【画像】イオウカンフルローションのニキビ治療効果。使い方と副作用

イオウカンフルローションの画像 ニキビ、吹き出物に対して有効な外用薬の一つに「イオウカンフルローション」というお薬があります。イオウカンフルローションは、主成分のイオウ(硫黄)とカンフルを組み合わせた塗り薬です。

現在は皮膚科では処方されることが少なくなりましたが、古くからニキビ治療に対して効果をあげてきた歴史があります。

今回はイオウカンフルローションのニキビ治療効果と副作用や使い方をご紹介します。

効果・効能

イオウカンフルローションは、「イオウ」と「カンフル」を組み合わせたニキビ治療薬です。それぞれの成分の効能は以下の通りです。

イオウの効果

ニキビ治療前後、ビフォーアフターの画像 イオウ・カンフルローションの主成分であるイオウ(硫黄)には殺菌効果があります。ニキビは塞がった毛穴の中でアクネ菌などの細菌が増加することで発生するのですが、イオウはそのアクネ菌を殺菌する効果があり、ニキビの炎症を早く治す効果があります。

また、イオウには角質柔軟作用があります。ニキビはターンオーバーが過剰に進んで角質層が厚くなり、毛穴が塞がってしまうことで発生しますが、イオウには角質を軟化させて剥がす作用があり、ニキビの頭部を柔らかくして、ニキビの芯(角栓)が取れやすい状態に導きます。

そして、イオウには脱脂効果があります。ニキビの原因は過剰な皮脂が主な要因ですが、イオウの脱脂作用によってニキビ予防につながります。イオウカンフルローションのニキビ治療効果は、ほとんどがイオウに働きによるものです。

カンフルの効果

イオウカンフルローションのカンフルには、抗炎症作用(消炎作用)があり、白ニキビや炎症が進行した赤ニキビや化膿ニキビの腫れを予防改善します。

この作用により、ニキビ跡の赤みや色素沈着の悪化も抑えることができます。また、血行促進作用や痛み、かゆみを抑える作用などもあります。ただし、このローションに含まれるカンフルの消炎作用は緩やかです。劇的な効果は期待できません。

適応症状

ニキビの種類の写真 イオウカンフルローションは、主に白ニキビから炎症が進行した赤ニキビに効果的です。軽度から中程度のニキビに使用されます。白ニキビの場合は脱脂作用により白ニキビを乾燥させて治します。

黒ニキビに使用してもかまいませんが、特に炎症を起こしていない場合は通常使用しません。乾燥させる作用があるため、どちらかというと思春期ニキビなどの肌が脂っぽい状態に適しています。

また、イオウカンフルローションには刺激性があるため、乾燥肌のニキビや敏感肌のにきび、アトピーと併発したニキビ、かゆいニキビなどには適していません。

古い薬と言われるけど今でも良いにきび薬

女性看護師のアドバイス画像 皮膚科におけるニキビ治療において、イオウカンフルローションが使用されてきた歴史は長いです。現在よく処方される塗り薬よりも長く使われてきました。

現在ではディフェリンゲル(ターンオーバー抑制剤)やベピオゲル(殺菌薬)、ゼビアックスローション(抗菌薬)といったとても優秀な塗り薬がいくつか登場してよく使われるようになり、今となってはイオウを使ったニキビ治療は「古い」と認識されるようになりました。

ところが、イオウカンフルローションが現在でもニキビケアに対してとても良いお薬であることには間違いありません。抗生物質のように耐性菌を生じて薬が効きにくくなるといった問題がないため長く使い続けることができます。

そして、人によってはディフェリンゲルやベピオゲルといった塗り薬が肌に合わないこともよくあり、昔ながらのイオウ薬が最も適しているケースもあります。

使用方法

綿棒で塗る画像 イオウカンフルローションの使い方は、1日1~3回、洗顔で肌を清潔にした後、化粧水などで肌を保湿してからニキビに適量塗ります。綿棒やコットンなどを使うのが理想です。

イオウには乾燥させる働きがあるため、洗顔後すぐに塗ると、角質が剥がれてガサガサになってしまうことがあります。そのため、化粧水で潤いのベールを作ってから使用して下さい。

そして、イオウカンフルローションは通常は容器をよく振ってから使用しますが、イオウが乾くとイオウの粉末が肌に残って目立つため、朝は薄く塗ったり、うわずみだけを塗ると良いとされます。

日中はできるだけ紫外線を浴びないようにしましょう。ニキビがあるときに紫外線を浴びていると色素沈着が悪化する原因になります。

銀製品・シルバーアクセサリーに付着させない

イオウは銀製品を変色させてしまう性質があります。そのため、シルバーアクセサリーなどを身につけるときにはイオウが付着しないように注意して下さい。

保管方法

冷蔵庫の写真 イオウ・カンフルローションは冷蔵庫の保管が基本ですが、1週間ほどで使い切る場合は、紫外線が当たらないところで、気温が高くならないような冷暗所に保管します。

皮膚科で処方される場合でも防腐剤が配合されていると思いますが、処方されたら早めに使い切るようにするのが理想です。

配合成分

皮膚科で処方されるイオウカンフルローションには、精製水、イオウ、カンフルを中心に、エタノール、防腐剤などが含まれます。乾燥肌には刺激が強いかもしれません。

皮膚科で処方してもらうには?

皮膚科で処方されるニキビ治療薬の画像 イオウカンフルローションは、ニキビの症状があれば皮膚科で処方してもらうことができます。保険適応です。ただし、皮膚科医によってはイオウカンフルローションよりも違うにきび治療薬をすすめる医師もいるかもしれません。

イオウカンフルローションには脱脂作用があるため、肌が乾燥しているような肌質にはイオウカンフルローションではなく、他のニキビ治療薬が処方されることが多いです。

皮膚科で処方されるニキビ外用薬は、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)、デュアック配合ゲル、ダラシンTゲル(抗生物質)、アクアチムクリーム(抗菌薬)、ディフェリンゲル(アダパレン)、ゼビアックスローションなどがよく使用されます。

イオウカンフルローションは、近年では皮膚科で処方されることは少なくなりましたが、ニキビの症状によってはこのお薬でも非常に良い効果が得られることも多いです。

皮膚科以外で購入できる?

ビフナイト イオウは市販薬に使用することが許されています。そのため、ニキビケア化粧品によく配合されています。市販のにきび治療薬ではビフナイトやピンプリット、クレアラシル、アクネスなどが殺菌薬としてイオウを含んでいます。

副作用と使用上の注意点

イオウカンフルローションの副作用で、乾燥、赤み、刺激感、かゆみ、ヒリヒリ感などが現れることがあります。これは主成分のイオウとカンフルのうち、イオウによる副作用がほとんどです。

肌を乾燥させる作用がある

女性看護師の画像 イオウには濃度が高くなるほど皮膚に対して刺激性が強くなる副作用があります。これは、イオウには角質を剥がす作用があることや、脱脂作用があるためです。

イオウを使用して肌が乾燥してガサガサになったり、皮膚が赤くなったりすることがあります。それらは薬が効いている証拠でもありますが、その赤みや乾燥が強い場合はイオウカンフルローションが肌に合っていない可能性もあります。

イオウを薄い濃度で使ったり、使用する前にしっかりと保湿して塗ったりすると副作用を抑えられますが、肌が弱い人や敏感肌の人はイオウカンフルローションそのものが適していないことがあります。

皮膚がかゆくなることがある

ニキビのかゆみ イオウカンフルローションを使用して皮膚のかゆみなどの副作用が現れることがあります。イオウには肌を乾燥させる作用があるため、肌が敏感になってニキビにかゆみを感じてしまうことがあります。

また、まれにアレルギーを起こす可能性もあります。かゆみや異常を感じたら迷わずに使用を中止し、かゆみが続く場合は皮膚科を受診して下さい。