あごニキビ・吹き出物の原因と治し方まとめ

アゴのニキビの画像 ニキビ・吹き出物ができやすい部分の一つが顎(あご)です。アゴニキビは赤く腫れてにきび跡の赤みや色素沈着もひどくなる傾向があります。

さらにアゴニキビは炎症の強いニキビが繰り返して発生することも珍しくありません。今回はそのアゴニキビの原因と治し方を解説します。

アゴニキビの原因と特徴

あごにきびの原因は皮脂の増加

あごニキビ発生メカニズム にきびは皮脂が多くなるほど発生しやすくなります。例外なくあごニキビも主に皮脂の増加によってもたらされます。

皮脂が増加すると、アクネ菌などの皮膚常在菌が皮脂を分解して遊離脂肪酸を産生します。その遊離脂肪酸には刺激性があり、炎症を誘発してターンオーバーを乱す要因と考えられています。

それによって角質肥厚を起こし、毛穴がつまりやすくなることでニキビができてしまいます。

遊離脂肪酸とはグリセリンとの結合がない脂肪酸です。皮脂中にはオレイン酸、パルミトレイン酸、パルミチン酸などの遊離脂肪酸が多く存在します。特にオレイン酸やパルミトレイン酸などの不飽和脂肪酸が皮膚に対する刺激性が強いとされます。

アゴにきびは赤く腫れやすい

アゴやUゾーンなどの顔の下側部分は、ニキビが深いところで炎症を起こして悪化しやすい傾向があります。これは毛包が深いことが影響しているようです。赤にきびが多発して跡に残ってしまうことも多いです。

大人の女性に多いアゴニキビ

アゴや口周りのニキビの画像 化粧品メーカーが行ったアンケート調査によると、アゴにきびに悩む女性は思春期よりも20~30代が多いという結果が明らかになったそうです。

学生時代と違って大人になるとお化粧をするようになるため、それによってあごニキビができやすくなってしまう可能性があります。

「お化粧をしなくなったらあごにきびが一切できなくなった」、「帰宅したらすぐメイクを落とすことを心がけたらあごニキビができにくくなった」という人はとても多いです。

胃腸の働きが弱いとあごニキビができやすい?

胃腸の働きが悪くなると、あごニキビや口周りに吹き出物ができやすくなるといわれることがあります。

実際に、人によっては食べ過ぎや消化不良を起こすと口の周囲にニキビができやすくなるという人は多いです。ただし、胃腸不良とニキビの関係はよくわかっていません。

男性の場合、ヒゲ剃りがアゴニキビの原因になる?

毛嚢炎の画像 多くの男性がカミソリを使用してヒゲを処理しているとされます。電気シェーバーと比べてカミソリは深くキレイに剃れるのが利点の一つですが、カミソリそのものが皮膚を傷つけてニキビのような赤いブツブツができてしまうことがあります。

髭剃りによる赤いブツブツは厳密にはニキビではなく、毛嚢炎(もうのうえん)という皮膚感染症です。カミソリの使用によって傷ついた毛包からブドウ球菌が感染することで発生します。カミソリだけではなく毛抜き行為などでも発生します。

毛嚢炎はニキビと違って数日でキレイに治ることがほとんどです。ニキビの芯がないため早く治ります。ところが、何度も繰り返すと色素沈着を起こしてしまう可能性があります。

また、まれに毛包の深い部分にまで及んで化膿してしまうこともあります。そのため、カミソリを使用する場合は必ずシェービングクリームを使用して皮膚を保護し、逆剃りや深剃りをしないようにするのが基本です。

アゴニキビの予防法と治し方

あごニキビは無添加石鹸で優しく洗顔

泡洗顔 にきび・吹き出物は過剰な皮脂が肌を刺激し、角質が厚くなることで発生しやすくなります。そのため、洗顔によってきちんと汚れを落とすことが基本です。

ところが、洗浄力の強い洗顔料や合成界面活性剤などが配合された洗顔料では、肌への負担が大きくなってかえって毛穴トラブルにつながる可能性があります。

そこで、ニキビ肌には肌への負担が少なく、合成界面活性剤なども配合されていない無添加石鹸(純石鹸)が効果的です。泡がクッションになるくらいに無添加石鹸をたくさん泡立てて、肌に刺激を与えないように優しく洗いましょう。

水分や角質を奪うような過度な洗顔がかえって皮脂量を増やしたり、毛穴黒ずみを悪化させることがわかってきています。肌が動かないくらいに豊富な泡で優しく洗うのが理想です。

女性のアゴにきび予防にはクレンジングが重要

洗顔・クレンジングの画像 女性の場合は、お化粧汚れが残ってアゴにニキビ・吹き出物ができることが多いといいます。そのため、お化粧した後はしっかりとクレンジングをしっかり行うことでアゴニキビの予防・改善につながります。

クレンジング料には様々なタイプがありますが、通常は肌の負担が少ないクリームタイプ、ジェルタイプ、乳液タイプが理想です。(ただし、乳液タイプは水っぽくてきちんとメイクを落としきれていないことが多いです)。

落ちにくいメイクの場合はオイルタイプが理想です。オイルタイプのクレンジング剤は、「クレンジングオイル」や「オイル入りジェルタイプ」の2種類がありますが、ジェルタイプのほうが肌に優しく、肌が不安定な状態でも負担が少ないといえます。

ただし、オイルタイプは脱脂力が非常に強く、肌への負担が大きいことを忘れてはいけません。

メイクも落とせる泡洗顔料やシートタイプのメイク落としなどの商品もありますが、基本的に泡洗顔やふきとりシートだけで毛穴の中のメイクまでキレイに落とすことは不可能です。また、シートタイプは刺激性が強い傾向があります。

ローションパックであごにきびの腫れを抑制

ローションパック ニキビが発生すると、ヒスタミン、プロスタグランジン、サブスタンスPなどの様々な生理活性物質・情報伝達物質が発生し、それらが毛細血管拡張や血管透過性亢進を起こして赤みや腫れを悪化させます。

そこで、ローションパックでニキビを冷やすことで炎症反応が抑制されて腫れを抑えることができます。これは打撲やヤケドした後に皮膚を冷やすことと同じ理論です。

化粧水を冷蔵庫で冷やし、それをたっぷりコットンに含ませてパックしましょう。潤いがアップすることで肌も柔らかくなり、ニキビの芯の排出も促されます。ニキビ治療薬を塗って、ローションパックしたまま就寝すると、翌朝にはニキビの劇的な改善が期待できます。

市販のニキビ治療薬で腫れを抑える

オロナイン あごニキビが赤く腫れた場合、一般に市販されているニキビ治療薬で十分な効果が得られることが多いです。

アゴ部分は薬剤の作用が良いため、早い段階でニキビ治療薬を塗るとアクネ菌の増加が抑えられてニキビ跡も予防できます。市販のにきび治療薬は、オロナイン、クレアラシル、ビフナイト、ピンプリットなど様々あります。

オロナインH軟膏

クロルヘキシジングルコン酸塩液(殺菌成分)を有効成分として塗り薬です。家庭のニキビ治療薬として古くから親しまれています。オロナインはあごニキビに良く効くという商品レビューをよく見かけます。

クレアラシル・ニキビ治療薬クリーム

イオウ(殺菌作用・角質柔軟作用)、レゾルシン(殺菌作用・角質柔軟作用)、グリチルリチン酸二カリウム(消炎・抗炎症作用)、トコフェロール酢酸エステル(皮脂酸化抑制)を有効成分とした治療薬です。イオウとレゾルシンは似たような作用を有し、組み合わせることで相乗効果を得られます。

ピンプリット

イオウ(殺菌作用・角質軟化作用)、レゾルシン(殺菌作用・角質柔軟作用)、酸化亜鉛(消炎作用・収れん作用)、グリチルレチン酸(消炎・抗炎症作用)を有効成分とした治療薬です。目立たない肌色タイプ「ピンプリットN」も販売されています。

ビフナイトSにきび治療薬

イオウ(殺菌作用・角質剥離作用)、イソプロピルメチルフェノール(殺菌作用)、グリチルレチン酸(消炎・抗炎症作用)を有効成分としたニキビ治療薬です。

アゴにきびは潰していいの?

コメドプッシャーでニキビの芯を押し出す画像 ニキビは一般に無理に扱わずに治していくのが基本です。ところが、ニキビの芯が表面に現れている「白にきび」という状態であれば、まず針などでニキビを潰し、コメドプッシャーという専用の器具で押し出すことでより早くキレイに治ることがあります。

一部の皮膚科においてもニキビの芯出しを行っているところがあります。

ただし、赤ニキビの場合は絶対に潰そうとしてはいけません。にきびの芯が確実に取れそうな状態だけに行って下さい。

また、小さなあごニキビの場合は積極的に押し出すことでかえって色素沈着がひどくなるケースがあるため、潰さずに塗り薬で治していくのが理想です。

アゴニキビがひどい場合は皮膚科へ

カウンセリングの写真 アゴニキビが悪化したり化膿ニキビとなった場合は、皮膚科でお薬を処方してもらうことで劇的な改善が期待できます。炎症が進行している場合は、ダラシンTゲル(抗生物質)、アクアチムクリーム(抗菌薬)などの塗り薬が処方されます。

アゴニキビの炎症が軽度の場合はディフェリンゲルなどもありますが即効性では劣ります。またベピオゲルなども有効です。また、赤ニキビが多発している場合は抗生物質の内服薬が処方されることもあります。