毛穴汚れ角栓に効くクレンジングオイルの使い方。間違うと肌荒れを起こすことも

クレンジングオイルの画像 クレンジングオイルとは、オイルと中心としたクレンジング料で、乳化剤を大量に含むことで水でスルスルと洗い流すことができます。クレンジングオイルは1990年代から一般に販売されるようになりました。

有名になったのはDHCのオリーブオイルを使用した「ディープクレンジングオイル」がきっかけで、それまではメイク落とし(クレンジング)というと、水溶性ジェルタイプのクレンジングが一般的でした。

そのクレンジングオイルには水溶性タイプのクレンジング料と比較してどのような効果があるのでしょうか。今回はクレンジングオイルのメリットやデメリット、使い方などをご紹介します。

クレンジングオイルのメリット

皮脂汚れは油を使ったほうが落ちやすい

一般に油汚れというとお湯や洗剤で洗うとよく落ちるイメージがありますが、油汚れの場合は同じ油を使うことで良く馴染み、汚れが落ちやすくなります。

同じように皮脂汚れにおいてもお湯やジェルなどよりも、油を使ったほうが良く落ちます。

クレンジングオイルを使用して軽くマッサージするだけで、角栓や油分を含んだメイクが浮き上がってくるようになり、通常の洗顔よりも簡単に毛穴汚れを解消することができます。

毛穴つまりを改善することでニキビ予防にもつながります。特に鼻・小鼻の角栓を解消するにはクレンジングオイルが即効性があります。

クレンジングオイルなのに水でサラサラと洗い流せる

油の酸化 例えば植物油を肌に付着した場合、それを落とすには洗浄力が強い洗剤が必要になります。ところが、クレンジングオイルは水でスルスルと洗い流すことができます。

その理由は、クレンジングオイルには界面活性剤(乳化剤)が大量に配合されているためです。

水で洗い流すことができるため、毛穴に油が残ってニキビの原因になってしまうことはありません。

また、必要以上に強い洗浄力のある洗顔料などを使う必要もありません。使用後は一般的な固形石鹸で洗えば十分です。

オイルクレンジングの効果まとめ

  • クレンジングオイルによって毛穴の皮脂汚れ、ニキビの芯(角栓)を解消できます。即効性があるのが利点です。
  • オイルクレンジングは落ちにくいメイクや日焼け止めクリームなどを簡単に落とすことができます。
  • 古い角質も落とすことができる。ピーリング作用によってニキビを予防することができます。

クレンジングオイルの欠点

クレンジングオイルは皮脂膜や潤い成分を奪う

悩む女性の画像 クレンジングオイルは脱脂力が非常に強い性質があります。

オイルなのに水でスルスルと洗い流せるのは界面活性剤が豊富に含まれているためですが、それが必要異常に皮脂膜や肌の潤い成分を奪って極端な乾燥をまねくことがあります。

そのため、乾燥肌や敏感肌にはクレンジングオイルの使用によってかえって肌荒れを起こす原因になることがあります。クレンジングオイルは肌が強くて毛穴に角栓がたまりやすい肌質に向いています。

クレンジングオイルの過剰使用で皮脂分泌が増加する

女性の肌の悩み 肌は角質が必要以上に剥がされたり、肌水分量が極端に減少したりすると、肌を保護するために皮脂を活発に分泌するようになります。

クレンジングオイルは脱脂力や角質を剥がす作用が強いので、それによって皮脂が増加してかえって毛穴のつまりや毛穴開きが目立ってくることがあります。

また、角質が過剰に剥がされるようになることでターンオーバーが乱れてニキビを引き起こすこともあります。

クレンジングオイルは、毛穴汚れや落ちにくいメイクを簡単に落とせる優れたクレンジング剤ですが、肌に負担が大きいため過剰に使用してはいけません。

クレンジングオイルの使用方法

クレンジングオイルの使い方は以下の手順で行って下さい。

オイルクレンジング Step1クレンジングオイルは肌が濡れてない状態で使います。肌が濡れているとクレンジングオイルが毛穴汚れと馴染む前に乳化されてしまいます。

Step2力を入れないように軽くマッサージするように洗います。(特に毛穴汚れが気になる小鼻などは丁寧にマッサージします)。

Step3オイルを水またはぬるま湯で洗い流します。Uゾーンや耳の裏側は洗い残しやすいので注意して下さい。

Step4クレンジングオイルを洗い流した後は必ず石鹸などで洗顔します。「使用後の洗顔は不要」と説明している化粧品をまれに見かけますが、オイルや界面活性剤などの成分が肌に残ってしまう場合があるのでオイルクレンジング後は必ず洗顔して下さい。

Step5冷水で肌を冷やします。肌は刺激を受けると炎症性サイトカインを放出して炎症を誘発するようになりますが、冷水で皮膚を冷やすことで炎症を誘発する物質を抑制することができます。

Step5洗顔後は化粧水を使って保湿して下さい。クレンジングオイルは脱脂力が非常に強く、使用後は肌のバリア機能が低下しますので、保湿は必ず行ってください。

オイルが手の甲や前腕に付着している場合があるため、オイルが残らないようにきちんと洗浄して下さい。前腕に付着したままになるとニキビが発生してしまうことがあります。

肌に合わなくなったら違うタイプのものを

クレンジングオイルを使い続けていると、ある時からそれが肌に合わなくなることがあります。肌老化が進行して乾燥してくると、オイルや乳化剤による脱脂力が肌への負担になってしまうのです。

その場合は、クレンジングオイルを止めて、クリームタイプや乳液タイプ、水溶性ジェルタイプなどのクレンジングにして下さい。クレンジングオイルは若い時期だけのスキンケアだということを覚えておいて下さい。