気温や湿度、季節の違いによる皮脂量の変化の画像グラフ

一般に皮脂の量が多くなるほどニキビや吹き出物ができやすくなります。これは、皮脂中の遊離脂肪酸などが皮膚を刺激してターンオーバーを乱し、毛穴を詰まりやすくさせるためです。皮脂分泌量はホルモンバランスや食生活によって影響されますが、気温や湿度の変化といった季節や環境の変化によっても大きく影響を受けます。

夏は冬の約1.4倍の皮脂量

月別の皮脂量の変化画像グラフ 夏は冬と比較して皮脂量が約1.4倍程度(一説によると場所によっては2倍の皮脂量)になるといわれています。これは、温かくなる季節になると新陳代謝が活発になり、それによって皮脂の合成が活発になるためです。

皮脂は皮脂腺という器官で皮脂腺細胞によって作られます。寒い季節よりも温かい季節のほうが代謝が活発になるように、皮脂腺細胞の働きも温かくなる時期に活発になるため、皮脂の合成も多くなるのです。

また、温かくなるほど皮脂の増加だけではなく汗もかきやすくなります。皮脂と汗がともに増えると何かと肌がベタベタするようになり、空気中の雑菌が肌に付着しやすくなります。ニキビを予防するためにも、できるだけサラサラな肌を維持したいところです。

年齢によっても皮脂量に違いがある

年齢を重ねるほど皮脂分泌が減少していきます。これは新陳代謝の低下や男性ホルモンなどの性ホルモンの分泌の減少が関係しています。

年齢によって皮脂腺細胞の活動が低下する

年齢別の皮脂量の変化の画像グラフ 一般に年齢を重ねるほど細胞分裂が低下しますが、例外なく皮脂を合成する皮脂腺細胞の働きも低下していきます。

年齢によって皮脂を作り出す能力そのものが低下して、脂浮き、テカリ、化粧崩れといった現象がなくなっていきます。そして、年齢とともにしだいに肌が乾燥するようになります。

高齢になると皮脂欠乏性湿疹という皮脂が不足することによる皮膚炎をまねくことがありますが、決して珍しい症状ではなく年齢とともに誰にでも起こる可能性があります。

男性ホルモンの分泌低下による皮脂の減少

男性ホルモン 男性ホルモン(主にテストステロン)は皮脂腺に働きかけて、皮脂腺を発達させたり、皮脂分泌を促したりする作用があります。そのため、男性ホルモンなどの性ホルモンの分泌が活発になる思春期(第二次性徴期)から皮脂が増加してニキビ、毛穴のブツブツができやすくなります。

男性ホルモンは20歳ごろをピークに年々減少していきます。これは男性でも女性でも同様です。男性ホルモンの減少と比例して皮脂も減少してき、年齢とともに脂浮き・肌のテカリなども落ち着いていきます。そして、年齢を重ねるほどに肌が乾燥するようになります。