芍薬甘草湯が皮脂型ニキビに効果的。副作用と使用期間

芍薬甘草湯 慢性的に繰り返すニキビに対して芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方薬が効果的なケースがあります。

芍薬甘草湯は、炎症や痛みなどを抑える働きがあり、痛み止めの漢方薬として広く使用されています。

また、男性ホルモンを抑制する働きが期待できることから、ニキビ治療に対しても用いられることがあります。今回は芍薬甘草湯のニキビ治療効果と副作用をご紹介します。

効果・効能

カウンセリング 芍薬甘草湯は、一般に痛みや炎症を抑制する目的で使用されます。筋肉や神経の働きを緩めて痛みをとります。症状としては、胃痛、腹痛、筋肉痛、神経痛、生理痛などの痛みを伴う症状に広く使用される漢方薬です。

また、この漢方薬に含まれる生薬が男性ホルモン量を抑制する働きがあることから、ニキビ治療にも使用されることがあります。

芍薬甘草湯を構成する生薬一覧(2つ)

漢方薬の画像 漢方薬は一般に複数の生薬を組み合わせて作られます。芍薬甘草湯は、「芍薬」と「甘草」の2つの生薬によって構成されます。それぞれ以下のような効能を有します。

  • 芍薬(しゃくやく)・・・鎮痛作用や血流改善作用がある生薬です。また、ホルモン分泌を調節する働きがあるとされます。男性ホルモン(テストステロン)を抑制する働きがあり、皮脂分泌を抑える作用が期待できます。
  • 甘草(かんぞう)・・・消炎作用や鎮痛作用がある生薬です。有効成分のグリチルリチン酸には優れた消炎効果があり、患部の痛み・腫れ・炎症を抑える働きが期待できます。

ニキビ吹き出物に効く?

ニキビ発生の仕組み 芍薬甘草湯は、テストステロンという最も生理活性が高い男性ホルモンを抑制する働きがあることで知られています。そのため、男性ホルモンが多いことで発生するニキビ吹き出物に対して改善が期待できます。

ニキビの原因は主に皮脂の増加です。皮脂の増加と比例してアクネ菌や表皮ブドウ球菌などが皮脂を分解して遊離脂肪酸を産生し、それが皮膚を刺激することで毛穴の詰まりやニキビをまねきます。

そして、その皮脂は男性ホルモンの分泌に比例して活発に分泌されます。そのため、皮脂を抑制することがニキビ予防にとって非常に重要なのですが、芍薬甘草湯は男性ホルモンを抑えることで皮脂の分泌も抑制し、ニキビや吹き出物を改善していきます。

ただし、芍薬甘草湯によって皮脂の分泌を劇的に抑えるのは難しいかもしれません。

女性の大人ニキビによく使用される

皮膚科医はニキビ治療に対して芍薬甘草湯を処方することがあり、特に男性ホルモンが安定しないことが原因の女性のニキビに対して使用されます。漢方薬には抗生物質のような薬剤耐性を生じる問題がないため、長期的に使用できるメリットがあります。

ニキビ跡に効果がある?

芍薬甘草湯には芍薬という血流を良くして代謝を高める生薬が含まれます。そのため、ニキビ跡の色素沈着(もやもやしたシミ)などに対しても若干の効果は期待できるかもしれません。また、炎症を抑制する働きがあるため、ニキビ跡の予防にもなります。

使用方法

芍薬甘草湯は、1日2~3回に分けて服用します。一般に漢方薬は食前や食間(空腹時)に服用したほうが良いとされますが、芍薬甘草湯は食後に服用しても問題ありません。

食後に飲んで問題がある生薬は含まれていません。最初は胃の不快感が現れることがありますが、続けるごとに慣れていくことが多いです。

使用期間の目安

漢方薬は体質改善によって症状を治していきます。そのため、体質を改善するには時間がかかります。

まれに飲み始めてすぐに効果を実感できるような場合もありますが、基本的にニキビ治療の場合は1~3か月以上は続ける必要があります。3ヶ月以上続けても何も効果が現れない場合は、使用を中止しても良いと思います。

服用時の注意点

芍薬甘草湯には甘草という生薬が含まれます。この生薬は、多量に摂取すると偽性アルドステロン症という症状を引き起こす可能性があります。

偽性アルドステロン症とは、副腎から分泌されるアルドステロンが過剰に分泌されているかのような症状を示すものです。

主に、身体のだるさ、むくみ、血圧上昇、体重増加などを引き起こすようになります。そのため、甘草を含む他の漢方薬と併用して飲む場合は甘草の過剰摂取に注意しなければいけません。

また、他の病気がある場合や薬を服用している場合は医師の指導のもとで使用するのが理想です。

芍薬甘草湯を購入するには?

芍薬甘草湯 芍薬甘草湯は皮膚科で購入することができます。ニキビ治療の場合は保険適応になる可能性があります。また、芍薬甘草湯は一般のドラッグストアや通販などでも購入することができます。
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副作用

  • 芍薬甘草湯の副作用は主に、胃の違和感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢などの消化器系の症状が多いです。
  • 皮膚が弱い人は、湿疹、皮膚の赤みなどを引き起こす可能性があります。炎症を起こしている部分や肌が弱い部分に現れやすいかもしれません。
  • 漢方薬は適量を使用していれば基本的に深刻な副作用を起こすことはありません。副作用が現れても使用を中止すれば回復します。あまり神経質になる必要はありません。