ジェネシスはニキビ跡のシミや赤みに効果的? 副作用と治療内容

ジェネシス(ロングパルスヤグレーザー)の画像 にきび、吹き出物が強い炎症を起こすほど、皮膚の赤みや色素沈着などのニキビ跡がひどく残ってしまうことがあります。

そのようなニキビ痕の治療を含む、総合的な肌質改善方法の一つに「ジェネシス」といわれるレーザー治療があります。ジェネシスはニキビ跡のシミや赤みなどを穏やかに改善する効果があります。

ジェネシスとは?

ジェネシス(ロングパルスヤグレーザー)の画像 ジェネシスとは、アメリカの医療機器メーカー「キュテラ社」が開発した「ロングパルスNd:YAG(ヤグ)レーザー」を用いたレーザー治療をいいます。

様々な肌の悩みを総合的に改善する効果があり、ダウンタイムを抑えたまま皮膚の赤み、くすみ、色素沈着、にきび跡などの改善や、緩やかなエイジングケアを行いたいという人に適している治療といえます。

ジェネシスは、「レーザーピーリング」「レーザーフェイシャル」などとして用いられることがあります。

ロングパルス・YAG(ヤグ)レーザーとは?

ポイント ジェネシスで使用される「ロングパルス・YAGレーザー」とは、1ショットあたりのパルス幅(レーザー照射時間)が長いYAGレーザーをいいます。

1ショットあたりのレーザー照射時間が長いため皮膚に対してしっかりと作用する性質があります。

レーザー照射時間がナノ秒レベルと極端に短くて瞬間的に大きなエネルギーで照射できる「Qスイッチ・レーザー」とは違い、レーザー光が長いパルス幅(照射時間)であるロングパルス・YAGレーザーを穏やかな出力で照射することにより、ダウンタイムもなく幅広い肌の悩みに対して効果的に作用します。

そして、YAGレーザー(ヤグレーザー)とは、1064nm(ナノメートル)という長い波長をもつレーザーです。

長い波長ほど真皮層のような皮膚の深部にまで届く性質があり、真皮層に存在する線維芽細胞を活性化させて、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの増生を促します。(線維芽細胞はコラーゲンなどを作り出す細胞です)。

YAGレーザーの波長の解説

ヤグレーザーは、1064nmという長い波長をもつため、皮膚の深い層にまで作用し、一般に真皮層の上層部分にまではっきりと作用を及ぼすことができるとされています。

そして、ヤグレーザーの1064nmという波長は、レーザー機器の中でもメラニンやヘモグロビンなどの吸収が低いですが、ロングパルスという長い照射時間のヤグレーザーを用いて何千回も照射することで、しっかりと肌の悩みに作用します。

その他のジェネシスの特長

  • ジェネシスは、早いスピードで何度も連続照射していき、顔全体の施術では一回の治療で5000~10000ショットほどを短時間で照射できます。
  • ハンドピースを皮膚から1~2cmほど離して中空照射することで、皮膚への負担を抑えながら穏やかに肌質改善を効果を得られます。(中空照射ではジェルの塗布が不要です)。

ジェネシス(ヤグレーザーピーリング)の動画

ジェネシスの効果・効能

  • ヤグレーザーが、表皮性の色素性病変に作用して、ニキビ跡の色素沈着、シミ、そばかす、肝斑、くすみなどを改善する。
  • ヤグレーザーがヘモグロビン(血管)にも作用し、皮膚の赤み、毛細血管拡張、にきび跡の赤みなどを改善する。
  • 肌全体に刺激を与えて角質を剥がすピーリング効果(レーザーピーリング効果)がある。
  • 皮膚を引き締めてキメを整え、毛穴の開き、毛穴のたるみを改善する。
  • 真皮層に穏やかに作用し、コラーゲンなどの増生を促す。(ただし、劇的な効果は期待できません)。
  • 毛根・毛乳頭にダメージを与えて脱毛効果を得られる。細い毛、産毛に効果があるとされます。ただし一時的な効果です。
  • 肥厚性瘢痕(盛り上がったケロイド状の進行性のない瘢痕)や妊娠線、肉割れなどにも効果があるとされます。ただし、ジェネシスでそれらの改善効果を得るには一般に多くの治療回数を要します。

適応症状

  • ニキビ跡の色素沈着、しみ、くすみ、皮膚の黒ずみ、肝斑などの表皮性色素沈着。
  • 目の下のくま、くすみ。
  • 皮膚の赤み、毛細血管拡張。
  • 毛穴の開き、毛穴のたるみ、毛穴の黒ずみ。
  • 浅いしわ、小じわ。
  • 妊娠線、肉割れ。
  • 傷跡、肥厚性瘢痕。
  • 脱毛・ムダ毛処理。

ジェネシスは特に皮膚のくすみ、目の下のくま、皮膚の赤み(にきび跡の赤み)などに有効です。真皮層への作用はやや低いです。

施術内容とアフターケア

治療内容

Step1カウンセリングによって肌状態を診断する。
Step2照射前に洗顔・クレンジングによって肌の余計な汚れを落とす。しっかりと汚れを落とさないと、レーザーによる効果が半減してしまいます。
Step3目を保護するためのアイシールド、ゴーグルなどを装着する。
Step4ニキビ跡などの目的の部位にジェネシスを照射していく。
Step5照射後は肌をクールダウンさせ、化粧水などで保湿して肌を整えて終了です。
Step6施術後はお化粧をして帰宅することもできます。ただし、当日はできるだけ皮膚に負担をかけないほうが理想です。

アフターケア

  • ジェネシス施術後は必ず紫外線対策をしましょう。
  • 施術後は通常よりも保湿スキンケアをしましょう。保湿することで肌細胞の再生が活性化されます。

治療時間の目安

ジェネシスの施術時間は顔全体で約10~15分が目安です。ショット数によって治療時間は異なります。

治療回数の目安

ニキビ跡の赤みやシミなどの治療においては、1ヶ月おきに3~5回ほどの施術が目安です。穏やかに作用するレーザー治療であり、施術を繰り返すことで確実に効果が現れるはずです。

治療料金の目安

治療費用は、病院によって大きく異なりますが1回あたり1~3万円程度が目安です。キャンペーン価格などで行っているところでは1万円前後で行われています。

副作用や注意点

  • ジェネシスの施術後は顔がやや赤みを帯びることがありますが、時間の経過とともに治まります。化粧で隠せるレベルの赤みです。
  • ニキビ跡のクレーター状の深い凹みにはジェネシスではほとんど効果はありません。ジェネシスは、ニキビ跡の赤みや皮膚のくすみ、小じわなどに有効なレーザー治療です。
  • ジェネシスの施術中の痛みはほとんどありません。温かいシャワーを浴びているようにじわじわと熱を感じる程度です。そのため、ダウンタイムの心配がなく、日常生活に負担をかけることなく気軽に治療を受けることができます。
  • 妊娠中は原則として治療を受けることができません。妊娠期は女性ホルモンのバランスが崩れ、肌トラブルが起きやすくなります。
  • 強い日焼け、肌荒れ、湿疹、アトピー性皮膚炎、切り傷、擦り傷などの何らかの皮膚病変がある場合は、治療が受けられないこともあります。