赤ちゃんニキビの原因と治し方。跡を残さず自然に改善するには?

赤ちゃんニキビの画像 産まれたばかりの赤ちゃんにニキビが多発することがあります。

赤ちゃんニキビを「新生児にきび」といったりしますが、この現象に、「ニキビ跡が残ってしまうのでは?」「アトピー性皮膚炎ではないか?」などと心配する親御さんも少なくありません。

ここでは赤ちゃんニキビの原因と治し方をご紹介します。

赤ちゃんのニキビ原因とは?

赤ちゃんニキビの画像 赤ちゃんニキビの原因は母親から受け継いだ性ホルモンの影響によるものです。赤ちゃんの身体はまだ未熟であるため、母親由来の性ホルモンに対処することできずに体内に残っています。

その性ホルモンが赤ちゃんの皮脂腺に作用して皮脂を促すことでニキビができてしまうと考えられています。特に男児は女児よりも男性ホルモンの影響を受けるため、女児の約5倍ほど新生児ニキビが発生しやすいといわれています。

また、産まれて間もない赤ちゃんは汗やよだれなどの分泌物が非常に多く、さらに肌もデリケートなため、ニキビや湿疹などができやすくなります。他にも、毛穴の発達が未熟なので、皮脂が詰まってニキビができてしまうこともあるようです。

産まれてから約3か月くらいにまでに発生する

赤ちゃんのニキビは、生後2週間くらいから3ヶ月くらいまでに発生します。その後はニキビはできなくなっていきます。

これは成長によって性ホルモンに対して順応できるようになったことや、皮脂や汗などの分泌物も落ち着いてくるためです。また、成長によって肌も丈夫になってくるため、肌トラブルも少なくなっていきます。

発生しやすい部位は?

赤ちゃんニキビが発生しやすい部位は、主に顔です。額や頬などを中心に現れます。また、乾燥しているような部分にもニキビができることもあります。

赤ちゃんは脂漏性湿疹を起こすことも多い

乳児の脂漏性湿疹の画像 生後まもない赤ちゃんは皮脂や汗が多いことから乳児湿疹を発生することがよくあります。その中でも多いのが脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)という皮膚病です。

脂漏性湿疹とは、主に頭皮や額、眉、頬、鼻の周囲などの皮脂が多い部分に、フケをともなった湿疹が発生する皮膚病です。

脂漏性湿疹は、特に乳児期や高齢者に発症しやすく、乳児期はよく発症することから「乳児脂漏性湿疹」と呼ばれることがあります。

そして、乳児期の脂漏性湿疹は特に強い赤みが発生することがあります。一方で、かゆみはほとんどないとされます。

脂漏性湿疹は様々な原因が指摘されていますが、主に皮膚に存在するマラセチア真菌(カビの一種)が皮脂を分解して産生する遊離脂肪酸が皮膚を刺激することが原因と考えられています。

赤ちゃんの肌はまだ未熟でバリア機能が弱く、刺激に弱いことから脂漏性湿疹を発症しやすいようです。

乳児脂漏性湿疹は、生後3~4か月くらいに多くみられますが、ニキビと同じように皮脂や汗の分泌物が減って、肌のバリア機能が整ってくると自然に治っていきます。

1歳になる前にはたいていは消失しています。ところが、アトピー性皮膚炎と併発している場合は湿疹が続くこともあります。

乳幼児期のステロイドニキビ

ステロイドニキビの画像 赤ちゃんの肌は分泌物が多く、何かと不安定なことから乳児湿疹を起こしやすくなります。

また、アトピー性皮膚炎を発症していたり、生後半年くらいから始める離乳食によって食物アレルギーを起こし、湿疹が治りにくくなることもあるでしょう。

そういった乳幼児期の皮膚トラブルの治療に対して皮膚科医はステロイド外用薬を処方することがあります。

そのステロイドの副作用によってニキビができてしまうことがあります。ステロイドによるニキビを「ステロイドニキビ」といったりしますが、これは、ステロイドが免疫を抑制することで皮膚に生息する菌の増加を促してニキビができやすい肌にしてしまうのが主な原因です。

ステロイドは優れた抗炎症作用がある一方で副作用も多く、特に顔はステロイドの副作用が現れやすいので注意して下さい。

ステロイドを使ってブツブツができると、心配してしまう親御さんは多いですが、ステロイドニキビは基本的に重症化することは少なく、ステロイドを中止すればキレイに治っていきますので心配する必要はありません。

そして、なにより赤ちゃんのスキンケアに神経質にならないようにするのも大切です。赤ちゃんが成長していく過程で、いろんなお薬を使ってしまうと健康な肌作りに支障が出てしまう可能性があります。

赤ちゃんニキビの治し方

毎日お風呂に入れてあげて清潔にしましょう

お風呂 赤ちゃんニキビは皮脂や汗などの分泌物が多いことから発生するため、毎日お風呂に入れてあげて清潔にしてあげることでニキビは減っていくはずです。

石鹸を使って優しく洗ってあげましょう。赤ちゃんの肌はデリケートなので、例えばナイロンタオルでゴシゴシ洗ったりせずに、手洗いで優しく洗います。

化粧水は使用しない

赤ちゃんの肌は潤いで満たされていますので、化粧水なども使用する必要はありません。化粧水を使用することで余計にニキビやあせもができてしまうこともあります。

赤ちゃんの肌はクレーターやケロイドになりにくい

女性看護師の写真 赤ちゃんにニキビができると、「跡になってしまうのでは?」と心配する親御さんは多いですが、赤ちゃんは新陳代謝が活発なので基本的にニキビ跡の赤みや色素沈着が深刻になることはありません。

赤ちゃんの皮膚は成人の皮膚と違ってクレーターやケロイドにもなりにくいです。赤ちゃんのニキビはキレイに治るので神経質になる必要はありません。

爪を短くしておく

爪切り 赤ちゃんの爪が伸びていると、皮膚を掻いてしまったときにニキビに強い刺激を与えやすいです。それによってニキビが悪化してしまうこともあるかもしれません。爪を短くして、手も清潔を維持しましょう。

ベビーパウダーは有効?

ベビーパウダー ベビーパウダーを使用すると皮脂や汗といった分泌物の多い赤ちゃんの肌をサラサラに維持できます。

これによってあせもや乳児湿疹を予防できるとされます。ところが、皮膚科医の中には赤ちゃんの肌にパウダーを使うスキンケアに否定的な意見も多いです。

べピーパウダーの使用に否定的な人は、赤ちゃんはより自然に育てるべきという考えにもとづきます。成長過程の子供に必要以上にスキンケアをすると、かえって健康的な肌作りを阻害してしまう可能性があります。

成長過程で清潔にしすぎると皮膚の強い抵抗力をつけることができなくなる可能性があります。

赤ちゃんニキビは色素沈着を起こさない

赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、ニキビや湿疹、あせもなどができてもすぐ治ります。それらの皮膚病変くらいでは跡は残りません。

デリケートな赤ちゃんにニキビが多発すると親御さんは心配になるのは当然ですが、あまり神経質になってはいけません。