「鏡でニキビを何度も見てるとニキビが悪化する」は本当?

鏡でニキビを見る女性の画像 「ニキビ肌を鏡で何度も見ているとにきびが悪化する」といわれることがあります。実際に、にきび肌を頻繁に気にしているような生活環境ではニキビが治りにくいように思います。

その要因はストレスが関係していると考えられます。ストレスは肌のターンオーバー、皮脂量の増加など様々な悪影響をもたらします。

ニキビに悩むほどストレスが蓄積する

女性の肌の悩み ニキビが早く治ってほしいと1日に鏡を何度も見て悩んでいると、ストレス・イライラが蓄積していくようになります。ストレスは、皮脂分泌を増加させる男性ホルモンの分泌を促す原因の一つで、余計にニキビが悪化してしまうことがあると考えられます。

人間がストレスを受けると、副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)と共に男性ホルモンも分泌されます。男性ホルモンは皮脂腺に作用して皮脂の分泌を促す作用や、にきびの初期段階である角化異常(ターンオーバーの乱れ)を引き起こす原因であることがわかっています。

ストレスは免疫や肌代謝を乱す

ニキビ吹き出物の画像 ニキビに悩んで落ち込んだ状態が続くとストレスが溜まってきます。ストレスは生理機能を悪化させて免疫を乱したり、肌水分量を減少させて肌代謝を乱す要因になることがわかっています。

長い期間ストレスを感じていると、生理機能を低下させて女性ホルモンのバランスを乱す要因にもなります。免疫や肌代謝が乱れることでニキビが悪化したりすることがあるかもしれません。

ストレスによってサブスタンスPが発生する

サブスタンスPが皮脂を増加させるイメージ画像 ストレス・イライラを感じると、交換神経節からサブスタンスPという情報伝達物質が発生します。このサブスタンスPという物質は皮脂腺に働きかけて皮脂分泌を促す作用があるといわれています。

また、サブスタンスPは角化細胞に作用して炎症性サイトカインの放出を促す作用があります。これによって炎症反応が起きやすくなります。

例えば、ストレス・イライラによって皮膚がかゆくなることがありますが、そのかゆみの原因の一つもサブスタンスPが関与していると考えられます。

ニキビを気にして触れてしまうことがニキビ悪化原因?

ニキビには触れないことが基本 鏡でニキビ肌を何度も見て頻繁に触れていたりすると、にきびの炎症が悪化してしまうことがあります。ニキビは物理的な刺激によって悪化するため、触ったりしないようにするのが基本です。(刺激によって免疫反応が活発になることが原因です)。

また、手についたバイ菌がニキビの悪化原因になることもあると考えられます。炎症が起こっていなくても、毛穴がつまっている部分は炎症反応が起きやすい状態になっていますので、触れないようにすることが重要です。

ニキビ肌を気にしなくなるとニキビが減少してくる?

にきびに悩む女性の画像 ニキビが早く治ってほしいとして何度も鏡で確認したり、治療薬を何度も塗ったとしてもすぐに腫れが治まるようなものではありません。腫れが落ち着くのは最低でも数日から1~2週間ほどの時間がかかります。

ニキビを気にするよりも、何かに熱中して肌荒れを気にしないようなイキイキとした生活になってくると、自然とニキビが少なくなってくることは多いです。ニキビのことを何度も考えていると治るまでの時間が長く感じてしまいます。それよりも、気にせずに生活していれば早く治ってしまうように感じます。

やはりストレスはニキビや肌荒れに大きく影響し、生活の質まで大きく低下させてしまいます。悩みの多い生活では治るものも治りにくくなってしまいます。ニキビで悩むことはニキビを悪化させることで、鏡を見る行為もニキビを悪化させるものだといえます。そのため、ニキビは洗顔と保湿をして、お薬を塗ったらそれ以上は気にしないようにするのが理想です。

筆者が勤務していた皮膚科医の話し

皮膚科でのカウンセリング画像 筆者が以前勤めていた皮膚科でも院長先生がにきび患者さんに「鏡を見ないほうがいい」とよくアドバイスしていました。院長先生の長年の経験上、神経質に肌の悩みを気にする人ほど治りにくかったり、悪化したりすることが多かったそうです。

反対に「若いうちはニキビくらいできて当然」と開き直った考え方になると、ニキビが減ってくるようになるとも言っていました。そう考えると、ニキビを気にしないことが一番のニキビ治療薬かもしれません。