赤あざ・老人性血管腫の原因と治療方法 レーザー治療の効果とは?

老人性血管腫の画像 老人性血管腫(ろうじんせいけっかんしゅ)とは、毛細血管の増殖と拡張によって現れる1~4ミリ程度の小さくて赤い斑点をいいます。

良性腫瘍で赤あざの一つです。

今回は、この症状の原因や治療について。

老人血管腫の特徴と発生原因について

皮膚内の毛細血管の増殖によって、大きさ1ミリ~4ミリくらいの赤い斑点で現れます。見た目は小さいホクロが赤くなったような感じです。

平らなものもありますが、やや隆起しているケースが多いです。盛り上がっている要因は毛細血管が過剰に増えたことによるもの。

単なる老化現象と紫外線の影響

年齢と共に増加します。単なる老化現象の一つです。また、紫外線をたくさん浴びたり、皮膚の炎症を繰り返していると発生しやすいとされます。

なお、「老人性血管腫」という名称が付いていますが、思春期ごろから発現するようになります。

女性ホルモンの変化で発生することも

妊娠中に女性ホルモンが大きく変化することで老人性血管腫が増えることもあります。

発生しやすい部位

老人性血管腫は、主に顔、胸元、背中、腕などに発生しやすいです。

紫外線に当たりやすい部分や刺激を受ける部分に発生しやすいとされます。

また、ニキビやマラセチア毛包炎、脂漏性皮膚炎などの炎症が長く続いたところに発生することもあります。

誰にでも発生する

この症状は毛細血管の増殖が原因ですが、とはいっても病気ではなく、加齢とともに誰にでも発生する可能性があるものです。

多発した場合は、皮膚の病気?とも考えることができますが、一般にはありふれたものです。

発生しやすい人

人種的には白人に多い傾向がありますが、日本人でも特に珍しいものではないです。

筆者の両腕にも一つずつあります。

治療の必要性は?

老人性血管腫は、病気ではないので気にしなければ積極的に治療する必要はありません。

放置してもそれが大きく拡大するような悪化傾向はないです。悪性腫瘍になることもほとんどないです。

ただ、顔にできた場合や多発した場合は、肌の回復力が高い若いうちに治療したほうがいいかもしれません。年齢を重ねるほど治療後の跡が残りやすいといえます。

主な治療方法

  • 色素レーザー、ロングパルスヤグレーザー。
  • 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)。
  • 液体窒素による凍結療法。
  • 手術。

老人性血管腫に対する治療

この治療は、レーザー治療が中心です。小さいものは簡単に取れてしまいます。

赤い色素をとるレーザー治療

赤い色素に吸収されるレーザーを使い、毛細血管を破壊します。

作用的には、血液中のヘモグロビンの赤みに吸収されて毛細血管を潰します。赤みに特に吸収されるので跡が残りにくい方法です。

Vビームレーザー(色素レーザー)

Vビームレーザーの写真 595nm(ナノメートル)の波長のレーザー。

その波長は、血管内ヘモグロビンのような赤い色素によく吸収される性質があります。

血管性の病変に対してよく使用されるレーザーです。

クールグライド(ロングパルスヤグレーザー)

クールグライド(ロングパルスヤグレーザー)の写真 波長1064nmのレーザー。

赤い色素に反応し、メラニンへの吸収性が低いので、肌へのダメージを抑えながら血管性の病変に対してじっくりと治療できるメリットがあります。

なお、それらのレーザー治療器は、どの皮膚科にでも導入されているものではないので、治療を希望する場合は病院に問い合わせてみましょう。

炭酸ガスレーザー

老人性血管腫は、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を使用することで簡単に除去できます。

炭酸ガスレーザーの写真 炭酸ガスレーザーとは、赤外線領域の波長10600nmのレーザー。

この波長は水に吸収されやすい性質があり、水分を含む皮膚に吸収されて皮膚を削ることができます。

そして老人性血管腫においては、毛細血管の増殖部を削ります。ただし、この方法では傷跡が目立って残ることも多いです。

なお、炭酸ガスレーザーは、イボ取り、ほくろ取りなどに用いられることで有名なレーザーです。

いろいろな皮膚病変に対して使用頻度が高いレーザーですが、どこの皮膚科でも持っている機器ではないので、治療を行っているか問い合わせてみましょう。

液体窒素を用いた凍結療法

液体窒素による凍結療法も老人性血管腫の治療法の一つです。血管腫を凍結させて破壊し、盛り上がりを除去します。

治療を行ってから1週間ほど経過するとカサブタ状態になった病変部がしだいに剥がれていきます。

欠点としては術後の炎症後色素沈着を起こしやすいところです。

その色素沈着に対してハイドロキノンなどの美白剤がすすめられることもあります。

手術

大きくなった老人性血管腫は、手術によって取り除くこともできます。(切除縫合)

縫合した傷跡が残るのが欠点。

自分で潰したりしてはいけない

この症状を「皮膚内に血が溜まったのでは」?として針で潰そうとしたりする人もいるようですが、毛細血管の増殖によるものなので潰そうとしても意味がありません。むしろ余計に悪化する可能性もあります。

最後に

老人性血管腫は、ほとんどは2ミリから3ミリ未満の小さいもの。なので、顔にできたもの以外は気にしなくていいのですが、あまりにも深く悩んでしまう人もいます。

こういった症状が気になる人は、神経質で完璧主義者だったりする傾向があるようです。

いろいろな事を完璧にしようとするあまり、こういった小さな赤アザも気になってしまうようですが、あまり几帳面に考えないようにして下さい。

人間はいずれ年をとって肌がしわだらけ、シミだらけになったりするものです。なのでちょっとした赤アザで悩んでも仕方ないです。

記事を書いた人

プロフィール 名前:ミサ

看護師として皮膚科で8年間勤務。美容関連の自由診療を行うクリニックで経験した事をいかしてブログ更新中!

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