【画像】太ももニキビ・ふくらはぎニキビの原因と治し方

脚ニキビの画像 皮脂が多くてニキビができやすい人は、身体中のどこにでもニキビができやすい傾向があります。そして、太ももやふくらはぎといった皮脂量が少ない部分においてもニキビが多発してしまうことがあります。

今回はその太ももやふくらはぎにニキビ・吹き出物ができる原因と、その治し方をご紹介します。単にニキビだと思っていても実際には違う皮膚病である可能性もあるため、ぜひ参考にして下さい。

ターンオーバーの乱れが原因?

皮膚の構造とターンオーバー 太ももやふくらはぎといった部分はあまり皮脂が多くはありません。そういった部分にニキビができる場合は肌のターンオーバー(角化)が乱れている可能性があります。

ターンオーバーとは、肌細胞がつくられて表面へと押し上げられ、最終的には角質となり、最後は古い角質(垢)となって剥がれていくサイクルといいます。様々な要因によってターンオーバーが乱れ、皮膚が厚くなることで毛穴が塞がり、ニキビができてしまうようです。

ターンオーバーが乱れる原因いろいろ

  • 皮脂の増加。皮脂中の遊離脂肪酸が皮膚を刺激してターンオーバーを乱します。
  • ストレスは肌代謝を乱す要因です。ストレスは肌水分量を低下させたり、皮脂が酸化されやすくなったりすることがわかっています。また、イライラによって男性ホルモンが活発になることもあります。
  • 運動不足や睡眠不足。
  • 偏った食事。ダイエットなども肌の健康にはマイナスです。

男性ホルモンの増加が太ももニキビの原因?

白ニキビ 男性ホルモンには皮脂腺に作用して皮脂分泌を促す作用があります。また、肌のターンオーバーを乱す作用があることがわかっています。太ももやふくらはぎのニキビは若い時期に発生しやすいですが、その要因は男性ホルモンの影響が大きいようです。

思春期にニキビができやすくなるのも主に男性ホルモンなどの性ホルモンの影響です。また、女性よりも男性のほうが皮脂量が多いのも男性ホルモンの作用によるものです。

マラセチア菌が原因であることが多い

マラセチア毛包炎 太ももやふくらはぎにニキビ・吹き出物ができる場合、マラセチア真菌というカビが原因である可能性があります。マラセチア菌は皮脂や湿気が多い環境を好み、増加するとニキビと似た炎症を起こすことがあります。ニキビと区別してマラセチア毛包炎といったりします。

マラセチア真菌は、皮脂中の中性脂肪を分解して遊離脂肪酸を生じます。その遊離脂肪酸が皮膚を刺激してターンオーバーを乱すことで毛穴がつまり、ニキビが発生してしまうのです。また、マラセチア菌そのものが増加することで免疫反応を起こし、炎症をもたらすこともあります。

マラセチア毛包炎の治療方法

ニゾラール(ケトコナゾール)の画像 太ももやふくらはぎのニキビが、マラセチアという真菌によるものと診断された場合は、ニゾラールローション(一般名:ケトコナゾール)などの抗真菌薬の塗り薬が処方されます。ニゾラールはイミダゾール系の抗真菌薬で、マラセチアによく効きます。また、マラセチア皮膚炎が多発している場合は、抗真菌薬の内服治療が行われることがあります。

マラセチアは細菌ではなく真菌(カビ)の仲間です。そのため、一般的なニキビ治療薬とは違う薬が使用されます。

毛嚢炎(毛包炎)の可能性も?

ムダ毛処理や脱毛後の毛嚢炎(毛包炎) 太もものニキビは、毛嚢炎というニキビとは違う症状である可能性もあります。毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛包が傷つき、そこから主にブドウ球菌などが感染して発生する皮膚感染症です。「毛膿炎」や「毛包炎」とも呼ばれます。ニキビとの違いは、毛嚢炎はニキビの芯がないような小さくて赤いブツブツができます。

毛嚢炎の主な原因は、カミソリや毛抜きなどの脱毛・ムダ毛処理によって毛穴が傷ついて発生することが多いです。毛嚢炎はニキビのように「芯」をもっているものではなく、単に細菌感染による一時的な炎症であるため、多くの場合は特に何もしなくても数日経てば治ることがほとんどです。色素沈着も限定的です。ただし、まれに炎症が悪化して化膿し、跡がひどく残ってしまうこともあります。

毛嚢炎の治療方法

リンデロンVGクリーム、軟膏、ローションの画像 毛嚢炎の場合は、抗生物質やステロイドの使用が有効です。皮膚科のお薬では、ステロイドと抗生物質を組み合わせた「リンデロンVGローション」などがよく処方されます。

市販薬では「フルコートF」が良く効きます。毛嚢炎はブドウ球菌という細菌による感染症であるため、抗生物質がよく効きます。また、ニキビのように「芯」をもっていないので、炎症が長引くことはほとんどなく、ステロイドも限定的に使いやすいといえます。

毛嚢炎を防ぐムダ毛処理のポイント

太ももやふくらはぎのムダ毛をカミソリで処理する場合、まずは温水で肌を温めてから行います。そして、処理前には必ずシェービングクリームを塗布して肌を保護し、深剃りにならないように毛の流れに剃って処理します。また、ムダ毛処理後に冷水で皮膚を引き締めるだけでも毛嚢炎の予防につながります。

太もも・ふくらはぎのニキビの治し方

毎日入浴して皮膚を清潔にする

単にスキンケア不足によっても、太ももやふくらはぎなどに吹き出物ができることがあります。特に、分泌物が多い若年層や、皮脂や汗が多くなる夏場などは太ももやふくらはぎにニキビができても珍しくないため、毎日お風呂に入って清潔にしなければいけません。マラセチア菌などは湿気の多いところで増えるため、たくさん汗をかいたらシャワーを浴びるのが理想です。

例えば、入院患者が骨折などで身体を洗う機会がなくなってしまうと、太ももやふくらはぎといった皮脂が少ない部分にもニキビを引き起こすことがよくあります。ニキビ予防には肌を清潔にすることが基本です。

ゴシゴシ洗いが太ももニキビの原因になることも

脚を洗う画像 入浴の際、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗いをしていると、ターンオーバーが乱れて毛穴がつまりやすくなることがあります。皮膚に刺激を与えることで肌を保護するために角質が過剰生成されるようになり、毛穴がつまりやすくなるためです。ニキビ肌には刺激を与えず、手洗いで優しく洗うのが理想です。

皮膚科でのニキビ治療方法

皮膚科でのカウンセリング画像 太ももやふくらはぎのニキビが悪化したら、皮膚科を受診してみるのも一つの方法です。太ももやふくらはぎは色素沈着も長引きやすい部分であるため、早い段階で医師に診てもらったほうが良い場合もあります。また、単にニキビだと思っても違う皮膚病(マラセチア毛包炎や毛嚢炎など)である可能性もあります。

ニキビの場合の治療方法

ダラシンTゲルとローションの画像 ニキビの場合、皮膚科では抗生物質・抗菌薬を用いた治療が行われることが多いです。外用薬(塗り薬)では「ダラシンTゲル(抗生物質)」や「アクアチムクリーム(抗菌薬)」などがよく処方されます。また、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)も有効です。顔のニキビに対してはディフェリンゲルが処方されたりしますが、脚の皮膚はディフェリンが反応しにくい欠点があります。

また、炎症が進行している場合や多発している場合は抗生物質の内服治療が有効なケースもあります。ただし、マラセチア真菌が原因のニキビの場合は一般的なニキビ治療で使用される抗生物質ではなく、抗真菌剤(抗カビ剤)が使用されます。