手作り化粧品は危険性が多い?「手作り化粧水」使用のポイント

近年、化粧水などを自分で成分を選んで作る「手作り化粧品」が人気のようです。市販されている化粧品を使用して決められた配合成分でスキンケアするよりも、自分自身が有効成分を選んで使用できるため、美肌にこだわる女性にはとても人気のようです。

手作りコスメのメリット

市販の化粧品と比べると手作りコスメには以下のようなメリットがあります。

  • 自分の肌に合った有効成分を選んで使用できる。
  • 全体的には市販化粧品よりも安くなることが多い。
  • 無香料、無着色料、無鉱物油、エタノールフリーなどの無添加化粧品を作ることができる。
  • アレルギーの可能性があるパラベンを排除して、パラベン以外の抗菌成分を使って化粧品を作ることができる。

手作り化粧品を使用する人の多くは、自分の肌状態に合った有効成分を求める場合と、アレルギーなどの問題を避けたい場合であることが多いようです。抗菌成分を適量配合して品質を維持すれば、基本的には個人でも問題なく化粧品を作ることができます。

手作りコスメの注意点

化粧品成分に対して知識をもつ

手作り化粧品を使用するには、化粧品と成分に対してある程度は知識を持つ必要があると思います。

  • 成分の性質、配合濃度に対する知識。
  • 成分どうしの相性。組み合わせに対する知識。
  • 防腐剤に対しての知識。抗菌成分、防腐剤濃度。
  • 雑菌の種類と防腐剤でカバーできる雑菌種類。

化粧品は女性にとって毎日使うようなものなので、やはり安全が最も重要です。手作り化粧品で自分だけの特別なスキンケアをしても、それで肌荒れしてしまったら本末転倒になってしまいます。

化粧品に対する認識不足

例えば、ビタミンCが肌に良いからと思ってレモン汁を化粧水に入れたりする人もいたりしますし、サプリメントのビタミンCを水に溶かして化粧水として使用している人もいるといいます。ビタミンCはそのままではとても不安定な物質であるため、紫外線の影響などによって変質すると肌に対して刺激性の強い物質に変化します。

他にも、手作り化粧品で人気の成分に「ヒアルロン酸」がありますが、非常に保湿性が高い反面、腐りやすい性質があります。そのため、それなりの品質管理が必要になります。手作りの化粧品を使用するのは良いですが、ある程度は知識をもつ必要があり、知識が足りないままアレコレやっていると、かえって肌荒れを起こしてしまう可能性があります。

アロマオイル(精油)には注意

アロマオイルの画像・写真 保湿効果やリラックス効果があるとして手作り化粧品にアロマオイルを配合する人もいるようですが、アロマオイルには不純物が多く含まれていることがあり、酸化によって肌荒れの原因になることがあります。また、アロマオイルの有効成分にも肌に適していないものもあり、例えばレモンにはソラレンという物質が含まれていますが、その成分にはメラニン色素を増やしてシミの原因になるといわれています。

市販の化粧品に混ぜるほうがいい

すべてを一から作り上げるのではなく、市販化粧品に目的の有効成分を配合して使用することも一つの方法です。市販されている化粧品は品質が安定していて、未開封のものであれば3年は品質が維持されるように作られており、それに肌に合った有効成分を加えて使用するほうが、一から化粧品を作るよりも安全かもしれません。ただし、市販化粧品との組み合わせが悪い成分が存在するのも事実です。

手作り化粧品は冷蔵庫で保管すべき?

市販化粧品では未開封で冷暗所に保管していれば品質を3年は維持できるように作られ、消費者は安全なものを使用することができます。一方、手作り化粧品の場合は、安全性の部分においてもすべて自己責任です。

自己判断で防腐剤を適量配合したつもりでも、濃度が低くて雑菌が繁殖し、皮膚炎を引き起こしてしまうようなこともあるかもしれません。そのため、雑菌の繁殖を抑制するために冷蔵庫に保管したほうがいいかもしれません。ただし、成分によっては温度差によって品質が変化してしまうものがあり、冷蔵庫保管が適していないものがあります。

手作り化粧品はできるだけ早く使い切る

自分で作った化粧品は、品質維持の面ではなにかと不安があります。そのため、素早く使い切るようにしたほうが無難です。また、大量に作り置きしておくのではなく、一度に50ml程度の少ない量を作り、常に新鮮なものを使うようにしたほうが安全です。

手作り化粧品で肌荒れを起こしたら?

手作り化粧品で赤み、かぶれ、接触皮膚炎などを起こしたら必ずその化粧品の使用を中止しましょう。かぶれがひどい場合は皮膚科を受診してステロイド外用薬で素早く炎症をしずめるべきです。化粧品をせっかく作ったからといって使い続けたり、再使用したりしてはいけません。

皮膚科医に症状を説明すると、弱いタイプのステロイド外用薬(もしくは希釈したもの)、痒みがある場合は抗アレルギー剤(抗ヒスタミン薬)、そして保湿のためのワセリン(白色ワセリン、プロペト、ワンホワイトなど)が処方されると思います。