毛抜きを続けると「黒ずみ・色素沈着」が起きやすい理由

毛抜き 一般に、自分で行うムダ毛処理の方法といえば、「カミソリ」「電気シェーバー」「毛抜き」「除毛クリーム」「脱毛テープ」「脱毛ワックス」などの方法があげられます。その中でも「毛抜き」や「脱毛テープ」「ワックス脱毛」といった「抜く」ムダ毛処理方法は、肌への負担がとても大きなものになります。そういったムダ毛処理を続けていると、炎症を起こしたり、しだいに皮膚が黒ずんできたりすることがあります。

体毛の仕組みとヘアサイクル

皮膚の構造と毛の仕組み 毛は、毛乳頭から栄養分を受け取った毛母細胞が分裂を繰り返して最初は毛球となり、さらに成長して伸長することで皮膚の表面から現れます。この時期を成長期といいます。そして、ある程度毛が成長したら毛母細胞の分裂が止まり、毛が抜ける準備に入ります。これを退行期といいます。

そして、最終的に毛乳頭と毛は完全に離れて自然に毛が抜けていき、その後しばらく毛母細胞の活動は停止します。この時期を休止期といいます。そして、一定期間の休止期を過ぎると再び成長期に入り、毛母細胞が分裂を繰り返して毛が成長・伸長します。このサイクルを毛周期(ヘアーサイクル)といい、これが繰り返されることで人間の体毛や髪の毛は一定のボリュームを維持することができるのです。

毛を抜くという行為は、このヘアサイクル(毛周期)や発毛機能を大きく乱すものになります。

毛と皮膚はつながっている

毛と皮膚は形が違いすぎるので、あまり関連性がないように思えますが、毛と皮膚はしっかりとつながっています。つまり、毛は皮膚の一部と考えることもできます。

毛を「抜く」というのは皮膚にダメージを与えるということ

毛と皮膚はしっかりとつながっているため、その毛を毛抜きピンセットなどで無理に抜いてしまうということは、皮膚に傷を与えていることと同じだといえます。実際に毛を抜くと出血したりすることがありますが、それは毛穴内部が傷ついている証拠です。肉眼では確認できなくてもほとんどの場合、毛根では軽い出血を起こしていたりします。

繰り返し毛を抜いていると生えてこなくなることも

毛抜き 毛抜きピンセットなどで繰り返し毛を抜いていると、二度と毛が生えてこなくなることがあります。それは毛が繰り返し抜かれたことで毛根がダメージを受け続け、正常な発毛機能を保持することができなくなったためと考えられます。

女性のワキ毛などの身体の部位によっては毛が生えてこなくなるほうが良いかもしれませんが、例えば眉毛の場合は再生力が弱いため、何度も眉毛を抜いていると再び生えてこなくなることがあります。

「抜く」脱毛によって引き起こされるトラブル

毛穴がブツブツになる

ブツブツした毛穴 毛抜きや脱毛テープなどを使ったムダ毛処理を繰り返していると、毛穴が鳥肌状にブツブツした状態になってしまうことがあります。これは、抜くことによって皮膚が引っ張られたことによるものや、体質・肌質によっては点状に瘢痕化してしまったことなどが考えられます。

毛嚢炎(毛包炎)

ムダ毛処理後の毛嚢炎 「抜く」脱毛法で最も多いトラブルが、毛嚢炎(もうのうえん)です。毛嚢炎とは、毛穴の内部(毛包)が傷つき、そこからブドウ球菌などの細菌が侵入することで引き起こされる皮膚感染症の一つです。毛包炎(もうほうえん)といったりもします。症状としては、にきびのような赤いブツブツした状態になります。

毛を抜くことで毛穴の底が傷つき、そこから細菌感染を起こすとニキビのような赤く炎症した状態になります。ニキビのように皮膚が厚くなって皮脂汚れやにきびの芯をもっているのではないため、特に何もしなくても数日もすれば良くなっていくことが多いですが、場合によっては炎症が悪化して化膿してしまうことがあります。

毛嚢炎は特に免疫バランスが乱れているときに発生しやすいとされます。甘い食べ物のとりすぎ、睡眠不足、ストレス、運動不足などによって免疫が乱れていると一般的なムダ毛処理でもひどい炎症を起こすことがあります。また、ステロイド外用薬を使用しているときにも発症することがあります。

色素沈着、毛穴の黒ずみ

毛穴の黒ずみ 皮膚とつながっている毛を無理に抜くことは皮膚にダメージを与えているということです。皮膚はダメージを受けると、防御反応としてメラノサイト(色素細胞)が活性化し、メラニン色素をたくさん作り出すようになります。通常はメラニンが作られてもターンオーバーによって古い角質とともに剥がれていきますが、毛抜きを繰り返しているとダメージが蓄積されて毛穴周辺がメラニン色素で黒ずんでくることがあります。