動物性食品がニキビの原因? 動物性脂肪と皮脂増加の関係

牛肉 ニキビ・吹き出物の原因は、過剰な皮脂分泌が主な要因の一つです。そのため、ニキビの予防・改善には皮脂分泌を抑制するのが理想です。

そして、その皮脂は食生活によっても大きく変化することがあります。特に肉類、卵類、乳製品などに多く含まれる動物性食品をたくさん摂取していると、皮脂が増加してニキビができやすくなることがあります。

動物性脂肪とニキビ肌荒れの関係

動物性脂肪に含まれる脂質は飽和脂肪酸

ニキビ発生メカニズム 肉類、卵類、乳製品などには動物性脂肪が多く含まれますが、動物性脂肪は男性ホルモン(テストステロン)を増加させて皮脂の増加を促す働きがあります。

男性ホルモンは皮脂腺に作用して皮脂分泌を促す働きがあり、ニキビの主な原因と考えられています。

皮脂が増加すると、皮脂をエサにする皮膚常在細菌(アクネ菌など)が増加し、皮脂を分解して遊離脂肪酸を産生しますが、遊離脂肪酸は皮膚に対して刺激性があり、角化異常(ターンオーバー異常)を発生する要因となります。

角化不全によって皮膚が厚くなり、毛穴が塞がれやすくなってニキビの芯(角栓)が形成され、最終的には炎症にきびとなってしまうことがあります。

皮脂の増加と遊離脂肪酸の増加は比例し、例えば、鼻や額などの皮脂が多い部分ほど遊離脂肪酸が多いことがわかっています。思春期にニキビが増えたり顔が脂っぽくなったりする原因も男性ホルモンの分泌が増えることが主な要因です。

動物性脂肪が男性ホルモンを増加させる理由

テストステロン 動物性脂肪は男性ホルモン(テストステロン)を促す働きがありますが、その理由は動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸の働きによるものです。

飽和脂肪酸はコレステロールを増加させる働きがあり、男性ホルモンを促す働きがあります。

男性ホルモンはコレステロールを原料とするステロイドホルモンの一つで、コレステロールが増加すると男性ホルモンの分泌も促されるようになります。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い

脂質を構成する脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。

飽和脂肪酸
  • 主に牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類や、卵類、牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品といった動物性脂肪分に多く含まれる脂肪酸。
  • 基本的に常温で固体で、体内、血管内で固まりやすい傾向があります。
  • 中性脂肪やコレステロールを高める働きがあるため、現代社会では一般に控えたほうが良いとされます。
  • 酸化されにくい。(これは酸素と結びつきやすい不飽和結合がないためです)。
  • 主に、パルミチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸などがあります。
不飽和脂肪酸
  • 主に魚類や植物油に多く含まれる脂肪酸。
  • 基本的に常温では液体。
  • 血液中の中性脂肪やコレステロールを調整し、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがある。
  • 酸化されやすい。(酸素と結びつきやすい不飽和結合が1つ以上あるためです)。
  • 不飽和脂肪酸は、さらに「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分けられます。
  • 一価不飽和脂肪酸は主にオレイン酸、パルミトレイン酸などがあり、多価不飽和脂肪酸は主にリノール酸、リノレン酸などがあります。

例えば、牛肉に脂身が白く固まっているのは飽和脂肪酸が多いためです。一方、サフラワー油、オリーブ油などの植物油が液体状であるのは不飽和脂肪酸が多いためです。油脂は、その脂肪酸の種類や含有量によって性質が大きく異なります。

植物油はニキビの原因にならない?

オイル・油 油っこい食品を摂取すると皮脂も増加すると考えている人も多く、例えば植物油を摂取しても皮脂が増加すると考えている人も多いです。

ただし、植物油は動物性脂肪のように皮脂の分泌を促してニキビを引き起こすような作用はほとんどありません。

植物油の脂質を構成する脂肪酸はほとんどが不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸には男性ホルモンを増加させる作用はないと考えられています。植物油は男性ホルモンの増加を促す作用がないため、皮脂増加やニキビとの関係については特に心配する必要はありません。

植物油の過剰摂取で肌荒れを起こす?

ニキビに悩む女性の画像 植物油はほとんどが不飽和脂肪酸で構成されますが、不飽和脂肪酸は酸化されやすい性質があります。加熱したり時間の経過と共に酸化が進行して過酸化脂質に変化しやすい特徴があります。

酸化が進行した植物油を摂取することが人体に対する酸化ストレスとなり、身体のバランスを乱してしまうことがあります。

敏感肌、アトピー性皮膚炎、代謝異常が起こっている人などの場合は、脂質の過剰摂取で肌荒れや湿疹が悪化してしまうこともあるようです。

また、脂質の摂取量が多くなるほどビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、ビタミンEなどがより多く消費されます。

特にビタミンB2、B6が不足すると、肌のターンオーバーが乱れたり、皮脂が増加したりします。ニキビがある時や肌がデリケートな時期は特に脂肪分の多い食品は控えるようにするのが理想です。