を使った脱毛は、出力の違いだけではなく波長や肌の濃さ、毛の濃さなどによって反応が大きく異なります。

そのため、どこからが医療行為で、どこまでの範囲が医療行為でないのかを判断するのは難しいところです。

一般に永久的な脱毛効果を得るには毛根に60~70度の熱を与える必要があるとされ、そのレベルの熱を発生させるような脱毛行為を行うと医療行為とされます。

医療機関とエステサロンのレーザー脱毛・光脱毛の違い

脱毛の種類

  • 美容皮膚科などでは医療用レーザー機器が中心。レーザー以外では、フォトRF(IPL+高周波)という高周波を組み合わせた光治療も使用される。
  • エステサロンでは穏やかなレベルの光脱毛が中心。

即効性

  • 美容皮膚科におけるレーザー治療は、早い場合は1~2回で大きな効果を実感できる。永久的な脱毛や減毛効果が期待できるが、再び生えてくることもある。
  • エステサロンの光脱毛は、回数を繰り返さないと効果が現れにくい。治療継続によって毛が薄くなったり毛が抜けやすくなったりするが、永久的な効果は難しい。

ワキの脱毛回数の目安

  • 美容皮膚科のレーザー治療は、ワキの場合では1~2ヶ月おきに3~5回が目安です。
  • エステサロンの光脱毛は、永久的な効果は難しいため、月1~2回というように継続して続ける必要があります。

痛み

  • 美容皮膚科におけるレーザー治療は、毛根を破壊するほどのダメージがあるため、それだけ痛みも強くなることがある。
  • エステサロンの光脱毛は、出力が低いため、あまり痛くない。

アフターケア

  • 美容皮膚科では、トラブルが起こった場合は、消炎剤、抗生物質などを処方してもらえる。
  • エステサロンでは、トラブルが起こっても消炎剤などのお薬を処方してもらうことはできない。

施術費用

  • 皮膚科におけるレーザー治療は、10000円前後(ワキ脱毛の場合)です。普及によって昔よりもずいぶん安くなりました。
  • エステサロンにおける光治療は、他のフェイシャルなどの施術とセットコースで10000円くらいが目安です。

光脱毛を行うエステサロンは少なくなった?

医療レーザー脱毛が普及してなかった時代はエステでも脱毛機器を使用したムダ毛処理がよく行われていました。

ただし、レーザー脱毛が安い価格で受けられるようになった現在では、「光脱毛」などの施術を行うエステサロンは少なくなりました。

現在のエステの脱毛は、ワックス脱毛、ブラジリアンワックス脱毛、シェービング、除毛クリームなどの機器を使わない方法が主流になってきています。

医療機関では針脱毛も行っているところもある

電気針脱毛は医療行為

絶縁針脱毛 脱毛法の一つに電気針脱毛という方法があります。

電気針脱毛は毛穴に電気針を刺して電流を流し、その熱によって毛根を破壊することで永久的な脱毛をもたらすものです。「ニードル脱毛」などとも呼ばれます。

この電気針脱毛は、噂では一部エステティックサロンなどでも行っていることがあるようです。

ところが、皮膚に針を刺すという行為は医療行為であるため、医師免許を持たない人が行っていれば医師法違反となります。

アフターケアや施術後のトラブルを考慮しても、きちんとした医療機関で受けることが重要です。

エステサロンの「電気脱毛士認定証」に効果がある?

一部のエステサロンには電気針脱毛のスペシャリストとして「電気脱毛士認定証」という資格証を掲げているところがあります。

ところが、「電気脱毛士認定証」というのは民間の資格であり、公的な資格ではありません。

アメリカには公的な電気脱毛士の資格免許があり、その資格を取得した者のみが施術を行えることになっていますが、日本では公的に許されていません。

皮膚に針を刺す行為は細菌感染症などの危険性をともなうため「○○皮膚科」「○○美容クリニック」などの医療機関で行われるのが原則です。

もし感染症を起こして炎症を起こしたりすれば、医療機関では消炎剤や抗生物質を処方することができますが、エステサロンなどではそれらを処方することはできない欠点があります。

脱毛サロンで行われている脱毛や除毛方法

具体的に、エステではどのような脱毛が行われているのでしょうか。簡単にまとめました。

ワックス脱毛

ワキのワックス脱毛 ワックス脱毛は、ミツロウやパラフィンなどを主成分としたワックスを温めてそれを皮膚に塗り、冷えて固まったら剥がすといった脱毛法です。

この方法はドラッグストアなどで材料を買えば自分でも行うことができますが、エステサロンでは肌トラブルを起こさないように術前や術後に消炎成分を配合した保湿液で肌を整えたりしてくれます。

さらにアロマなどを利用してリラックスできる環境を整えてムダ毛を処理を行ってくれたりします。

ワックス脱毛の欠点

ムダ毛処理後の毛嚢炎の画像 ワックス脱毛をエステティシャンに行ってもらう場合、痛みに対するコントロールが難しくなる欠点があります。

ワックス脱毛は肌に負担が大きいため、術後に毛嚢炎というニキビのような赤いブツブツが発生したり、やりすぎると色素沈着を起こしてシミになったりすることがあります。

ブラジリアンワックス脱毛

ブラジリアンワックス 陰部、アンダーヘアの脱毛にブラジリアンワックスという脱毛法を行っているエステサロンがあります。

ブラジリアンワックスとは、簡単にいうとアンダーヘアにおけるワックス脱毛をいいます。

ワックスを塗布して薄く伸ばし、専用の布を使って一気に剥がして毛を抜く方法です。

ブラジリアンワックスの場合は一気に抜くことができるため、毛抜きなどで一本一本抜くよりも短時間で処理することができます。

ブラジリアンワックス脱毛の問題点

ブラジリアンワックスは欧米でよく行われている方法ですが、これを日本人が頻繁に行うとかえって肌が汚くなってしまう可能性があります。

白人種はメラニンが少ないため色素沈着を起こしにくく、ワックス脱毛でも問題ないかもしれませんが、日本人は比較的に色素沈着を起こしやすいため、ブラジリアンワックスは不向きといえます。

特に脱毛後に発生しやすい毛嚢炎を起こすとメラニン色素が多い人では跡になりやすいです。さらに、陰部に色素沈着を起こすと改善しにくい傾向があります。

白人種は毛嚢炎を起こしても色素沈着を起こしにくく、また、白人種は角質層も厚いため刺激に対して強いといえますが、一般的な日本人の肌は刺激に弱く、比較的に跡になりやすいことを覚えておいて下さい。

除毛クリーム

除毛クリーム エステサロンでは除毛クリームを使用してムダ毛処理を行っているところがあります。

体毛がアルカリ性に弱いという性質を利用して、アルカリ性有効成分を塗布し、毛を溶かして除去する方法です。

この方法は除毛クリームなどを購入すれば自宅でも行うことができますが、エステサロンの場合は除毛クリームに施術前や術後のスキンケアを丁寧に行ってくれます。

上手に行えばカミソリなどで処理するよりもキレイに仕上がりますが、肌が弱い人には不向きです。

脱色剤

脱色の画像 エステサロンの中には、脱色剤を使ってムダ毛を目立たなくさせる施術を行っているところがあります。

毛を抜いたり、剃ったりするものではなく、単に毛が目立ちにくいようにするものです。

使用される脱色剤の成分は市販されている成分と同じものです。

自分で行う場合と違うところは、しっかりとアフターケアを行ってくれるところだと思います。

これも薬剤を使うため、肌が弱い人やアトピー肌などには不向きだといえます。

シェービングを行う店もある?

カミソリ ムダ毛処理に特化したシェービングサロンでは、カミソリを使用して腕、脚、背中、お腹などの細い毛、産毛を処理してくれます。

理容師免許をもつ人が身体の産毛を処理してくれます。

ブライダルや婚活中の女性に人気で、自分では綺麗に処理しきれない背中やうなじなどもきれいに処理してくれるそうです。

自分で行うよりも、慣れたエステティシャンが行ってくれることでトラブルが起こるリスクも少ないでしょう。

そして、アフターケアとしてムダ毛処理後の保湿などもしっかりと行ってくれます。

糸脱毛

糸脱毛 非常にまれですが、一部のサロンでは糸を使った脱毛を行っています。

皮膚にパウダーを塗って、糸を巧みに操って産毛や眉毛などを抜いていきます。ただし、糸で肌がこすれたりするのでニキビがある場合や肌が弱い人は不向きです。

記事を書いた人

プロフィール 名前:ミサ

看護師として皮膚科で8年間勤務。美容関連の自由診療を行うクリニックで経験した事をいかしてブログ更新中!