アーモンドがニキビの原因?「栄養素・飽和脂肪酸」成分一覧

アーモンドの画像 アーモンドは、バラ科の落葉樹の実(ナッツ)をいいます。ナッツ類は一般的に豊富な栄養素を含み、アーモンドにおいても炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど五大栄養素を豊富に含有します。

アーモンドは特に脂質を多く含み、植物油としても用いられることもありますが、そのアーモンドは脂肪分を多く含むことからニキビ・吹き出物の原因になるといわれることがあります。実際に肌荒れの原因になることがあるのでしょうか。

アーモンドの栄養価(可食部100g中)

エネルギー
エネルギー(カロリー):597kcal

三大栄養素
炭水化物:19.7g、たんぱく質:18.6g、脂質:54.3g

ビタミン
ビタミンA:1μg、ビタミンB1:0.25mg、ビタミンB2:0.93mg、ビタミンB6:0.1mg、ビタミンB12:0μg、ナイアシン:3.5mg、 パントテン酸:0.7mg、葉酸:63μg、ビオチン:61μg、ビタミンC:0、ビタミンD:0、ビタミンE:31.0mg

ミネラル
カルシウム:230mg、リン:500mg、マグネシウム:310mg、カリウム:770mg、ナトリウム:4mg、鉄:4.7mg、亜鉛:4.0mg、銅:1.4mg

食物繊維
食物繊維:10.5g

アーモンドの豊富な脂質がニキビの原因?

アーモンドの画像 アーモンドは100gあたり約54gの脂質が含まれ、約半分が脂質です。非常に多くの脂肪分を有しているため、一度にたくさん摂取するとカロリーの過剰摂取となってしまいます。

そして、脂質は摂取するほど多くのビタミンを消費します。ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンEなどは脂質の摂取と比例して必要量が多くなります。そのため、脂肪分を過剰に摂取しているとビタミン不足に陥ってしまい、それによってニキビ肌荒れを起こしてしまう可能性があります。

アーモンドに含まれる脂肪酸がニキビの原因?

アーモンドには100gあたり約54gの脂質が含まれ、約半分が脂質で構成されています。その脂質を構成する脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられますが、その脂肪酸の種類や含有量によってニキビ肌荒れを誘発する原因になることがあります。

飽和脂肪酸の性質
  • 主に牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類や、牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品といった動物性脂肪分に多く含まれる脂肪酸。
  • 基本的に常温で固体で、体内、血管内で固まりやすい傾向があります。
  • 中性脂肪やコレステロールを高める働きがあるため、現代社会では一般に控えたほうが良いとされます。
  • 酸化されにくい。(炭素が水素で飽和されて酸素と結びつきにくいため)。
  • 主に、パルミチン酸、ステアリン酸などがあります。
不飽和脂肪酸の性質
  • 主に魚類や植物油に多く含まれる脂肪酸。
  • 基本的に常温では液体。
  • 血液中の中性脂肪やコレステロールを調整し、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがある。
  • 酸化されやすい。(炭素が水素で完全に飽和されておらず、酸素と結びつきやすいため)。
  • 不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられます。
  • 一価不飽和脂肪酸は主にオレイン酸、パルミトレイン酸などがあり、多価不飽和脂肪酸には主にリノール酸、リノレン酸などがあります。

飽和脂肪酸は男性ホルモンを高める作用がある

テストステロン 飽和脂肪酸は、コレステロールを増加させて男性ホルモン(テストステロン)を高める働きがあります。男性ホルモンはコレステロールを材料に作られるステロイドホルモンの一つであり、コレステロールが増加する食品を摂取することで一時的に男性ホルモンレベルが高くなります。ちなみに、女性ホルモンもコレステロールを原料にして作られるステロイドホルモンです。

男性ホルモンは、皮脂腺に作用して皮脂分泌を促す作用があります。皮脂が増加すると皮膚に存在するアクネ菌などの常在細菌が皮脂を分解して遊離脂肪酸を産生しますが、その遊離脂肪酸は皮膚に対して刺激性があり、毛穴周囲を刺激することで角化異常(ターンオーバーの乱れ)を引き起こします。

角化異常によって角質が過剰に作られると毛穴の皮膚が厚くなり、毛穴が塞がれるようになります。この過剰に生成された角質や皮脂が毛穴内部に溜まることでニキビの芯(角栓)が形成され、最終的には炎症ニキビへと発展することがあります。

脂肪分を摂取するとそれがそのまま皮脂分泌につながると考えている人もいますが、必ずしもそうとは限りません。皮脂腺は性ホルモンによって影響を受けます。

アーモンドは飽和脂肪酸が少ない

飽和脂肪酸は男性ホルモンを増加させる作用がありますが、アーモンドには飽和脂肪酸はとても少量しか含まれていません。アーモンド100gあたり約54gの脂質が含まれていますが、その脂質を構成する脂肪酸のうち、ほとんどがオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸であり、飽和脂肪酸は約4gほどしか含まれていません。これは、例えば脂肪分が少ない牛もも肉赤身100g、鶏むね肉100g、鶏もも肉100gなどに含まれる量と同じレベルです。

アーモンドに含まれる飽和脂肪酸は少ないため、皮脂分泌を促す男性ホルモンを増加させる要因は少ないといえます。いずれにしても、1日に10粒程度の適度な摂取であれば、アーモンドの摂取によって皮脂が増加してニキビが引き起こされるということはないと思います。

不飽和脂肪酸は酸化されやすい?

肌老化 アーモンド100g中に脂質54gを含みますが、その脂質のうち約50gは不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は摂取するとコレステロールを下げたり、血液サラサラ効果などがありますが、酸化されやすいという欠点があります。

不飽和脂肪酸の一つであるリノール酸はアレルギー・アトピーを悪化させる可能性が指摘されており、アーモンドはリノール酸の含有量が多く、アーモンド100g中にリノール酸を約10gほどを含有します。そのため、肌が不安定な時期の過剰摂取には気をつけたいところです。肌が弱い人、アトピーや慢性湿疹などのデリケートな肌質の人ではアーモンドの摂取によって肌が不安定な状態へと悪化してしまうことがあるようです。