クリアタッチのニキビ治療効果と副作用。アクネ菌の殺菌の仕組み

クリアタッチの施術を受ける画像 クリアタッチとは、フラッシュランプを使って複数の波長を皮膚に照射し、ニキビの炎症を引き起こすアクネ菌を殺菌して炎症を早期にしずめる光治療です。また、赤く腫れたニキビやニキビ痕を改善する効果や、皮脂腺に働いて皮脂の分泌を抑制する作用もあります。

皮膚表面にダメージを与えることがなく、ダウンタイムもないままニキビの腫れを抑えることができる利点があります。今回は、クリアタッチの効果と作用原理、副作用などを解説します。

ニキビ発生原因とクリアタッチの作用

初期にきびの炎症 ニキビが炎症を起こすのはアクネ菌といわれる皮膚に存在する細菌(常在菌)が原因です。アクネ菌は嫌気性菌という酸素がない環境を好む性質があり、毛穴が塞がって酸素がなくなった環境で増加するようになります。

アクネ菌が増殖すると免疫反応が活性化して様々な伝達物質が発生し、その結果、赤く腫れるようになります。そして、白血球が強力な活性酸素を発生させてアクネ菌を死滅させ、最終的には自然にニキビが治っていきます。(活性酸素はアクネ菌に対して殺菌的に作用します)。ところが、アクネ菌を抑制するために発生した活性酸素はアクネ菌だけではなく皮膚にも強いダメージを与えてしまいます。

その結果、皮膚の赤みや炎症後色素沈着などのニキビ跡や、場合によっては皮膚が硬く萎縮して凹み、クレーター状になってしまうことがあります。そういったニキビ跡の赤み、色素沈着、皮膚のデコボコなどをひどくしないために、アクネ菌を素早く減少させることがニキビ治療のポイントになりますが、そのアクネ菌を早期に減少させる治療がクリアタッチです。

クリアタッチの作用原理

クリアタッチ ニキビの原因となるアクネ菌は「ポルフィリン」という物質を産生しています。そのポルフィリンは光に当たると活性酸素を発生させる性質があります。クリアタッチは、ポルフィリンに反応する特殊な光を照射し、活性酸素を発生させることでアクネ菌に対して殺菌的に作用します。

これによって強く炎症した赤ニキビの腫れをより早く抑えることができます。また、クリアタッチの光は赤い色素にも吸収されるため、ニキビの炎症やニキビ跡の皮膚の赤みにも有効です。他にも、皮脂腺に作用して皮脂分泌を抑制する働きもあります。(ただし、皮脂抑制作用は一時的な効果です)。

クリアタッチの効果まとめ

  • クリアタッチの特殊な光はアクネ菌が産生するポルフィリンという物質に反応し、活性酸素を発生させてアクネ菌を死滅させます。(ただし、効果が実感できないことも多いです)。
  • 炎症を抑える赤色光がヘモグロビン(血管)やニキビの赤みに吸収され、炎症したニキビやニキビ跡の赤みを抑えます。
  • 皮脂腺にダメージを与えることで過剰な分泌を抑え、ニキビの発現を抑えます。(だたし、皮脂抑制の持続効果は長く続きません)。
  • クリアタッチの波長はメラニン色素にも吸収されるため、色素沈着の改善も期待できます。
  • 顔だけではなく、背中ニキビや胸元のニキビにも有効です。
  • クリアタッチ照射によって肌に熱エネルギーを与えることで、肌の代謝を高める働きがあります。
  • 肌への痛みやダメージがなく、ダウンタイムもありません。日常生活に負担なく行えます。

施術内容とアフターケア

Step1カウンセリングによって肌状態を診断。
Step2洗顔・クレンジングによって肌の汚れを落とす。しっかり汚れを落とさなければ、クリアタッチのような光治療の効果は得られません。
Step3目を保護するためのゴーグルやアイシールドを装着する。
Step4クリアタッチ照射。
Step5照射後は肌を整えて終了。

アフターケア

クリアタッチにはダウンタイムはありませんが、治療期間中は紫外線対策をしっかりとしましょう。にきびがある時に紫外線を浴びると、シミ・色素沈着がひどく残ってしまうことがあります。また、ニキビは物理的な刺激によって悪化するため、洗顔時などで肌をこすったりしないようにしましょう。

治療回数の目安

ニキビ治療におけるクリアタッチの治療回数は、週に1~2回ペースで続けると効果的とされます。効果には個人差がありますが、治療を繰り返しても期待したような効果が実感できないことも多いです。

治療時間の目安

クリアタッチの施術時間は、顔全体で10分程度が目安です。背中ニキビなどにも対応しますが、面積が広範囲になるほど時間がかかります。

治療料金の目安

クリアタッチの治療費用は、顔全体の施術で1回あたり1万円~2万円程度が目安です。保険は効きません。

クリアタッチの副作用と注意点

クリアタッチには副作用はほとんどありません。ただし、一時的に肌が赤くなってニキビが悪化したように見えることがあります。そして、肌荒れや強い日焼け、光過敏症などがある場合、医師の判断によっては治療を受けられないケースもあります。妊娠中はデリケートな時期であるため、治療を避けたほうが無難です。

導入している病院はとても少ない

医師のカウンセリングの写真 クリアタッチを導入している皮膚科は極めて少ないです。理由は、はっきりとした効果が得られにくいことがよくあることや、何度も繰り返す必要があり、治療費用が高額になることがあることなどがあげられます。ニキビがひどい場合は、塗り薬とともに抗生物質の飲み薬を服用するといった保険適応の治療をしたほうが確実にニキビを治していくことができます。クリアタッチはそういった一般的なニキビ治療の補助的な治療と考えてください。