ナイアシン(ニコチン酸アミド)がニキビ予防効果がある理由

ビタミンB3・ナイアシンの画像 ナイアシンは、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンです。ビタミンB3ともいいます。

ナイアシンは、糖質、たんぱく質、脂質の代謝に不可欠で、循環系、消化系、神経系の働きを維持する働きがあります。欠乏すると皮膚炎、口内炎、神経炎や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。

ナイアシンの主な働き

  • 糖質、たんぱく質、脂質の代謝に関与する。
  • 皮膚・粘膜の健康を保つ。
  • 神経障害を押さえ、特に脳神経の働きをサポートする。
  • インスリンや性ホルモンなどの合成に関与する。
  • 血行を改善する。

肌の健康に不可欠な成分

ナイアシンは、性ホルモンやインスリンなどの内分泌系の生合成に関与しており、不足すると代謝異常を引き起こして様々な症状をまねきます。そのナイアシンの不足が真っ先に現れやすいのが肌です。内分泌系と肌代謝は深く関係していますので、ナイアシンは皮膚の健康にとって重要な存在なのです。

肌のターンオーバーを正常化する

ナイアシンは肌の新陳代謝を正常化する働きがあります。ニキビ肌荒れ、または肌の乾燥などは肌のターンオーバーが乱れることで引き起こされますが、ナイアシンは皮膚のターンオーバーを正常にすることで肌の健康を保持します。

ナイアシンはニキビ跡のシミ・色素沈着も予防する

炎症性の色素沈着の画像 ニキビの炎症や紫外線などによって肌ダメージを受けると、メラニン色素が活発に生成されて色素沈着を起こすことがあります。この時に、ナイアシンなどのビタミンB群がしっかり働いていると、メラニンの生成を抑制できることが明らかになっています。その効果はビタミンCのシミ予防効果以上だといいます。ビタミンB群の中でも特にビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンなどが重要だとされます。

欠乏すると皮膚病を起こす

ナイアシンが欠乏すると炎症が起きやすい体質になります。特に、日光に当たりやすい部分(顔や手足など)に炎症がおきやすくなったり、ニキビができた時でも炎症が悪化しやすくなります。また、胃腸障害や精神障害などもナイアシン欠乏症によって引き起こされることがあります。

市販のビタミン剤・医薬品にも配合されることが多い

市販のニキビケアを目的としたビタミン剤などにおいてもビタミンB2やB6とともにナイアシンが配合されていることが多いです。ハイシーBメイト、チョコラBBなども「ニコチン酸アミド」という形でナイアシンが配合されています。

ナイアシン(ニコチン酸)摂取のポイント

一日の所要量(必要量)

ナイアシンの1日の必要量は、男性:16~17mg、女性:13mgが目安です。許容上限摂取量は30mgです。

ナイアシンの不足「欠乏症」

ナイアシンが不足すると、肌荒れ、口内炎、口角炎、食欲不振、便秘、下痢、胃炎、頭痛、めまい、不安感などの症状が現れることがあります。欠乏がひどい場合はペラグラという症状が発現することがあります。(※ペラグラとは、ナイアシン欠乏によって代謝異常を起こし、皮膚病が発生する症状です)。お酒を飲む人ほどナイアシンが消費されて不足しやすい傾向があります。

ナイアシンを多く含む食品

ナイアシンは幅広い食品に含まれますが、特に肉類や魚類などの動物性食品に多く含まれます。以下はナイアシンを多く含む食品です。(可食部100gあたりの量です)。

ナイアシンを多く含む食品(可食部100gあたり)

豚レバー:14.5mg、牛レバー:13.4mg、鶏レバー:11.6mg、豚ロース肉:12.8mg、牛ロース肉:11.6mg、鶏むね肉:9.1mg、あじ:12.5mg、いわし:7.2mg、さば:16.3mg、ぶり:9.2mg、さんま:7.0mg、まぐろ:13.3mg

ナイアシンは、体内でトリプトファンという必須アミノ酸から合成されるため、バランスのよい食生活をおくっていれば不足しにくいビタミンといえます。また、ビタミンB1、B2、B6が不足すると体内においてナイアシンの合成能力も低下するといわれています。

ナイアシンの過剰摂取「過剰症」

ナイアシンは水溶性ビタミンであるため過剰症の心配はきわめて低いとされます。(余剰分は尿とともに排出されます)。ただし、一日に100mg以上摂取すると、皮膚にかゆみが現れたりヒリヒリしたりすることがあるとされます。また、過剰摂取は糖質の処理能力を低下させるという報告があります。サプリメントを利用する場合はとりすぎに注意してください。