排膿散及湯のニキビ改善効果と副作用、飲み方や使用期間について

排膿散及湯 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)は、皮膚の炎症や腫れ、赤みをとる効果がある漢方薬です。

化膿をともなう皮膚や粘膜の疾患に対する治療薬として用いられます。主に炎症が進行したニキビ・吹き出物に使用されることが多く、皮膚科でも化膿ニキビが多発した状態によく処方されます。

排膿散及湯の効果

  • 腫れを起こした部分の熱を発散させて、炎症をしずめる。
  • かゆみや痛みを伴う赤にきび・化膿性ニキビに有効。
  • 化膿しやすい体質を改善する。

全生薬「有効成分」

漢方薬 漢方薬は「生薬」という天然由来成分の組み合わせでできています。排膿散及湯は以下の6種類の生薬で構成され、それぞれ以下のような効能を有します。

  • 桔梗(キキョウ)・・・排膿作用がある生薬。皮膚疾患や喉の腫れを抑制する。
  • 枳実(キジツ)・・・健胃作用、下痢、便秘改善作用がある生薬。薬の副作用などを改善して身体のバランスを保つ効果もある。
  • 芍薬(シャクヤク)・・・血流促進効果や強壮効果がある生薬。主に女性向けの漢方に用いられる。
  • 大棗(タイソウ)・・・強壮作用、鎮静作用がある生薬。消化器系の働きを改善して代謝機能を向上させる。
  • 生姜(ショウキョウ)・・・熱発散作用、消炎作用、健胃作用などがある生薬。新陳代謝を促進して肌荒れを防止する。また、プロスタグランジンの発生を抑制して炎症やメラニン生成の進行を抑制する。
  • 甘草(カンゾウ)・・・グリチルリチン酸やフラボノイドなどを含み、消炎・抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用などがある生薬。甘草エキスやグリチルリチン酸類としてニキビケアや肌荒れ防止目的で化粧品にも多用される。

適応症状

排膿散及湯は、皮膚や粘膜の化膿性の症状に使用されます。主に、赤にきび、化膿にきび、めんちょう、歯肉炎、歯槽膿漏、膿瘍(のうよう)、中耳炎、蓄膿症(副鼻腔炎)などです。

排膿散及湯はニキビや吹き出物に効果がある?

女性の画像 排膿散及湯は、排膿作用や熱発散作用、消炎作用などがある生薬がふくまれるため、赤く腫れたニキビが多発したり、にきびが化膿しやすい肌質にとても有効です。

思春期ニキビから大人のニキビまで年齢関係なく適応します。体質に関係なく処方できる漢方薬であるため、皮膚科医によってはニキビ治療に対して積極的に排膿散及湯を処方する医師もいます。

排膿散及湯は、ニキビが化膿しやすい人で抗生物質などの使用に抵抗がある人に適しています。抗生物質では耐性菌を生じるリスクがありますが、漢方薬の場合はその問題はありません。そのため、長期的に使用できるのもメリットの一つです。

排膿散及湯には抗生物質のようなアクネ菌(にきび原因菌)を減少させるような効果はありません。そのため、即効性は抗生物質よりも低いです。

ただし、使用継続によって抗生物質と同程度レベルに効果が実感できることも多いです。一方で、排膿散及湯によってもニキビが治らず、むしろかえってニキビが悪化したという人もいます。

にきび跡への効果

排膿散及湯は、ニキビ跡の赤みや色素沈着をもたらす生理活性物質の発生を抑制し、ニキビ跡を予防する働きがあります。一方で、すでに発生しているニキビ跡には、大きな効果は期待できないと思います。

排膿散及湯の使用方法と服用期間

排膿散及湯は1日2~3回に分けて飲みます。そして、一般には食前、または食間(空腹時)に服用したほうが良いとされます。

それは空腹時のほうが漢方薬の吸収が良くなると考えられているためですが、食後でも特に問題はありません。

なお、副作用がでた場合は、量を少なくして服用することもできます。漢方薬は年齢、体重、症状によって量を調整して使用するのが一般的です。

使用期間の目安

排膿散及湯のような漢方薬は、一般に1ヶ月以上は継続する必要があります。

漢方薬は基本的に症状が起きにくい体質、または症状が悪化しにくい体質に導くものであり、ある程度は持続的に服用する必要があります。何ヶ月も経過して効果が実感できない場合は使用を中止しましょう。

購入するには?

排膿散及湯は医師の判断によって病院で処方してもらうことができます。ニキビなどの化膿性疾患がある場合は保険適応です。排膿散及湯は一般的なドラッグストアや通信販売などでも購入できます。
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排膿散及湯の副作用

  • 排膿散及湯のよく現れやすい副作用が、胃のもたれ、不快感、腹痛、吐き気などです。
  • 湿疹、赤み、皮膚のかゆみなどが現れることもあります。特に敏感肌の人に多いとされます。
  • あまり重い副作用は現れませんが、極めてまれなケースで肝機能障害を起こす可能性があります。

排膿散及湯の使用上の注意点

  • 病気や服用中のお薬・サプリメントなどがある場合は医師、薬剤師に事前に伝えましょう。
  • 甘草を大量に摂取すると、「偽アルドステロン症」という副作用が現れることがあります。それによって、むくみを起こしたり、血圧が上がってくることがあります。甘草を含む他の漢方薬(例えば芍薬甘草湯など)と同時に服用する時は注意が必要です。
  • 服用後に皮膚や体調に異常が現れたら使用を中止しましょう。