治りにくいニキビに効果的な荊芥連翹湯 「飲み方・使用期間・副作用」

荊芥連翹湯 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、皮膚の炎症が悪化した蓄膿症や慢性鼻炎、にきび、化膿症などに効果的な漢方薬です。血液循環を良くする効果や身体の熱をとる作用があります。

皮膚科ではニキビ治療に使用されることもあります。荊芥連翹湯は、体力が中程度くらいで、血行が悪く皮膚の色が浅黒い人に適した漢方薬です。

荊芥連翹湯の効能

  • 身体の余分な熱をとって皮膚の炎症や腫れをしずめる。
  • 血液循環を促して代謝を高める。肌のターンオーバー正常化。
  • ホルモンバランスを整える。
  • 熱を発散させて症状を改善する。
  • 荊芥連翹湯は、ニキビ(特に炎症が進行した赤にきびが多発している状態)、皮膚炎、打撲、蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎などに効果があります。

荊芥連翹湯の生薬一覧

漢方薬 漢方薬は「生薬」の組み合わせでできています。荊芥連翹湯は、以下の17種類の生薬の組み合わせで作られます。

  • 荊芥(ケイガイ)・・・鎮痛作用や消炎・抗炎症作用などの効果がある生薬。熱をとってニキビの腫れを鎮める作用がある。
  • 連翹(レンギョウ)・・・熱をとって腫れを抑える生薬。排膿を促す作用や消炎作用、解毒作用により化膿性疾患に良く使用されます。
  • 黄ごん(オウゴン)・・・解熱作用や消炎作用がある生薬。皮膚の腫れを抑えて炎症をしずめる。ニキビや肌荒れ予防を目的とした化粧品にも配合されることがある。
  • 黄柏(オウバク)・・・消炎作用や健胃作用などがある生薬。ニキビケア化粧品にも良く使用されます。
  • 黄連(オウレン)・・・解熱作用や抗炎症作用、健胃作用などがある生薬。炎症部の熱をとって腫れを抑制する。
  • 桔梗(キキョウ)・・・排膿作用がある生薬。ニキビなどの皮膚疾患や喉の腫れを抑制する。
  • 枳実(キジツ)・・・健胃作用や便通改善作用がある生薬。薬の副作用などを改善して身体のバランスを保つ効果もある。
  • 柴胡(サイコ)・・・解熱、消炎、鎮痛、抗菌などがある生薬。熱をとって皮膚の腫れを鎮める効果があり、化膿性疾患を改善する漢方薬に良く使用されます。
  • 山梔子(サンシシ)・・・解熱作用、消炎作用、抗菌作用、鎮静作用がある生薬。熱をとり、腫れを抑えます。
  • 地黄(ジオウ)・・・発熱抑制作用、血流改善作用、強壮作用などがある生薬。ホルモンバランスを整える作用もあり、その目的でも使用される。
  • 芍薬(シャクヤク)・・・血流促進効果や強壮効果がある生薬。主に女性向けの漢方に用いられる。
  • 川きゅう(センキュウ)・・・血のめぐりを良くする生薬。その作用によりホルモンバランスを整え、月経異常などの改善効果が期待できる。
  • 当帰(トウキ)・・・血をキレイにして血流を促す作用がある生薬。貧血や生理不順などの女性特有の症状に対して用いられることが多い。
  • 薄荷(ハッカ)・・・熱を抑える作用や胃の調子を整える作用がある生薬。
  • 白し(ビャクシ)・・・血流を促す作用や炎症体質を改善する効果がある生薬。
  • 防風(ボウフウ)・・・身体の余分な熱を発散させて炎症をしずめる作用がある生薬。主に腫れをともなう皮膚疾患に用いられる。
  • 甘草(カンゾウ)・・・消炎・抗炎症作用がある生薬。ニキビケア化粧品にも多用されるグリチルリチン酸類を含み、すばやくニキビの腫れや炎症をしずめます。

ニキビ治療の漢方薬の中では、最も多くの生薬で構成されています。

荊芥連翹湯はニキビに効果がある?

カウンセリングの写真 荊芥連翹湯は、炎症が進行したにきびに対して高い効果があることが確認されています。皮膚科で処方されることも多いです。

荊芥連翹湯は抗生物質のような即効性はありませんが、わりと早い段階で効果が実感できることも多いです。抗生物質のように早い効果を実感できるケースもあります。

一方で、飲み続けても効果がわからなかったり、反対に荊芥連翹湯によってニキビが悪化したと感じる人もいます。

荊芥連翹湯のような漢方薬はニキビそのものを改善するというよりも、ニキビが発生、または悪化しにくい体質に導いたりするものですので、長年治りにくいニキビに悩む人や、抗生物質の長期使用に抵抗がある人に適していると思います。

ニキビ跡への有効性は?

ニキビ跡の赤みとシミ(色素沈着) ニキビが悪化するほど、赤みや色素沈着といったニキビ跡もひどく残ってしまいます。荊芥連翹湯は、そういったニキビ跡を予防する働きがあります。

炎症や色素沈着をもたらす生理活性物質(プロスタグランジンなど)を抑制する働きがこの漢方薬には含まれています。荊芥連翹湯によって色素沈着や赤みといったニキビ跡の治りが良くなる可能性があります。

使用方法と服用期間

荊芥連翹湯は、1日2~3回に分けて、食前、食間(空腹時)に服用します。空腹時に飲むことで漢方薬の効果が良くなるとされますが、食後に服用しても問題はありません。よく起きやすい胃の不快感、もたれなどが現れた場合は量を少なくして服用することもできます。 飲んでいると身体が慣れていきます。

使用期間の目安

荊芥連翹湯の服用期間は最低でも1ヶ月以上続ける必要があります。荊芥連翹湯のような漢方薬は基本的に症状が起きにくい体質、または症状が悪化しにくい体質に導くというものであり、そのためある程度は継続する必要があります。

3か月継続してもニキビの改善がみられない場合は使用を中止してもいいと思います。

購入するには?

荊芥連翹湯は、医師の判断によって病院で処方してもらうことができます。ニキビ治療の場合は保険適応です。また、荊芥連翹湯は一般的なドラッグストアや通信販売などでも購入できます。
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荊芥連翹湯の副作用

  • 荊芥連翹湯の副作用で胃のもたれ、下痢、腹痛、食欲不振、吐き気などが現れることがあります。この副作用は比較的によく起こります。特に胃が弱い人は飲み始めに胃の不快感を感じることがあります。
  • 肌が敏感な人は皮膚のかゆみ、湿疹、赤みなどの副作用が現れることがあります。

注意点

  • 服用後に皮膚や体調に異常が現れたら使用中止したり、服用量を減らしたりしましょう。
  • 漢方薬そのものが身体に合わないことも良くあります。
  • 他の病気がある場合やお薬を服用中の場合は、医師に伝えましょう。