【画像】CO2フラクショナルレーザーのニキビ跡治療効果

CO2フラクショナルレーザーによるクレーター治療の前後 CO2フラクショナルレーザーとは、自然治癒力を利用し、コラーゲンの増加と皮膚の新生(再生)を目的としたレーザー治療です。

レーザーによって皮膚に点状の穴あけて意図的に傷をつくり、その傷を修復するために放出される成長因子(細胞増殖因子)の働きによって、皮膚の入れ替えとコラーゲン増生を促します。

それによってニキビ跡の凹みを改善する効果が期待できます。

なお、フラクショナル(英語:fractional)とは分散的、分断的、部分的という意味です。皮膚に対して広い面で作用するのではなく、点状で分散的に照射することで傷痕を残さず若返り効果が得られます。

CO2フラクショナルレーザーの作用原理

フラクショナルレーザーの原理 CO2フラクショナルレーザーは、水に吸収されやすいCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)の性質を応用したレーザー治療です。

炭酸ガスレーザーの波長は10600nm(ナノメートル)で、その波長は水に反応しやすいので、皮膚に含まれる水分にも吸収され、皮膚を蒸散して削ったり、穴を開けたりすることができます。

そのレーザーを、微細なレベルにしたものを「フラクショナル(分散的)」に照射し、肌に無数の穴をあけていきます。

そして、その微細な穴を修復するために発生する成長因子(細胞増殖因子)によって若返り効果が得られるのです。

線維芽細胞はコラーゲンの分解と合成を担う

ニキビ跡の陥没クレーターは、強い炎症によって真皮層のコラーゲン線維が萎縮して硬くなり、瘢痕化したことによるものです。真皮層で拘縮を起こしてしまうことで肌が凹んでしまうのです。

そのため、拘縮したコラーゲンを分解して正常化し、さらにコラーゲンを増やして凹んだ部分を盛り上げる必要があるのですが、そのコラーゲンの分解と合成を担うのが線維芽細胞(せんいがさいぼう)です。

フラクショナルCO2レーザーによって極微細な傷を作ると細胞増殖因子(グロースファクター)が発生し、線維芽細胞が活性化されます。すると真皮層のコラーゲンの分解と合成が活発になります。

それにより、凹みをもたらす瘢痕コラーゲンが分解され、そしてコラーゲンが新たにたくさん作られます。その結果、瘢痕の正常化とコラーゲン増加でニキビ跡の凹みが改善に向かうようになるのです。

色素沈着も起こりにくい

フラクショナルCO2レーザーは、皮膚に対して間隔を保って照射されることや、一つ一つのレーザーのダメージが肉眼では確認できないほどの微細なレベルなので、基本的にヤケドや色素沈着を起こすくらいにダメージが強くはなりません。

ダウンタイムは1週間ほどあるのですが、きちんとしたアフターケアを行えば正常に回復できるレベルの治療です。

フラクショナルCO2レーザーは非常に効果が高い

フラクショナルレーザーは大きく分類して2種類。

  • ノンアブレイティブタイプ・・・皮膚に熱ダメージを与えるだけのレーザー。効果は低いが負担が少ない。
  • アブレイティブタイプ・・・皮膚を蒸散して削るレーザー。効果が高いがダメージが強い。

そして、CO2フラクショナルレーザーはアブレイディブ(皮膚を削る)タイプに属します。

CO2フラクショナルレーザーは、皮膚に対して点状に穴を開けるため痛みやダウンタイムが大きくなる欠点がありますが、その反面非常に高い効果が得られます。

そのため、ニキビ跡のクレーターを劇的に改善する治療方法の一つとして広く認識されています。

CO2フラクショナルレーザーの種類

フラクショナルレーザーは、いくつかの医療機器メーカーから登場しています。主に以下のような機種があります。

CO2フラクショナルレーザーの種類

  • アンコア(ブリッジセラピー)
  • スマートサイドドット
  • eCO2(エコツー)
  • CO2RE(コア)

それぞれ若干の機能の違いはありますが、基本的に最終的な効果に大きな違いはありません。

どの機種だから効果がアップしているとかはあまり気にしなくていいと思います。

機種によっては痛みを軽減しているものもあるようですが、それほど痛さの違いもないです。(皮膚麻酔してますので基本的に痛みは少ないです)。

治療効果と適応症状

CO2フラクショナルレーザーの効果

    フラクショナルレーザーによるクレーター治療の前後
  • CO2フラクショナルレーザーによる成長因子の放出により、皮膚の入れ替えを促し、一度の施術で約10~20%の皮膚を入れ替えを促します。
  • 成長因子の放出によって線維芽細胞が増殖し、コラーゲンやエラスチンなどの増生が促進される。
  • ニキビ跡のクレーターのような硬く萎縮した瘢痕を新しい皮膚と入れ替えることで凹みが正常化される。
  • コラーゲンが増加することでニキビ跡の凹みが盛り上がり、平らな状態になる。
  • 単にコラーゲンを増加する方法ではなく皮膚の入れ替えも促すため、一度ニキビ跡の凹みが改善されたら再び戻ることはない。
  • 皮膚を入れ替えることで、盛り上がった傷跡・瘢痕組織も正常化される可能性がある。

ビフォーアフター画像

画像は品川美容外科のもの(YouTubeより)

CO2フラクショナルレーザーのにきび跡への治療

CO2フラクショナルレーザーの効果

画像参考:https://www.youtube.com/embed/Z3NNoljGGfE

適応症状

  • ニキビ跡クレーター凹み、陥没瘢痕、成熟瘢痕。
  • しわ、小じわ、ちりめんじわ、軽度のたるみ。
  • 毛穴のたるみ、毛穴のひらき、キメの乱れ。
  • しみ、色素沈着、肌のくすみ。
  • 妊娠線、肉われ。
  • 肥厚性瘢痕。(ケロイドには不可)。
  • 外傷後の傷跡、リストカット跡など。

施術内容とアフターケア

治療の流れ

Step1カウンセリングによって肌状態を診断。この時に、効果だけではなく危険性やダウンタイムを説明してもらいましょう。

Step2施術前は洗顔によって肌の汚れを洗い落とす。お化粧も落としましょう。

Step3麻酔クリームで局所麻酔をかける。30~40分ほど。

Step4麻酔を落とし、さらに皮膚をアイスパックなどで冷やす。皮膚を冷やすことでさらに痛みが和らぎます。

Step5CO2フラクショナルレーザーを照射していく。(麻酔をしていても痛みを感じることがあります)。

Step6照射後は、皮膚に穴があいて美容成分が浸透しやすい状態になっていますので、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、成長因子などの美容パックが有効です。

Step7肌を冷やしてクールダウンさせて終了です。熱をとることでダウンタイムが抑えられます。

Step8術後のお化粧は控える必要があります。病院によっては術後すぐお化粧可能としているところも多いでですが、肌に負担をかけないほうが理想です。

施術をしている動画

治療内容は動画を見てもらったらわかりやすいと思います。品川スキンクリニックの石橋先生のもの。

動画の施術は軽いレベルです。効果を高めようとするならば、蒸散作用によって一瞬ではっきりとしたドット模様が現れます。

アフターケア

フラクショナルレーザー後の点状のカサブタの画像
  • 治療後は肌が赤みを帯び、数日間続くこともあります。時間の経過と共に改善していきます。
  • 施術後から数日かけて皮膚に穴をあけた部分がカサブタとなり、さらに数日かけて自然に剥がれていきます。これを無理に剥がしたりしないようにしましょう。
  • 洗顔もゴシゴシ洗うのは厳禁です。たくさんの泡で肌カサブタに影響しないようにふわっと洗って下さい。
  • お化粧が肌に負担になることがあるため、カサブタが自然に取れるまでできるだけお化粧は控えましょう。
  • 治療後は普段よりもさらに化粧水などで保湿しましょう。肌の水分量がアップすることで皮膚の再生力も高くなります。
  • 治療後は特に紫外線対策をしましょう。

治療時間の目安

治療時間は、照射時間は10分ほどが目安です。麻酔やクールダウンなどを含めると1時間程度はかかります。

治療回数の目安

CO2フラクショナルレーザーの施術回数は、ニキビ跡の深い凹みの場合は2~3ヶ月おきに1回ペースで3~5回以上が目安です。

半年に1回、1年に1回というような、のんびりとしたペースでも問題ないですが、ある程度は集中的に行ったほうがいいとされます。

なお、浅い凹みの場合は1~2回で十分な効果を得られることもあります。ただし、この治療の効果はクレーターの深さや肌質によって異なるので、はっきりと言い切ることはできないです。

ちなみに、クレーターは肌が厚くて硬い人ほど改善しにくい傾向があります。肌が薄めで柔らかそうな人は治りやすいような印象があります。

治療料金の目安

CO2フラクショナルレーザーの施術費用は、部分的なニキビ跡治療で1回あたり2~3万円ほどが目安です。施術範囲が広くなるほど料金が高くなります。とても安い価格で行っている病院も増えています。

副作用と治療後の注意点

  • CO2フラクショナルレーザーの副作用として、術後は強い赤みが何日も残ってしまうことがあります。顔が隠せるような大きなマスクを持参しておくと良いでしょう。
  • ダウンタイムが長くなることがあるため、仕事や生活に余裕があるときに行いましょう。
  • 普段から太陽光にあたって紫外線を浴びる機会が多い人は、この治療は不向きです。
  • 妊娠中の人は基本的に受けられません。妊娠期の身体は女性ホルモンの影響で不安定な肌コンディションになっています。
  • ケロイド体質の人ではこの治療は不向きです。例えば、擦り傷や切り傷で盛り上がった傷(瘢痕)ができやすい場合は、CO2フラクショナルレーザーは避けるべきです。
  • 強い日焼け肌、アトピー性皮膚炎、湿疹、切り傷、擦り傷などがある場合は治療を受けられません。CO2フラクショナルレーザーは肌へのダメージが強いことを認識しておきましょう。

ダウンタイムを動画と画像で

施術後の肌がどういう経過をたどるのか。動画で見てもらったほうがわかりやすいと思います。映像はアメリカの女性YouTuberのもの。

治療前の写真

フラクショナルCO2レーザーの治療前の写真

上は治療前の肌の写真。ポツポツとニキビ跡の凹みがみられます。他人から見れば悩むことないような肌かもしれませんが、女性はちょっとのブツブツ感が気になるものです。

治療後の写真

そして、次からは治療後の写真。治療後すぐは顔も真っ赤になります。肌が弱い人、肌が白い人ほど赤さが目立つと思います。

白人さんは色白でメラニンが少ないので、日本人よりも赤みが目立ちやすいと思います。そして、治療後は充分すぎるくらいにしっかりと保湿を続けなければいけません。

治療後2~3日の写真

2~3日くらい経てばカサブタが目立つようになります。

治療4~5日後

赤みが薄らいでカサブタだけが目立つ状態。時間が経過するとこのような状態になります。なお、カサブタは絶対に無理に剥がしてはいけません。自然に剥がれるのを待ちます。(最大1週間くらい)

治療1週間後

CO2フラクショナルレーザー1週間後の写真

まだまだレーザーによる赤みが見られますが、カサブタもとれてキレイな状態になっています。

カサブタがとれて完全に赤みもとれるのは1週間以降です。そして、完全に回復したと思っても1か月くらいは肌が不安定になりますので洗顔やクレンジング、お化粧などによる刺激は控えて下さい。また、紫外線ケアも必須です。

そして、もし赤みがずっと残ってしまった場合、2度とフラクショナルCO2レーザーを行ってはいけません。

おそらく、肌が薄く敏感肌で、回復力も弱いのだと思います。赤みが残ってしまうと、いずれその部分がシミになってしまうことが多いです。

記事を書いた人

プロフィール 名前:ミサ

看護師として皮膚科で8年間勤務。美容関連の自由診療を行うクリニックで経験した事をいかしてブログ更新中!