茶あざ・扁平母斑・カフェオレ班の原因と治療方法 レーザー治療で扁平母斑は治る?

扁平母斑の画像 扁平母斑とは、茶色のアザがカラダの様々な場所に扁平的にできるものをいいます。メラニン色素が皮膚の浅い層に増加して発現し、均一な色調で境界がはっきりしているのが特徴です。

茶アザの中には、主に肩や腰まわりに濃い発毛を伴った「ベッカー母斑」というアザもあります。また、レックリングハウゼン病という遺伝性の病気を原因とする茶アザを「カフェオレ斑」と呼び、扁平母斑と区別します。

茶あざ・扁平母斑の原因と特徴

原因は?

メラニン色素が皮膚の浅いところに増加することで引き起こされます。生まれつきある扁平母斑と、主に思春期ごろからの成長にともなって発現する「遅発性扁平母斑(ちはつせいへんぺいぼはん)」といわれます。扁平母斑は遺伝性はないとされています。

発生しやすい部位

一部分を除いて全身に現れる可能性があります。

形状・色

茶色、褐色の色素斑。平らで境界がはっきりとしています。大きさは様々です。

その他の特徴

  • 茶あざの数が多い場合は「レックリングハウゼン病」という遺伝性の病気である可能性があります。
  • 扁平母斑は蒙古斑のように自然消失することはありません。
  • ベッカー母斑は強い紫外線を浴びた後に現れることがあります。メラノサイト(色素細胞)が紫外線によって変質してしまうことが大きな原因の一つとされています。
  • 見た目だけで扁平母斑とレックリングハウゼン病によるカフェオレ班を判断することは困難です。

扁平母斑とカフェオレ斑の違い・区別

茶あざというと一般的には扁平母斑のことをいい、茶アザをもつ人は少なくないのですが、その茶アザの中でも「レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)」という遺伝性の病気によって茶アザが引き起こされる場合があります。

レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)とは?

レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)とは、主に神経や皮膚を中心に、人体のあらゆる器官に様々な異常を引き起こす遺伝性の病気です。神経線維腫症に1型と2型がありますが、1型のレックリングハウゼン病(神経線維腫症1型)は特に皮膚に対して症状を引き起こし、色素斑(しみ・茶あざ)やできものなどを引き起こします。

レックリングハウゼン病による茶アザは、扁平母斑と区別して「カフェオレ班」と呼ばれ、全身に多発する傾向があります。一般的な遺伝性のない茶アザと、遺伝病であるレックリングハウゼン病による茶アザの診断の目安は、全身に茶アザが6つ以上あるかどうかであり、茶あざが6つ以上ある場合はレックリングハウゼン病が疑われます。これは統計的に証明されているものです。

レーザー治療

扁平母斑のような茶アザにはQスイッチ・レーザーが有効です。Qスイッチ・レーザーとは、高い出力のエネルギーをナノ秒単位という時間で照射できるレーザーをいいます。極端に短い照射時間であるため、高い出力でも正常な皮膚へのダメージが抑制され、しっかりとターゲットに反応させることができます。Qスイッチレーザーは以下のようなものがあります。

Qスイッチ・ルビーレーザー
波長694nm(ナノメートル)のレーザーです。色の濃いものによく反応する波長で、様々な色素性病変に対するレーザー治療で最も多用されるレーザーです。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー
波長755nmのレーザーです。ルビーレーザーよりもやや波長が長く、皮膚の深部に到達します。ただし、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーを導入している病院は少ないです。

Qスイッチ・YAGレーザー(ヤグレーザー)
基本波1064nmと、半分の532nmの2つの波長で治療することができるレーザーです。基本波1064nmは波長が長いため皮膚の深い層にまで届き、深い層に存在する色素性病変に作用します。また、半波長の532nmは波長が短いため皮膚の浅い層の色素性病変に効果を発揮します。

扁平母斑に対するレーザー治療のポイント [副作用と注意点]

  • 数か月に一度の治療を根気よく繰り返すことで、多くの場合はしだいに薄くなっていきます。
  • 治療回数の目安は、茶アザの状態によります。
  • 治療を繰り返すことでしだいに効果が実感できる場合もあれば、レーザー治療を繰り返しても思うような効果を得られないケースがあります。
  • 扁平母斑に対するレーザー治療は保険適応です。
  • 茶あざは再発の可能性があります。
  • 最初はアザのすべての範囲にレーザー照射をするのではなく、試しに部分的にレーザー照射をし、その治療効果を確認してから全体的な治療を行います。
  • 治療後だけではなく、治療後も紫外線対策が必要です。