ロアキュテイン(イソトレチノイン)のニキビ治療効果「副作用・危険性」

ロアキュテイン(イソトレチノイン)の画像 ロアキュテイン(英語:ROACCUTANE、一般成分名:イソトレチノイン)とは、ビタミンA誘導体を主成分とした内服のニキビ治療薬です。

日本では「アキュテイン(ACCUTANE)」という名称で呼ばれることがあります。

ビタミンAは身体にも微量存在しますが、効果が現れやすい「誘導体」という形で服用することで皮脂腺の働きとターンオーバーの抑制をもたらし、ニキビの発現を予防します。

内服薬として身体の内側から皮脂型の炎症ニキビを治していき、劇的な効果が期待できるのですが、一方でイソトレチノインには副作用や危険な面もあります。

治りにくい炎症ニキビに対してのみ有効な治療

難治性にきび イソトレチノインの服用は、ニキビケアと共に予防という点でも非常に効果があるのですが、副作用や危険性もあるため化膿したニキビが繰り返し発生して重症化してしまうような症状に対して使用されます。

一般に小さなニキビがポツポツとあるような場合ではこの治療は理想的ではありません。

ニキビは成長期に多発しやすいですが、イソトレチノインは成長を阻害してしまう可能性があるため、その時期の服用はできません。

また、女性の場合は妊娠などに影響するため、基本的に女性よりも男性に有効な治療だといえます。

女性の場合は、イソトレチノインよりも低用量ピルや抗男性ホルモン薬などの内服薬を使用した治療も有効です。

イソトレチノン(ロアキュテイン)の効果

イソトレチノインを使ったニキビ治療の画像
  • 皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を抑制してニキビを予防する。
  • 角化(ターンオーバー)を抑制して毛穴がふさがれるのを予防し、にきびを防ぐ。
  • 抗炎症作用があり、炎症が悪化したニキビに有効。
  • 化膿性にきびが繰り返し発生する「難治性にきび」に有効。
  • 治療が終わった後に、1~3年ほどにわたってニキビができにくくなる。(個人差があります)。
  • 治療後の再発率は20~30%ほどだといわれています。ただし、基本的に以前よりはニキビは減少することがほとんどです)。

日本では認可されていない

外国では重度のニキビ治療に対してイソトレチノインの内服治療がよく使用されることがありますが、日本の厚生労働省はロアキュテインなどのイソトレチノインを主成分としたお薬を認可していません。

そのため、この治療は自由診療という形で医師の管理のもとで治療は行うことになるのですが、日本ではこの治療を行っている病院・皮膚科はとても少ないです。

ネット通販購入における注意を呼びかけている

イソトレチノインは、一部の個人輸入サイトなどで購入することができたりします。ですが、この薬の作用が強いことから、厚生労働省は医師の処方箋なしに個人輸入によって購入・使用することはないように注意喚起しています。

日本の厚生労働省にあたる米国食品医薬品局(FDA)でも、インターネットや個人輸入によって入手することのないように注意喚起を行っています。

イソトレチノインの内服治療は医師の管理のもとで行うのが原則です。

副作用と危険性

イソトレチノインの危険性一覧

  • ロアキュテインには催奇形性があり、妊娠中に服用すると奇形児が生まれるリスクが高くなります。妊娠中だけではなく、妊娠前6ヶ月間や、授乳中なども服用できません。個人的には女性の場合はこの治療は適していないと思っています。
  • 成長を阻害してしまう可能性があるため成長期の服用はできません。
  • 肝臓疾患がある場合には服用できません。
  • 精神疾患がある場合にはこの治療は難しいとされます。
  • 他の病気や服用中の薬によって治療できないこともあります。
  • イソトレチノイン内服治療には本人の同意書が必要です。未成年の場合は保護者の同意も必要です。
  • 治療中はビタミンA含有のサプリメントの摂取は控えます。(ベータカロテンの場合は大丈夫です)。
  • 治療中は血液検査が必要です。

ビタミンA誘導体を主体とした医薬品の摂取には様々な危険性があり、それが厚生労働省がビタミンA誘導体製剤の認可に肯定的ではない理由の一つです。

イソトレチノインの副作用一覧

  • 治療中は、皮膚や粘膜部分の乾燥をまねくことが多いです。
  • 特に唇の乾燥やドライアイなどはよく発生する一般的な副作用です。
  • 皮膚のかゆみ、赤みの発生。
  • 紫外線に弱くなります。また、肌への刺激に弱くなります。
  • 体力低下、疲れやすくなる。
  • 髪の毛が抜けやすくなる。髪のボリュームの減少を感じることがあります。
  • 気力低下、軽いうつをまねくことがあります。
  • ひどい副作用として、頭痛、吐き気、下痢、睡眠障害、視力低下などが起こることがあります。

イソトレチノインによる治療方法「使い方」

一回の使用量

ロアキュテインには、10mg、20mg、40mgの用量があります。

イソトレチノインを主成分とした他の製品(ジェネリック医薬品)でも、10mg、20mg、40mgの製品がほとんどです。

ニキビの症状に合わせて一日一回10~40mgのカプセルを食後に服用します。副作用を抑えたい場合は少ない用量で始めます。

種類

ます。イソトレチノインを含むジェネリック製品には、「アクノティン」「イソトロイン」「イソティーン」などの商品があります。

治療期間の目安

イソトレチノインの治療期間は3~6ヶ月が目安です。短すぎてもニキビ治療効果が得られませんし、長すぎても身体への負担を考慮すると理想的ではありません。

治療効果が不十分な場合は2ヶ月以上の期間をあけて再び3~6か月間の治療を行います。

治療開始から効果や副作用が現れるまで

ポイント 治療開始から1週間ほどで皮脂の減少が実感できます。その後しだいにニキビの発現がなくなっていきます。

それとともに、皮膚の乾燥なども現れるようになります。なおイソトレチノインの服用量によって作用に違いがあります。

そして、治療を中止しても皮脂は落ち着いたままでニキビの再発もなくなります。

治療が終わって1~3年ほど経過すると皮脂もしだいに増えてきて再びニキビができるようになってくることもあります。

ただし、その場合は以前よりも落ち着いたレベルであることがほとんどです。これは年齢によって単に皮脂が減ったこともあると思います。

最後に

イソトレチノインを使ったニキビ治療は、服用量にもよりますが身体に対する負担が強いです。特にメンタル面に影響がでることを覚えて置いて下さい。

オーストラリアでは、この治療を行っていた若者がうつ病が悪化して自殺したという話しもあるくらいです。(オーストラリアではイソトレチノインを使ったニキビ治療が広く認知されています)。

気分の落ち込みがひどくなることがあるので、例えば、受験や仕事といったストレスにさらされている時に治療を行うのは避けたほうが良さそうです。

いずれにしても効果の反面、リスクもあるのでストレスが少ないときで、体調的に元気な時に行ったほうがいいと思います。