新ビオフェルミンSの乳酸菌の数は?製薬会社に問い合わせた結果

新ビオフェルミンS錠 下痢体質や便秘体質の改善ために日常的に整腸剤を服用している人は少なくありません。整腸剤は市販品でも多くの種類がありますが、その中でも有名なのが「新ビオフェルミンS」です。

このビオフェルミンSには、「ビフィズス菌」「フェーカリス菌」「アシドフィルス菌」の3種類の乳酸菌やビフィズス菌が9錠中それぞれ18mgずつ含まれていると表記されています。

では、その18mgという量の中に乳酸菌やビフィズス菌の数がどれくらい含まれているのでしょうか。詳しく知るために、具体的にその菌の数をビオフェルミン製薬に問い合わせてみました。

メーカー問い合わせの結果

新ビオフェルミンSの乳酸菌の数をメーカーの方に問い合わせたところ、
「1日3回9錠中に、それぞれの菌が3億匹配合されている」
と回答がありました。
わかりやすくまとめると以下のようになります。

新ビオフェルミンSの成人の1日の摂取量である9錠中には、ビフィズス菌の数は3億個、フェーカリス菌(乳酸菌)は3億個、アシドフィルス菌(乳酸菌)も3億個含まれています。

新ビオフェルミンSの、1回あたりの服用量(3錠中)には、ビフィズス菌の数は1億個、フェーカリス菌(乳酸菌)の数は1億個、アシドフィルス菌(乳酸菌)の数は1億個、含まれていることになります。

新ビオフェルミンSの1錠中あたりに換算すると、ビフィズス菌の数は約3333万個、フェーカリス菌(乳酸菌)の数は約3333万個、アシドフィルス菌(乳酸菌)の数は約3333万個、配合されているということになります。

アメリカのメーカーと比べると少ない

ビタミン薬剤 他の整腸剤では、多くの有益菌が数多く含まれていることが多いですが、新ビオフェルミンSの乳酸菌やビフィズス菌などの有益菌配合数は比較的少ないです。

例えば、アメリカの医薬品会社やサプリメントメーカーの乳酸菌やビフィズス菌を配合した整腸剤では、有益菌の配合量がとても多く、あるメーカーでは1錠中にアシドフィルス菌30億、ビフィズス菌50億という量が含まれている商品もあります。

新ビオフェルミンSで効果がない人も多い

肌に悩む女性の画像 新ビオフェルミンSには、乳酸菌やビフィズス菌などの菌の数が少ないため、服用してもあまり効果がなかったという人も少なくないようです。効果が少ない反面、副作用も少ない特徴があります。

胃酸で死滅する

胃のイラスト ビオフェルミンSに含まれるビフィズス菌やアシドフィルス菌、フェーカリス菌などは、多くが胃酸で死滅してしまいます。そもそも、もし胃酸による殺菌作用がなければ、人間は多くの細菌に侵されてしまいます。

そのため、ビオフェルミンSなどの乳酸菌製剤を服用しても、生きたまま腸に届かせるのは難しいとされます。ただし、乳酸菌配合の整腸剤には効果がないのかというとそうではありません。

死滅した乳酸菌やビフィズス菌などが腸管内で善玉菌を増加させるように働いたり、免疫向上に働いたりすることもあるとされます。

ビオフェルミンSが合わない人がいる

腹痛の写真 人間の腸内には様々な菌がいますが、人それぞれ善玉菌や悪玉菌のバランスに違いがあります。そして、人それぞれ適した腸内細菌バランスには違いがあります。

そのため、ビオフェルミンSのような整腸剤によって善玉菌を補っても合わないこともあるようです。整腸目的で飲み続けても下痢が続いてしまうこともあります。

フェーカリス菌がビタミン不足を引き起こす?

腸内細菌 新ビオフェルミンSには、ビフィズス菌、アシドフィルス菌(乳酸菌)、フェーカリス菌(乳酸菌)の3つの菌が含まれます。それらの菌は人間の腸内にも存在するものですが、人によっては合わない場合もあります。

例えば、フェーカリス菌は、ビオチンというビタミンを特に消費するため、ビオチン不足に陥ってしまうことがあります。実際にビオチンというビタミンをサプリメントなどで補うと、腸内でフェーカリス菌が劇的に増加することがわかっています。

一部の皮膚病を悪化させることもある

女性看護師の写真 乳酸菌の一部はインターロイキン-12(IL-12)を放出して免疫グロブリンA(IgA)という抗体の生成を促すことがわかっています。

つまり、免疫力を高める働きがあるのですが、一方でIgAが過剰に発生すると、人によっては例えばアトピーや乾癬、掌蹠膿疱症などの皮膚病を悪化させてしまう可能性があります。IgAが皮膚に付着するとターンオーバーに異常が現れてバリア機能が悪化するのです。

一般に、乳酸菌は善玉菌だと考えられていますが、それは日本やフランスなどの一部の国だけの話しです。乳酸菌には、増えすぎると悪影響を及ぼすことがあることを覚えておいて下さい。

そもそも善玉菌とは何?

細菌やカビ、ウイルスのイラスト 善玉菌とは、乳酸や酢酸などの酸を作り出し、腸内環境を良好な弱酸性に保つ働きがある細菌をいいます。

腸内が弱酸性に維持されることで悪玉菌の増加を防止し、さらに弱酸性の状態がほどよく腸管を刺激することで排便を促すことができます。

腸内環境を弱酸性に導くのが、乳酸菌やビフィズス菌にあたります。乳酸菌は乳酸という酸を作り出し、ビフィズス菌は乳酸や酢酸などの酸を作り出します。

ほとんどの善玉菌はビフィズス菌

腸内に生息する善玉菌のほとんどはビフィズス菌です。腸内の乳酸菌の数はとても少ないです。数の割合でいうと、ビフィズス菌は乳酸菌の1000~10000倍くらい腸内に生息しているとされます。