アクネス薬用パウダー化粧水でニキビ改善。全成分の効果解説

アクネス薬用パウダー化粧水 メンソレータム・アクネスとは、ロート製薬から販売されているニキビケア化粧品シリーズです。

アクネスシリーズには様々な種類がありますが、その中でもアクネス薬用パウダー化粧水は殺菌成分や皮脂吸着パウダーを配合し、脂性肌タイプのニキビ肌に効果があります。

主に皮脂分泌が非常に多い若い世代を中心に人気があるようです。

アクネス薬用パウダー化粧水の全成分

まずは、有効成分とその効能をみていきます。

有効成分

  • イソプロピルメチルフェノール・・・殺菌成分。抗菌、抗真菌作用。(わりと広い範囲のカビにも有効です)。
  • イプロシン-アミノカプロン酸・・・消炎、抗炎症成分。
  • ビタミンCリン酸Mg(水溶性ビタミンC誘導体)・・・引き締め、保湿作用、美白作用。

その他の成分

  • アロエエキス・・・保湿成分。
  • コハク酸2Na・・・収斂作用、pH調整作用。
  • 酸化Zn(酸化亜鉛)・・・皮膚保護作用、修復作用。
  • 無水エタノール・・・収れん作用、品質安定成分。
  • BG(1,3ブチレングリコール)・・・保湿作用。
  • メントール・・・収れん作用、引き締め効果。
  • 乳酸・・・角質柔軟、保湿作用。
  • エデト酸塩・・・品質安定成分。

無香料、無着色、低刺激性、アレルギーテスト済み、ノンコメドジェニックテスト済み。

薬用パウダー化粧水の3つの有効成分を解説

有効成分1皮脂吸着パウダーの効果とは?

パウダー ニキビは角化異常(ターンオーバー異常)を起こして角質が厚くなり、毛穴が塞がることで発生します。

その角化異常を起こす要因が過剰な皮脂分泌です。皮脂が多くなると、皮脂をエサにして増加するアクネ菌や真菌などの様々な皮膚常在細菌が増加します。

アクネ菌や真菌などの皮膚常在細菌は皮脂を分解して遊離脂肪酸という物質を産生します。

この遊離脂肪酸には皮膚に対して刺激性があり、皮膚が遊離脂肪酸に長く触れていると炎症を起こして角化異常を起こし、毛穴周辺の角質が硬く厚くさせてしまいます。その結果、毛穴がつまりやすくなってニキビが発生してしまうのです。

アクネス薬用パウダー化粧水は、余分な皮脂を吸着して皮膚常在細菌の増加を抑制することで遊離脂肪酸の産生を抑え、毛穴が塞がれるのを予防します。

パウダーで毛穴を埋めてニキビを予防するという方法はわりと古くから行われているものです。

ただし、この現在までこの方法があまり話題となっていないことからもわかるように、効果は限定的なようです。

パウダーでわずかに皮脂を吸着してベタベタ肌を少しでも防ぐといったレベルであり、ニキビ予防としての効果は低いようです。

パウダーが毛穴をふさいでしまうことはない?

例えば、ファンデーションが毛穴をふさいでしまってニキビができてしまうことはありますが、それと同じようなことがパウダー化粧水でもおこる可能性もあります。

ただし、一度に使うパウダー量が少ないのでファンデーションのように完全に毛穴をふさいでしまうようなことはないと思います。

有効成分2イソプロピルメチルフェノールの効果とは?

アクネス薬用パウダー化粧水の有効成分「イソプロピルメチルフェノール」とは、アクネ菌は細菌や真菌(カビ)などの幅広い微生物に対して抗菌・抗真菌作用がある成分です。

ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する作用があり、その目的でニキビ肌向けの化粧水によく配合されます。また、フケやかゆみ防止目的のシャンプーなどに使用されます。マラセチアなどの真菌が原因の毛包炎や脂漏性湿疹などにも効果があります。

有効成分3イプロシン-アミノカプロン酸の効果とは?

イプロシン-アミノカプロン酸とは、消炎、抗炎症作用がある成分です。

ニキビなどで肌が炎症を起こすと、「プラスミン」という物質がたくさん作られ、それがヒスタミン、プロスタグランジン、ブラジキニンなどの炎症を引き起こす物質を発生させますが、イプロシン-アミノカプロン酸は、このプラスミンを抑制することでニキビの炎症を抑制します。

ニキビ跡の赤みや色素沈着などの悪化を予防します。

アクネス薬用パウダー化粧水の使用について

アクネス薬用パウダー化粧水は、洗顔後にニキビが気になる部分にのみ使用します。

殺菌成分が含まれますのでニキビがない部分にはできるだけ避けたほうが無難です。パウダーで乾燥することがあるため、化粧水などで保湿してから使用すると良いでしょう。

購入するには?

アクネス薬用パウダーローションは、一般的なドラッグストアなどで購入できます。また、ネット通販などでも購入可能です。
【Amazon】メンソレータムアクネス薬用パウダー化粧水

油分は含まれる?

アクネス薬用パウダー化粧水には油脂は一切含まれず、むしろオイリー肌ではない人が使うと乾燥をまねくくらいさっぱりしています。

pH値は?弱酸性?

アクネス薬用パウダー化粧水のpH値をメーカーに問い合わせたところ、pH値は中性(7.0)とのことでした。(一般的な化粧水は弱酸性です)。オイリー肌では皮脂が多いため、肌はすぐに弱酸性に戻ります。(皮脂中の脂肪酸が弱酸性に導きます)。

副作用や注意点

  • 皮脂吸収パウダーが入っているため、肌質によってはガサガサになる人もいるかもしれません。
  • 肌に異常が現れたら使用を中止しましょう。

アクネス薬用パウダーローションの口コミや評判

この商品は、特に脂性肌タイプでニキビが常にできやすい人の評価が高いようです。

パウダーが含まれ、少しでも長い時間サラサラ肌を維持できるため、オイリー肌には欠かせないといった評判が多いようです。

反対に、普通肌や乾燥する肌質の人では肌に合わなかったという意見が見られました。